中古カメラの最近のブログ記事

かなりさしぶりの更新です

元「中古カメラ御一行様」(継続中ではありますが…)、SNSのtwitter担当のヤオッターです

今日は、MAMIYA マミヤ SKETCH スケッチ の取扱説明書をご紹介

カメラはこれです

DSC_5042.JPG

このカメラの最大の特徴は画面サイズで、通称「スケッチ判」、サイズは 24x24Mmm のスクエア、最近は「ましかく写真」とよばれてます

 

DSC_5044.JPG

 

そんな特長あるカメラを使う上で、気を付けて頂きたい事項が二点あります

 

① フィルムの枚数は20枚(当時は24枚撮りはまだなかったため)を使うこと。これで30枚の写真がとれます

② 巻き戻しの解除レバーの使い方を間違えてはならない

この二つはとても重要で

① 長いフィルムを入れると、巻き太りでフィルムが進まなくなる

② 場合によっては、かなりの確率で故障する

 

ちょっとこの巻き戻しの解除レバーを見てください。この使い方、100%説明書を読まなければ意味不明です

DSC_5043.JPG

 

そんなわけで、今回の記事は「事故の未然防止」のための説明書掲載です

よく読んで頂いて、壊さないよう上手にマミヤスケッチをお楽しみください

 

 

TAMRON ADAPTALL-2 CUSTOM MOUNT
タムロン アダプトール-2 カスタム マウント

 
マミヤ MAMIYA ZE 用の取扱説明書


タムロンさんのマミヤZE用のマウントは、このように単に機械的にレンズを取り付けられるだけでなく、ちゃんと電子的に連動する仕様となっています



DSC_0006.JPG
じゃ、どうやってレンズの情報をカメラに伝えるのか?

それがこの取付面側にあるカラフルな指標付の二つのツマミレバーです


DSC_0007.JPG

そのセットの仕方は?これが今回のブログ記事の目的

備忘録と言いましょうか、ネットで検索されてこのページにたどりつかれることを願って! (^^);;




タムロン マミヤZEマウント取扱説明書 日本語版

20200413130122_001.jpgTAMRON MAMIYA-ZE MOUNT INSTRUCTION MANUAL


20200413134020_001.jpg




2019年03月17日の twitter にての投稿(まとめ転載)

一概に言うのはとっても難しいのですが、よくお問い合わせを頂戴する件なので、少し私なりにご説明。

まず、電圧差。

SR44:酸化銀電池は1.55V
LR44:アルカリボタン電池は1.5V

0.05Vの差。こんな電圧差で機械が壊れる事は絶対にないのでご安心を
 



その次に、どの電池を使うのか?使えるのか?(買えばいいのか、その違いは?)

大雑把に言えば、露出にオートが付いた機種とか露出をランプや数字で教えてくる、
つまり露出がデジタル回路で構成されている機種はどっちを使っても問題なく、
0.05Vの電圧差も一切関係なく正しい値を教えてくれます。



また、SRとLRとでは放電特性に違いがあります。
放電特性とは、使っているうちに電池の電圧や電力が時間とともにどう変化していくか?ということ。

SRは長持ち電池で、最後まで電圧は一定を維持しますが、LRは比較的長持ちせず、使っているうちに徐々に電圧が低くなっていきます。
ただ、デジタルで構成された回路では、作動する電圧があれば正しく動きますので、そういう放電特性が露出の結果に表れることはありません。



ということで、
1970年代の半ば以降に作られた一眼レフでは、どっちを使っても一緒。
つまり、どちらを使うかはお値段となります。

ただ、LR44にはとてもお安い聞いたこともないようなブランドの廉価品がありますが、そこは液漏れなどのリスクをどう判断するか?ではないでしょうか。

結論①、デジタル構成の回路のカメラでは、べつにどっちでもいい



さぁ~ここからが難問 次のカメラにはSR44、またはLR44のどれを入れればよいか?

F2 PHOTOMIC
F2 PHOTOMIC A
F2 PHOTOMIC S
F2 PHOTOMIC SB
F2 PHOTOMIC AS

答えは、
F2 PHOTOMIC と AはSR44
F2 PHOTOMIC S SB AS はSR44でもLR44のどっちでもいい

同じニコンF2でもファインダーよって電池が違う理由、そんな所以を次にご説明。



その理由は
① 露出計の回路の組み方
② 電池の放電特性
が違うからで、F2 PHOTOMIC と PHOTOMIC Aは電圧差がそのまま露出計の針の振りにつながる仕組みだからです。
なので、放電特性が最初から最後まで一定なSRを入れる必要があるわけです。

そして、「F2 PHOTOMIC S」「F2 PHOTOMIC SB」「F2 PHOTOMIC AS」のファインダーは電圧差よってメーターの振りが変わってしまうことのない回路構成なので、電圧が変わるLR44でもオッケーというわけです。持ちを重視するならSR44、コストを重視するならLR44で判断して下さい。



次に、H-Dなどの水銀電池ついて
ここからは闇〜でございます。まずは測光素子の劣化という個体差も散見される状況下ですので、個々個別の状態で最善を選択するのが第一かと存じます。
その前提でのお話しとご理解下さい。



基本は「電圧変換の電池アダプター」が無難。
ただ、無変換でも極端な差が出ない場合もあり、ASA感度の微調整で実用的に使う事も可能です。
その際の電池は、いずれも放電特性が一定のSRの電池をお使い下さい。

「SR44でそれなりの値が出ているなそれでオッケー。少々の違いはASA感度で微調整」



ただ、ペンタックスの一眼レフなどでは少し話しが異なります。(さっきのF2と一緒)

露出計の回路設計に工夫がありまして、
電圧差が針の振りに影響しないブリッジ平衡回路なので、
通電さえさせればSRであろうが、LRであろうが、電圧が変化しようが、ちゃんと動く露出計が搭載されています。

いわば、天秤みたいな露出計で、左右のバランスをとる形式。
天秤の上に1.35gか1.5g、あるいは1.55gの重りでバランスをとると思って頂いたらいいでしょうか。
なので、電圧差を考えなくていいわけです。


傍証とはなりますが、
水銀電池が無くなった時、ペンタさんが作られた純正のアダプターは単なる樹脂の輪っか。
変換する必要なかったからですね。
私の机の引き出しの中には、緑と赤の輪っかが今も入っています。(^^)


「水銀時代のカメラは基本は変換型の電地アダプターの選択が無難」
「但し、一部の機種、あるいは実際の状態に応じてSR44やLR44でもかまわない」


あともう一つイレギュラーをご紹介。

CANON EFというカメラはH-Dを2個使います。
電力は露出計だけでなく、長秒間露光時にも使われ、作動中はカメラ上部の赤ランプが点灯する仕組みです。
でも、このカメラに変換タイプを入れるとランプが点灯しません。
理由は、変換型アダプターからは点灯に必要な電力が出ないから。
電力量も頭において下さい

例えば、H-MやV27PXを使う機種も上記に該当します。変換型では、露出は合いますが、ランプが点灯しません。

また、同じH-D(MR9)を使う機種として作られたカメラでも、H-D電圧変換アダプターが同じく使えるわけでなく、極わずかな機種では通電しなかったり、ふたが締まらなかったりします。

あと、露出計が壊れている場合もあったりと、個体ごとに様子をテストしてみるのが現実的な対応かと思います。



ということで、
電池選択でお困りの場合、動くかどうか分からない場合、どうぞカメラを持って店頭(大阪駅中央店)にお越し下さいませ。
店には、テスト用の電池アダプターを取り揃えておりますので、作動の確認のお手伝いができるかと思いますので、ご遠慮なく~どうぞ~ !!!



最後にもう一度、
「NIKON EM」の取扱説明書を見ると、こんな一文が書かれているかと思います。

「電池は1.5Vの銀電池(SR44、G13タイプに相当するもの)を2個使用します」

これを見ればSRでないと思ってしまいますが、EMのような露出の回路がデジタルで設計されているカメラはLR44でも大丈夫です



最後の最後 (^^);;
もう一度付記しておきましょう。

H-D(MR-9)の電圧は1.33V、SR44は1.55V、LR44は1.5V、その差を気にされる方もおられますが、0.2V程度の差でカメラが壊れることは絶対にないです。


そんな弱い製品であることのほうがおかしい位ですので、全くもって安心してお試しください。



《まとめ
① 電池⇒受光素子⇒メーターと直列な回路の露出計なら放電が一定なSRを使う。水銀電池時代なら電圧変換型、44形状の電池登場後のカメラならSRを使う
② 水銀電池時代の露出計でも回路がブリッジ平衡式なら、電圧変換型は不要。44型電池を工夫で通電させればそれでよい
③ 露出計の回路がデジタルならどちらでもいい



もう少し追加が必要だなぁ~ということで、電池食い虫のお話

④ LRは機器が低負荷の場合に強みを発揮、あまり電気を食わない機種で低コスト。

なので、シャッターが電子化された初期の一眼カメラには大いに電気を食う機種があります。
例えばOM2とか。その場合は指定通りSR44でないと反対に高くつきます

 

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中古レンズを買われる時のご参考になれば、

SIGMA シグマ製レンズの「PENTAX ペンタックス K-1 対応マウント」の見分け方



2016.05.27にシグマさんから、以下の重要な告知が行われております。

 




「ペンタックスK-1」での弊社交換レンズの使用についてのご案内

 

平素はシグマ製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
 
 2016年5月11日にご案内致しました、弊社ペンタックス用交換レンズの一部の製品において、
リコーイメージング株式会社のPENTAX K-1に装着する際、カメラ本体の一部にすり傷がつくことに
関しての対応についてご案内申し上げます。
 
対象のカメラボディと交換レンズの組み合わせをお持ちのお客様には、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。
下記の案内をご参照のうえ、弊社カスタマーサポートまで対応のご依頼をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
【現象】
レンズを装着する際、PENTAX K-1本体のマウント上方の部分にすり傷がつく。
※この度の現象はPENTAX K-1のマウント上部形状との干渉によるもので、PENTAX K-1以外のカメラに
装着する場合は問題ございません。
 
【対象機種】
・現行製品
SIGMA 30mm F1.4 DC HSM| Art
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM| Art
SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM
 
・旧製品
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM
SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
SIGMA APO 70-200mm F2.8 II EX DG MACRO HSM
SIGMA APO 50-150mm F2.8 II EX DC HSM
SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM *OS機構が無い製品を含みます。
SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM  *OS機構が無い製品を含みます。
 
【対応について】
2016年6月1日より受付を開始し、弊社にてレンズマウントの一部を無償にて交換させていただきます。
下記弊社カスタマーサポート部へヤマト運輸またはゆうパックの着払いにてご発送いただくか
同住所のサポート窓口へお持ちください。
製品受け取り後、約1週間でご返送させていただきます。
 
〒215-8530 神奈川県川崎市麻生区栗木2丁目4番16号
株式会社シグマ カスタマーサポート「K-1対応」係
電話:0120-9977-88
 
 
【対象レンズの装着によりPENTAX K-1ボディに傷をつけられてしまったお客様へ】
 
弊社からのお知らせの前にPENTAX K-1ボディへ装着され、既にカメラに傷をつけられてしまった
お客様におかれましては、カメラ本体につきましても修理対応を行う予定です。
 
この件につきましては準備が整い次第、あらためてご案内いたします。なお、修理受付の際は、
レンズとカメラ本体を一緒にお預かりする予定でおりますので、今しばらくお待ちいただくようお願いいたします。
※カメラ本体の修理につきましては弊社にてお預かりをいたしますが、修理自体は
リコーイメージング株式会社もしくは正規修理代理店にておこないます。
 
 
【本件に関するお問い合わせ窓口】
株式会社シグマ カスタマーサポート部
フリーコール0120-9977-88(携帯電話・PHSをご利用の方は、044-989-7436にご連絡ください。)
受付時間:月~土 9:00-18:00 ※ご来社窓口は17:00まで
(祝日および日曜日、年末年始、弊社休業日はお休みさせていただきます。
また、社内メンテナンス等で臨時休業させていただく場合もございます。) 


 





この内容を、今回、少しく補足させて頂きたいと思います。


実は、大変お恥ずかしい話でありますが、私、中古カメラ担当係”S”は販売のプロでありながら、自身の「PENTAX K-1」に、

「これ、対応マウントだから大丈夫~」

と思い、

「未対応のマウント」を「ペンタックス K-1」に取り付けてしまうという、大失態をしでかしたわけです。

その結果がこれ。



10001.jpg


ほんのわずかではありますが、レンズとカメラが干渉し、赤丸内ような擦り傷が入ってしまいました。


それもこれも、マウントの形状がどう変わるのかをしっかりと把握していなかったからでありまして、同じような事は、皆様が中古レンズを品定めされる時にも生じる可能性がある、とても重要な情報ではないかと思い、今回ブログにアップさせていただくことに致しました。


私の場合、傷だけでなく、干渉による影響でしょうか、レンズ情報の伝達が時々切れる症状=通信不良が生じておりましたので、皆様におかれましても、出来るだけ「ペンタックスK-1」対応マウントに交換されることをお勧め申し上げます。


※但し、シグマさんからの告知文には、そのような(=通信不良が生じる)とは書かれておりませんので、固有の問題かもしれません。



では、マウント部分の before after です。


左側=元々のマウント(PENTAX K-1 未対応)、右側=交換後のマウント(PENTAX K-1 対応)となっております。



10002.jpg

マウント部のネジの部分で比較して頂きますと、その違いが判別できそうです。

ネジ穴の部分までマウント基部の傾斜が食い込んでいるほうが、新マウントです。

もう少し拡大してみますと、



10003.jpg
一目瞭然ですね。


いずれにしましても、シグマさんはこの件も含め、こういうトラブルが発生した時のご対応は、とても真摯な、そして誠実なご対応されるお会社です。素早い情報開示と、素早い対応、しっかりとご対応されるので、皆様、安心してお使い下さい。

ちなみに、今回の修理に要した時間は、

当社からの発送 2017年06月29日

シグマさんからの返送 2017年07月06日

と約1週間でのスピード対応でした。その点も、ユーザー様のご負担を最小限にしなければ!というお気持ちが感じ取れます。


是非、この写真をご参考にして頂きまして、ご自身のレンズが「PENTAX K-1 対応済」品かどうかご判断下さい。


 

+++++ 八百富写真機店 +++++
 ㊥カメラ担当係”S”     

 

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㊥カメラ担当係"S"です。
 

中古カメラ 2016年 入荷商品 NEWS vol.140 最近入荷 した主な中古カメラ・レンズ・アクセサリーのご紹介です。


いよいよ、今年も残りわずかとなってまいりました。

この一年を振り返ってみますと、この写真業界は4月の熊本地震で電子部品の製造メーカーが甚大な被害を被られ影響で、カメラ製造メーカーのみならず小売店までが大揺れに大揺れ。

多くの既存製品で供給不足が生じ、さらに夏から秋にかけての新製品の投入にも大きな影響が生じました。


正直な所、影響がコンパクトデジカメだけだったキヤノンさんの製品にお客様がシフトするのかな?なんて楽観視してましたが、そんな簡単な話ではなく、各社が正しい競争をする中でお客様が選択できる環境がいかに大切か痛感した一年でもありました。各社が新しい技術を争い、そして魅力ある製品を造ろうと争う中で、皆さまの需要が喚起される、そんな当たり前のことを改めて深く認識した次第です。


各社さんのお話を聞いていますと、ようやく色々な影響が解消され、順次新製品の準備が進みだしているそうです。


年明けの2月には、例年開催されますCP+(http://www.cpplus.jp/)が待ち構えています。


毎年、各社さんから意欲的な新製品が数多く発表されるイベントです。すでに開発発表されている機種もありまして、パナソニックさんの動画とのハイブリッド機の「DMC-GH5」や富士フイルムさんの中判ミラーレスカメラ「GFX」などが登場してくるものと思います。


この12月に登場したOLYMPUSさんの「OM-D E-M1 Mark II」を試用しますと、ディバイスの進化に驚かされるところでありまして、同じように各社の新製品でもデジタルならではの新たな「ディバイス進化」がとっても楽しみな所であります。


たぶん、例年通り会場にお伺いする予定ですので、最新情報をレポートさせて頂きます。



そんなかんだで、色々と苦難はありましたが、日々進歩するのが新品の写真業界。その対極にあるのが中古カメラでしょうか。急がず慌てずゆっくりと。スローな時間軸の中でたわむれると、とても味わい深いのが中古カメラ。今年もいろんなカメラに出会うことができました。日々入荷してまいります中古の「トピックスアイテム」は、twitter(https://twitter.com/yaotomicamera)でもつぶやいておりますので、合わせて今後もご覧いただけますと幸いです。



今日、今年最後に出会ったのがこのレンズ。

SMC PENTAX FISH-EYE 17mm F4。スクリュー時代からの系譜を継ぐ、Kマウントレンズ。当店では8年ぶりの入荷となります。




DSC_3561.JPG

ちょっくら帰り道に、「PENTAX K-1」で試写してみました。
いわゆる「A」ポジションのないレンズなので、どうしても使い勝手は悪い(=スムーズではない)ですが、そこは先ほど申し上げた「スローな時間」でございます。

このレンズ結構いいですよ。そして、とっても面白い。ワクワク系のレンズです。



まずは、ディアモールの地下街で1枚。


PK1_3738.JPG
ディアモールの地下街で2枚


PK1_3742.JPG
JR大阪駅の橋上駅舎で3枚


PK1_3751.JPG
同じくJR大阪駅の橋上駅舎で4枚


PK1_3761.JPG
同じくJR大阪駅の橋上駅舎で5枚


PK1_3759.JPG
同じくJR大阪駅の橋上駅舎で5枚


PK1_3763.JPG

 

それでは、次ページで最近入荷した入荷商品のご紹介です。

  • 全ての入荷商品を網羅できておりませんのでご了承下さい。
  • クラシックカメラ系は本店(大阪駅前第3ビル)、現行品系は大阪駅中央店にて在庫いたしております
  • 空欄は売価未決です。近日中に決定いたします。
  • 商品の詳細は各店にお問い合わせ下さい。
  • その際、各商品の一番右側の5桁の番号もお知らせ頂きますと大変ありがたいです。
  • 記載商品の中には、既に販売済の場合もありますのでご了承下さい

     

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カメラの八百富|新春・初売り1月2日/3日セールのご案内【実店舗限定】 のご案内です。

2016初売りバナー.jpg


突然ですが(例年のことでまことに恐縮です)、
初売りセールを行いますので、どしどしお正月、実店舗にお越し下さい。

このセールの告知は、WEB限定です。
日頃、このブログをご覧頂いているお客様への、「実店舗決済」での割引企画です。
(オンラインショッピングは対象外です)

◎店舗の年始の営業時間

 大阪駅中央店

  • 1月1日 臨時休業
  • 1月2日 10時00分~21時00分
  • 1月3日 10時00分~21時00分

◎期間

   平成28年1月2日/3日の2日間

◎対象商品/セール内容
   1.キヤノン デジカメ・交換レンズを20,000円(税抜)以上をお買い上げで2,000円引き!!

   2.フジX-T1,X-T10のどちらかをお買い上げで予備電池をプレゼント!!

  3.中古品(カメラ・レンズ・用品) 5%OFF!! (新品カメラなどは対象外です)

      下記,特別ご優待券を印刷してお持ち頂いたお客様に限り、現金にてお支払いの場合、販売価格より5%割引致します

  • 中古品扱い(赤い値札)の金融新品は対象外とさせて頂きます。
  • クレジット支払い、イコカ支払いは対象外とさせて頂きます。
  • WEB限定告知セールとなりますので、必ず下記優待券を印刷してお持ち下さい
  • 印刷できない場合には、店頭にてスマートフォンなどの携帯電話でこのページをご提示ください。
  • 後日、本券をお持ちになられての追加値引きにはご対応できません。ご決済時点のみ有効です。


◎特別ご優待券


右クリックで「画像だけを表示」を選択、「印刷」してご使用下さい。
ご使用時には、御住所・御名前・E-mailの欄にご記入下さい。
個人情報の取扱に関しましては、個人情報保護に関する基本方針をご一読下さい。
今後のセール情報が不要のお客様は「E-mail」の欄は空欄でお願いします。

 

優待券2016-thumb-520x312-59483.jpg

 

   

 

 

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カメラ買取・レンズ買取
㊥カメラ担当係"S"です。
 

ミノルタ一眼レフ「角窓」用 視度調整アタッチメント(レンズ) Vn
のお話し



超久しぶりの中古カメラネタです。

今日ご紹介するのは「ミノルタ一眼レフ」用の視度調整レンズ(視度補正レンズ)について。
物はこれです。

とても単純なアクセサリーでありまして、枠と度の入ったガラスレンズの二点で構成されています。


eyepiece-vn-001.jpg最初のミノルタ製一眼レフの接眼レンズ部分は丸い形だったのですが、機種でいえば「New SR-1やNew SR-7、SRT-101」の頃から長方形の角型に変更されました。

以降、その形状は最後の最後まで変更されることはなかったので、マグニファイヤーやアングルファインダーなど接眼系のアクセサリーが、オートフォーカス機に至るまでの半世紀にわたって共通して使用できるという、とてもとても素晴らしい仕様となっています。


ただ、今となれば当たり前の「本体内蔵の視度補正」が本格的に導入されたのはA-707Si以降でありまして、それまでの機種では上の写真の「視度調整レンズ」が必要で、永年生産され続けられました。

(※ MINOLTA XD-S は除く=世界最初の内蔵カメラだったのですが……1台限り、不思議だ~)


ところがもって、この視度レンズ、その差をどう視度を見分けたらよいかとても分かりずらいという所でありまして、今回のブログはその辺の記録と言いましょうか、

例えばカメラ店のジャンク箱で「ミノルタ用の視度調整レンズをみつけたいけど、どう選んだらいいんだろう?」

という場合のお助け話になればなあ!という所です。

上手くいけば、インターネットで「ミノルタ 視度調整レンズ」と検索してもらった時に上位に掲載されて、ちこっと参考になればと思っております。


まず、どうミノルタ用と見分けるですが、残念ながらとても分かりずらい。
昨今老眼が出てきた私にはとても辛い話です。
 

まず、形状的に見分ける方法その①

裏側に小さく小さく「ミノルタのロゴ」が刻印されています。


eyepiece-vn-002.jpg上の写真の上の赤丸部分に、長い間生産していたので、「minolta」の旧ロゴか、「MINOLTA」の新ロゴのどちらかがが刻印されています。
経験値から言いますと、古いロゴだからといって機能的に問題が出ているとか、あるいはプラスチックが劣化しているとかというケースは全くと言ってよいほどありませんので、あまり気にされなくてもよいかと思います。


形状的に見分ける方法その②

下側の丸内には、「JAPAN」と刻印されいますので、上の写真の形状などと合わせて、見分けてご購入下さい。
(同じような形状のものは他社にはありませんので、こういう感じのものならミノルタ用と思って頂いて大丈夫かと思います)

それでも、あえて点検する所をあげるのなら、この視度補正レンズの固定は下の丸印二か所の爪でカメラ側の接眼レンズの内側と引っかける方式なので、その部分に欠けや劣化がないかという所でしょうか。

eyepiece-vn-003.jpg
じゃ、「これがどれ位の視度なの」という一番肝心な部分なのですが、これが史上最大に分かりにくい。

表示の刻印が小さいあげくに、表示の意味が一般的ではないので、そこをご説明させて頂きます。


まず、表示されている箇所はここです。

eyepiece-vn-004.jpgこんな感じで下側の側面に、「1~9」の数字が刻印されています。

ただ、この「6」が意味不明ですよね。実は、こういう換算をします。
 

遠近区別 アタッチメント 視度(ディオプター)
 遠  視  用  No.1 +0.5
遠  視  用 No.2 +1.0
遠  視  用 No.3 +1.5
遠  視  用 No.4 +2.0
遠  視  用 No.5 +3.0
近  視  用 No.6 -1.0
近  視  用 No.7 -2.0
近  視  用 No.8 -3.0
近  視  用 No.9 -4.0



ねえ、なんとなく意外な並び順でしょ。
ご覧のように、連続してないし、ピッチも遠視側と近視側で異なるという仕様。

是非、ご購入される際のご参考にして下さい。特に、度数の間隔は「どれにしようかな」の時の判断になるのではないかと思います。

 

そして、最後に「その選び方」 … 説明書からの引用です
 




① カメラがあるとき

  • カメラの距離目盛を∞に合わせて遠距離の被写体をファインダーを通して見ます。遠視の方は No.1 ~ No.5 、近視の方は No.6 ~ No.9 のアタッチメントの中からどれか一つを選ぶ、眼の近くに当てて物体を眺めます。この方法で視度の合いそうなもの(はっきり見えるもの)を2種類選びます
  • この中で度のゆるい方( No. の小さい方)をカメラに取り付け、度のきつい方とゆるい方の差に相当する視度のものを手にもち、これをカメラと眼の間で出し入れて覗きながら比較します。
     
  • 例えば、 No.7 と No.8 を選んだ場合、カメラに No.7 (視度 -2.0 ディオプター)を取り付け、 No.7 と No.8 の差に相当する No.6 (視度 -1.0 ディオプター)を手に持って出し入れして比較します。この時、 No.6 を付け加えた方が見やすければ No.8 が適しており、No.6 を除いた方が見やすければ No.7 が適しています
     

② カメラがないとき

  • 1m 離れた物体を見て、見やすいものを2種類選びます。その内の度のゆるい方を手に持ち、度のきつい方とゆるい方の差に相当する視度のアタッチメントを左手に重ねて比較します。
     
  • 例えば、 No.7 と No.8 の比較では、 No.7 を左手に持ち、 No.7 と No.8 の差に相当する No.6 を右手で No.7 の上に重ねます。その時 No.6 を加えた方が見やすければ No.8 が適しており、 No.6 を除いた方が見やすければ、 No.7 が適しています。
     

※ご注意 アタッチメントの選択はできるだけカメラに取り付けて選ばれることをおすすめいたします。

 



まるで、メガネの検眼みたいですが、より正確にという場合には、上記な方法を活用下さい。

そういえば、ミノルタのサービスステーションには、「円盤の円周上に視度レンズを配したウチワみたいな、回転する器具」が置かれていましたね。懐かしい。




八百富写真機店 ㊥カメラ担当係 " S"

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「黄色のラインが目印」Macro-NIKKOR 65mm F4.5 マクロ ニッコール 65mm F4.5 (4x5判対応)が入荷しました!

macro-nikkor-65mm-001.jpg黄色のラインが特徴。マルチフォト(大型マクロ写真撮影装置)用に専用設計されたレンズで、特殊用途に開発された産業用ニッコールの1本です。ネットで、「ニコン マルチフォト」って調べてもらえば、その姿が出てきます。照明装置付きの大型コピースタンドという感じで、撮影倍率が高くなるのでかなり頑丈な構造物となっています。

大学などに納品されたようで、細胞の組織写真などの撮影に使用されていたものです。従って、その写りは「超解像」、ファインダーをのぞくだけでも「その凄さ」が伝わってくるレンズです。

なんか、久しぶりに「のぞいただけで性能の高さを感じるレンズ」に出くわしたという気分です。

元々は4本組みのレンズの一つで、撮影倍率に応じてレンズが設計されており、この65mmF4.5の基準倍率は5倍(推奨範囲:3.5倍~10倍)となっています。

レンズそのもののマウントは「L39」ライカマウントです。

このレンズの名称は「Macro マクロ NIKKOR ニッコール」、よく言われる話ですが、ニコンさんの場合、マクロとマイクロは明確に使い分けておられ、等倍までが「マイクロ Micro」、等倍以上(拡大)が「マクロ Macro」、今回のこの商品は等倍以上なので「マクロ」というわけです。
今回入荷したレンズは、これに純正の「L-Fリング」=ライカマウントL39をニコンFマウントに変換するアダプターが付属しています。

macro-nikkor-65mm-004.jpg但し、ピントは固定となりますが、このまま直付けも可能。

macro-nikkor-65mm-005.jpgこの状態でカメラを前後させ、ピントを合わせた写真がこれです。(D800 絞り開放)
クリックで拡大されます。

D800直付け絞り開放.JPG絞りを「3」にして撮影。同じく、クリックでフルデータでご覧いただけます。

D800直付け絞り3.JPGサムネールの画像ですら、なんかオーラが出てます。

とは言え、基本はベローズを介して、ご使用いただくの順当で、ベローズの繰り出し量で撮影倍率を調整して使用します。こんな、感じですね。

macro-nikkor-65mm-002.jpgこのベローズでの最大繰り出し量はここまで。PB-6とPE-6の組合せでは、さらに繰り出しが可能です。

macro-nikkor-65mm-006.jpgこの組みわせで撮影した写真を次ページでご紹介。


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カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

㊥カメラ担当係"S"が駆け出し店員だった頃、
とある常連のお客さんから


 「なあ、あんた。若いからというて、ズームファインダーとユニバーサルファインダーを言い間違えたら、中古カメラ屋の店員"失格"やで。もっと、しっかり勉強しいや!」

と怒られた(ご指導頂いた)ことがあったのですが、
ある程度の経験を積んだ今、その時のことを思い出しますと、


「けだし名言」
「あの時は、ほんまええ"カツ!"をお客様から頂戴した」
「中古カメラは、まずは原理原則を理解すること」
「また、日頃からそう心がけることで、初めて出くわすカメラともお付き合いできるようになる」


と、その時のご指導の「真意」に感謝するのですが、
しみじみ、「中古カメラ屋の店員」って、ほんとお客さんに育ててもらっています。

そのお客様の真意は、単に言葉の使い方の誤りを指摘することではなく、構造や原理の違いを理解せず、「解ったふりをしながら、お客様に調子を合わせている、"知ったか"店員(私)の姿勢」に「カツ!」を入れられたわけです。

今となっては、「ナイス、カツ!」です。
以降、そのお客様からは、ほんとたくさんたくさん教えてもらいました。

「わしらはなあ、あんた生まれる何十年も前からカメラとつきおうてんの。そりゃ、単なる趣味やで。」
「けど、あんたは、中古カメラのプロになるんやろ。」
「じゃあ、これからわしらの話相手になってくれるんやったら、よう勉強せなあかん。」
「底が浅いというか、お里が知れるような物言いしとったら、興ざめやで。」
「わしら、あんたが今どんな程度かすぐ見抜ぬくで。」
「無理して話を合わせなはんなや。まずはいろんな人の話を、よ~く聞くことからはじめなはれ。」
「まずは聞き上手や、ほんならいっぱい情報や知識がやってくるで~、そうなったらしめたもんや」

そんなかんだで、その最初に教えてもらったのが、「ズームファインダー」と「ユニバーサルファインダー」の構造。

その方いわく、

「カメラ屋のぞいて、一番興ざめするのがこの間違い。逆に値札に書いてあったり、そう言うとったりするのを見聞きすると、ああこの店あかんなあ!とワシらはなるわけ。気つけやあ!中古カメラ屋の店員失格~!の烙印押されんぞ~!」

というのが、今回のタイトルの真意だったわけです。

ところがもって、今日、うちの若いスタッフが、なんとまあ「同じ間違い」をしているのを発見。
カメラの買取台帳に「ニコン・ズームファインダー」「ニコン・ズームファインダー」と記帳しているのですが、出てきた商品がこれ。

まさしく、「お里が知れる」間違いだったわけです。



NIKON-FINDER-001.jpg

答えは、左側がズームファインダー、右側がユニバーサルファインダー。

(※左側ファインダーのニコンさんの正式英語表記は「VARIFOCAL VIEW FINDER」です)


ところが、ここが中古カメラ的に難しい所で、左側を正式?に言うなら、「変倍式ユニバーサルファインダー」と表現すべし!、あるいは右側は「正像式ユニバーサルファインダー」である!、というご意見もあるわけなんですが、一般的にはこう呼んでます。

言葉の概念としては、一つのファインダーの中で画角を連続的に変える事ができるファインダーを広義のユニバーサルファインダーと呼び、その中で「視野を広げたり絞ったり=倍率は同じで枠が伸び縮み=望遠時は中心以外は真っ黒、小さく縮ん出し視野が真中に見えている」なるものを狭義のユニバーサルファインダーと呼んでいます。

つまり、ズームファインダーも広義のユニバーサルファインダーの一つで、ファインダー内像の倍率が変化するものを「ズームファインダー」と呼び、ファインダー内像の倍率は変化せず、視野枠が大小するものを「ユニバーサルファインダー(狭義)」と一般的に呼んでいるということです。

そんなんじゃ全くもって分かりにくい話なんで、写真でご説明しましょう。

まず、これが狭義の「ユニバーサルファインダー」の広角側の見え方。
 

NIKON-FINDER-002.jpg

で、望遠側にするとこんな風になります。(倍率は同じで、視野だけ狭くなる)
 

NIKON-FINDER-003.jpg

次に、「ズームファインダー」。広角側は同じような見え方です。
 

NIKON-FINDER-002.jpg

で、ズームリングを望遠側に回すと、こう。全くもって、今の時代では極く普通の見え方なんですが、このように大きく見えるっようになったことは、すごく革新的なことだったのです。
 

NIKON-FINDER-004.jpg

お分かり頂けましたでしょうか。

この区別がついていないと、昔の私のように、あるいは若いスタッフのように、とりあえず適当に呼んで間違えるというわけです。

 
あと、倍率は視野毎に変化するが連続的に変化しないタイプ、外観的には対物側が顕微鏡みたいで、円状に配置された数本のレンズを回転させながら画角を変化させるものは、ターレットファインダーと呼んばれており、広義のユニバーサルファインダーの中の一つです。写真がご用意できればよかったのですが、あいにく在庫がないためご勘弁下さい。

その他、ズームファインダーが2本搭載された、ターレット型ズームファインダーというものがあったりと、まあ一眼レフの前のレンジファインダーの時代は、単焦点ファインダーを含め色々と工夫されたファインダーが数多く生産され、収集家にはたまらん世界となっています。

ということで、
今日はニコンのファインダーを2機種ご紹介させて頂きます。

 

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カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

黄色(茶色)に変色してしまった
 黄変レンズは、レンズをバラバラにして「天日干し」すると透明になります

レンズを窓際に1週間放置するだけで「黄変度合い」が軽減するか、先日チャレンジ。
が、残念ながらほとんど変化なしだったと、前回ご報告しました。

それではということで、再度「修理屋さん」にお願いしてレンズをバラバラしてもらって、再実験。
その結果報告です。

まず、実験前がこれ。
SMC-TAKUMAR-50mm_002.jpg次の写真が、4日間「天日干し」した結果。

SMC-TAKUMAR-50mm_005.jpgどうです。

各玉どれも、かなり透明度が増していますね。
特に、後玉(下段)のレンズ群の黄変度合いは「かなり」改善されており、効果抜群です。
推測ですが、後群の貼り合せレンズ(下段左側)がアトムレンズで、その放射線の影響で変色した前後の玉までも改善された感じです。

が、ちょっと問題が......。
上段右側のレンズの墨塗りに問題が発生してしまったようです。

長期間強烈な太陽光にさらしたことが原因でしょうか、墨塗り部分が薄くなってしまったようです。同じ期間さらした下段左側の墨塗り部分は劣化していませんので、一概には言えないようなのですが、とりあえず、前群の絞り側のレンズの天日干し期間は出来るだけ短くしたほうがよさそうです。

ご注意くださいね。

感じとしては、最初の1日目で黄変が激減しますので、あっさりそれ位でやめたほうが無難かもしれません。もし、実際に同じようなことをされる場合には、くどいようですが「自己責任」でよろしくお願い申し上げます。

再度、組み上げもらったレンズはこれ。
(前回と同じで、ちょっと透明感が誇張されてます。実際は、少し黄色さ残りがあります)

SMC-TAKUMAR-50mm_006.jpgもとの状態がこれなので、かなり両者の差が感じとれます。

SMC-TAKUMAR-50mm_001.JPG

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今度は、「黄変レンズを分解せず、そのまま窓辺に1週間放置してみました」!が......


前回の成功に味をしめて(実態は調子に乗って...というほうが適切かと)、今回はそのまま日の当たる窓辺に1週間レンズを「放置」してみました。

普通、誰でも簡単にレンズを分解できるわけじゃないですよね。

そんじゃ、「そのまま天日干し」という方法で、レンズの黄変がましになるなら、そりゃ 「そっちのほうがすばらしい」 ってな発想です。

今回の実験に参加してもらったレンズは、これ。
Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mm F1.4 いわゆる SMCタクマー 50 の1.4 です。

このレンズ、ご存知のようにかなり黄変度合いがすごい個体が多く、ご多分に洩れずこれも、下の写真のように明らかにカラーバランスがおかしくなるレベルの変色です。
SMC-TAKUMAR-50mm_001.JPG前回の学習効果を生かし、後群が黄変しているだろうと推測し、後玉を上に向け、1日1日毎に90度回転させながら窓辺に放置、待つこと1週間。

もっと日の当る外に置けばよいのでしょうが、もし雨が降ろうものなら、レンズがおしゃかになるので、仕方なくというところです。その分、期間は長めです。
(嫁さんに「雨降ったら家の中にいれてね~」とは言えず......でしょ皆さん・笑)

が、残念ながらあまり見た目の変化なし。贔屓目に見て、ちょっとましになったかというレベルでした。残念.........残念。

そんなんで、
「最も黄色いレンズが一番奥だから、そのままじゃ無理なのかな」
「放射線の影響で黄色いレンズも他にもあるのかな」
なんて仮説を立てて、再度実験することに。

ということで、再度「修理屋さん」にお願いして、今度はレンズを全てバラバラにしてもらいました。
こうすると、どのレンズが、どれ位黄変してか一目瞭然ですね。

ただ、どれがアトムレンズ(トリウム入りレンズ)で、どのレンズが放射線の影響(ブラウニング現象)を受けたレンズかまでは?ですが、黄変度合いに差があるようです。

SMC-TAKUMAR-50mm_002.jpg1段目の左側から前玉、2枚目、3枚目の貼り合せガラス、これが前群。
2段目が後群。左側が絞りの側の貼り合せガラス、5枚目が真中、最後が後玉の表面です。

ご覧の通り、前群はほぼ透明。1枚目・2枚目がほんの少しだけ黄色さがあるような状況です。

後群は、前回の SMC TAKUMAR 6X7 105mm F2.4 と同じで、絞り側の合わせガラスが元も黄色に変色しています。あとは、順々に黄色さがましになるという感じですが、あとの5枚目・6枚目もそこそこ黄変しています。

これらのガラスを全部通ってくると、つまり「黄色を足し算する」と上の写真のような黄色となるわけです。

実際の黄変度合いは、フィルターで言えば「曇天用のW4」位の感じです。

SMC-TAKUMAR-50mm_003.jpgさあ、明日から屋外で数日間天日干し。今度は雨が降っても大丈夫です。
さてはていったい、今度はどうなるでしょうか。

後日、報告させていただきます。

+++中古カメラ担当係+++ 



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「黄変レンズを太陽光線にさらす」実験が終了しました。なななんと、「ほんまに変色度合いがましになりました」

何やら怪しげな保険適用外治療みたいな話なんですが、ほんまに「レンズに日光浴させる」と、黄色の変色がましになるようです。

まず、これが最初の状態で、

thorium_lens-001.jpg1日目「晴天」+2日目「くもり」+3日目「雨模様」の間、さらすとこんな具合。

thorium_lens-002.jpgまあ、実際はもう少し「茶色っぽさ」があります。デジカメで写すと、実態より透明感が増してなんか誇大表示になっているような感もあるのですが、元々はもっと黄色というよりほぼ茶色かったので、実験前後の差を見比べてもらえればと思います。




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「黄変レンズの変色度合いがましになる」って本当ですか?只今、このレンズを太陽光線に毎日さらしています!

こんなふうに黄色くなったレンズをお持ちの方がおられると思います。

thorium_lens-001.jpgこの黄色いガラス玉、巷でアトムレンズと呼ばれているもので、1960年台に高屈折率と低分散を両立させるために開発された高性能ガラス「酸化トリウム入りレンズ」だそうです。

あまり気分のいい話ではないのですが、このガラスに含まれている「酸化トリウム」は放射性元素。微量ながらも放射線をだしているそうで、この放射線の影響(ブラウニング現象というらしいです)でレンズが黄色く変色しているのだそうです。

世間にはすごい方もおられ、実際にどれ位の放射線を発しているか計測された方もおられるようで、健康上どうだ、あるいは何cm離れれば問題ないとか、まあいろんなことが書かれております。私自身は、そういうことをあまり気にするタイプではないので、平気で取り扱っておりますが、十人十色、どうかご自身のご判断でお取り扱い下さい。

で、実際にどんなレンズに入っているかと言いますと、まず有名な所では、Lietz社が製造した Summicron 5cm f/2 の一部のロット。ただ、黄色く変色したズミクロンは「普通のズミクロンよりよく写る」ということで、通常より高値で取引されていることもあります。

実際に、当店のお客様でそのトリウム入りズミクロンをお持ちの方がおられるのですが、その昔、それで撮影された写真を見て驚いたことがあります。ほんま凄い写りで、世間の評価はほんまもんや!と確信させられました。(まあ、あくまでも個人的な意見で~す。)

その他の有名所は、PENTAXの標準玉や広角レンズの一部でみられます。例えば、

  • Super Takumar および SMC Takumar 50mm F1.4
  • Super Takumar および SMC Takumar 35mm F2
  • 6X7用 SMC Takumar 105mm F2.4

さらに、これらの中の一部にはすっばらしく「黄変」した個体があり、リバーサルフィルムでは全く使えないほど「カラーバランス」に影響を与える状態まで変質しているものも見受けられます。(同じレンズ群でも程度差があるということです)

ただ、現在は「デジタルカメラ」でご使用になるケースが多く、「ホワイトバランス」を調整することで結構なんとか使える状況ですので、少々変色していても、最近は非常によく売れるようになっています。

と、ここまでは以前にこのブログでお話ししたことがあると思うのですが、ふとネットで色々と検索していましたら、なんと「この黄変が軽減する」との情報が載っているではありませんか。

そこで早速、私も実験!
修理屋さんにお願いして、黄色く変色したレンズを取り出してもらったのが上の写真。

今、手元にこのレンズ群を抜いた状態で再組み立てしたレンズがあるのですが、それは全くもって「透明」なので、この貼り合せレンズがアトムレンズということです。

じゃ、このレンズをどうするかと言いますと、数日間「太陽光」にさらします。
どうせなら反射光も利用しようということで、くちゃくちゃにしたアルミホールの上にレンズを載せてま~す。

さて、いったいどうなることやら!数日間後が楽しみ、あらためて結果をご報告します。

あっ、何のレンズかご紹介するのを忘れてました。
このレンズ、結構「黄変」してた67用SMCタクマー 105mm F2.4です。
後群の絞り側に位置するレンズだそうです。



+++中古カメラ担当係+++ 


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マミヤ  プレス スーパー 23 用の スポーツ ファインダー SPORTS FINDER (SUPRE 23 MAMIYA) が入荷しました。

MAMIYA_SPORTS_FINDER-001.jpg昔からカメラをやっておられる皆様には、非常に懐かしい製品で、いわゆる日本語で「素通しファインダー」、英語で「スポーツファインダー Sports Finder 」と呼ばれるものです。

日本語では「構造・材質」を基準にして、英語では「機能」を表現している所が非常に面白く、なんとなく国民性を表していますね。

このファインダーには何も光学系が存在しないから「素通しファインダー」と呼ぶのは、いかにもいかにも、超日本人的。反対に、「じゃーどういう用途に使うのかってすぐに分かるように名前を付けよう」というのは、これまた、いかにも欧米的。

日本人には、「カメラに付けてなんぼのもん」、あるいは「買ってなんぼのもん」のアクセサリー、欧米人は「使ってなんぼのもん」、まあそんなアクセサリーです。

と、なんの用途説明にもなっていない書き出しで恐縮です。
あらためてこの「スポーツファインダー」なるものをご説明しますと、

【構造】 
  • 光学部品を全く用いず、枠のみで構成される簡易なファインダー
【長所】
  • 軽くて、折りたたみ式にすると収納時に薄くできる
  • 枠外の視野も見えるので、移動物を捕捉しやすい
  • 望遠時、瞬時に被写体を捕捉できる
  • 像の歪みが皆無で見やすい
【短所】
  • 像倍率は等倍なので、広角レンズには不向き(光学的な補正を要する)
  • 撮影者は遠景に自身の目の焦点を合わせるので、枠がボケてしまう
  • ファインダー自体が大型となるので、小型カメラには不向き
  • 視差(パララックス)が生じる
【用途】 
  • プレスカメラ
  • 中判カメラの補助ファインダー(ハッセル・マミヤ各機・コーワ・リンホフなど色々)
  • 二眼レフには、組込ファインダーとして内蔵されている場合が非常に多い
  • 昔のボックスカメラなどには多数組み込まれている
  • 小型カメラ用としては、ライカやレチナ用、あるいは水中カメラ用などがある
【実際の使用度・人気度】
  • 使い込まれたものを見たことがないので、実用度はかなり低いものと思われる
  • マミヤ645系に至っては、標準添付品にもかかわらず、ほぼ全数未使用状態で入荷してくる
  • が、ハッセルやRB用は割と見かけるので、なんとなく買いたくなるアクセサリーかと?
  • 使っている自分を全く想像できないが、なんとなく買って付けてみたるなるアクセサリー

まあ、簡単に言えば、
「だいたいで(アバウト・適当に)、ぱっと構図を合わせて撮影する時用のファインダー」
従って、
  「構図も、露出も、ピントもだいたい。シャッターチャンス優先のファインダー」
そんなんで、
  「市場で見かけると言えば見かけるが、使っておられる現場に遭遇したことがない」

そんなアクセサリーという具合です。

そして、今日ご紹介するのはマミヤ・プレス用なのですが、これはかなりの珍品です。

マミヤさんという会社は、おそらく世界一の「スポーツファインダー党で」、最近のカメラを除くと、ほぼ「スポーツファインダー」を完備されていました。たぶんその中で一番珍しいのが、このプレス用ではないでしょうか。ここ最近、自分の店を含め、市場で全く見なかったので、今日ご紹介というわけです。

たぶん、ネットで「マミヤ プレス スポーツファインダー」って検索していただいたら、このブログでご紹介する内容や写真や、当店の販売サイトの内容がトップに出てくるようになるのかな......、それ位珍品かと思います。ただ、上で申し上げました通り、そう人気があるものではないので、どなたか、是非とも引き取り手に立候補頂けたら幸いです。

では、その構造を詳しくみて行きましょう。


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Nikon NIKONOS III 「ニコノスⅢ」 の注意書きタグに書かれていることは、絶対に守りましょう!!! カメラが破損して使い物にならなくなりますよ!!!

ということで、非常に珍しくニコノスIIIに「注意書きタグ」が付いて入荷してまいりましたのでご紹介させていただきます。

nikonos_III-001.jpg新品でニコノスIIIを買って箱を開けて、最初に目に飛び込んでくるのが、この大きな黄色タグ!

実は非常に重要なことが書かれているもので、よくある「念のための注意書き」という類いのものではありません。これを守らなかったために、あるいは知らなかったために、「あ~あ、ぶっ壊れちゃったよ!」という話を聞いたことや、売りに来られたニコノスが「ぶっ壊れていた」ことは沢山あります。

で、なんて書かれているかといいますと、

ご注意
 カメラをあけるときは、まずレンズをはずして下さい。


という具合で、このカメラの構造を知らないない方には、なんのことかさっぱりお分かりにならないかと思います。が、これはこのカメラの特殊な構造に起因する「注意書き」なんです。

nikonos_III-002.jpg裏面は、他の言語。

nikonos_III-003.jpgその理由は、この構造にあるわけです。

nikonos_III-004.jpgこれはニコノスⅠ(NIKONOS I)型初代からの共通使用なのですが、本体(ボディー)が外側のユニットと内側のユニットの2つの部品で構成されているいます。その内側のユニットにバヨネット部がありますから、レンズを外さないと2つが分離できない仕組みとなっています。

ちょっと、言葉でわかりにくいでしょうから、写真で確認してもらいましょう。

nikonos_III-005.jpgというわけで、レンズ・外ケース・内側のカメラ本体の3つの部品で成り立っていることはご理解いただけたと思います。

「じゃ、なんでここまで大きなタグまで付けて、注意喚起」をしてるんでしょうか。その答えは、次ページで説明させていただきます。

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CHINON チノン CP-9AF マルチプログラム MULTI-PROGRAM Wズームセット(28-70mm/70-210mm)が入荷しました

ご存知のように、この手のカメラは㊥カメラ担当係"S"が最も大好きなカテゴリーでありまして、使い心地や機能などの真面目な切り口とは一切無縁、いわば「砂漠のオアシス」みたいなもんです。


chinon-cp9af-001.jpg「俺、なんでこんなもんにひかれたんだろう......」

まあ冷静になってよーく考えればわかる話で、なんのこっちゃか全然関係ありませんが「スキー場でのサングラス越しの出会い」みたいなもんです。

このブログにご来店の皆様なら、「中古カメラ屋」を出た時、
「なんで俺、紙袋をぶらさげてるんだろう...」
と、ふと我に返られたご経験が一度や二度ぐらいあろうかと思います。

そのような時、お供になっている可能性のあるカメラの一つがこれ。
今日、ご紹介するカメラ 「チノン CHINON CP-9AF MULTI-PROGRAM」です。

CHINON_CP-9AF-002.jpgこのカメラが発売されたのは1988年7月。

ニコン NIKON F4 / F4S  1988年12月
ニコン NIKON F-801AF  1988年6月
キヤノン CANON EOS 650 1987年3月
キヤノン CANON EOS 750 / 850 1988年10月
ペンタックス PENTAX SFXN 1988年11月
ペンタックス PENTAX SF7 1988年9月
ミノルタ MINOLTA α‐7700i 1988年5月
オリンパス OLYMPUS OM101 1988年2月
京セラ KYOCERA 230-AF 1986年12月

こんな機種たちが全盛(一部除く)だったころです。

めちゃめちゃ売れた機種もあれば、まったく売れなかった機種、あるいは値段で売り込んだ機種などが混在するのですが、間違いなくこのカメラは全く売れずの部類、今や、ほとんど市場で見かけることはありません。

が、実は結構すごいカメラなんですね。

その第一の特徴が、専用のチノンAFマウント。なんとレンズにコアレスモーターを内蔵する方式を採用した35mmAF一眼レフなのです。他社のほんとんどが、本体側駆動(ボディー内モーター)方式であったのにもかかわらず、チノンという一眼弱小メーカーがレンズの大きさや形をかえることなくレンズ内モーター方式を実現したことは、もっと評価されてもよかったのではないでしょうか。

でも、そのころの日本は「ミノルタ・ニコン・キヤノン・ペンタックス」の4社で市場を占有していた時代。オリンパスですら負け組という状態で、残念ながら他のメーカーが入り込める余地などなく、チノンという会社も撤退せざるを得ない運命にあったわけです。

ゆえに、チノン製AFカメラはこれ一代でもって終了、しかもチノン最後のレンズ交換式一眼レフとなった歴史的カメラというわけです。

CHINON_CP-9AF-003.jpgもちろん厳しい戦いを挑むわけですから、メーカーとしてはなんとかしようとあの手この手の戦略を考えねばなりません。その一つがレンズマウントで、マウント形状をよくご存知の方は上の写真からすぐにお分かりになろうかと思いますが、「専用のチノンAFマウント」といいながら、実は「ペンタックスKマウント」となっています。

もちろんMF(マニュアルフォーカス)となりますが、ペンタックスのKやKAレンズ、あるいはリコーのRKマウント(リコーKマウント)レンズが併用できるように設計されています。

もともとMF一眼レフを作っていた時代からKマウントだったことも大きな要因ですが、レンズ資産を継承できるようすることで、「Kマウントユーザーも取り込めたらいいな」との思いからこの世に出たカメラだったわけです。

発売当時、㊥カメラ担当係"S"は学生アルバイトとしてこの八百富で働いていたのですが、このカメラに関しては全くもって見たことがない、カタログとのかイメージも全くありません。たぶんなんですが、日本国内ではほぼどこも扱っていないような状態であったものと思われます。同じ時代に発売されていたコンパクト一眼「チノン ゼネシス GENESIS」は沢山売った記憶がありますから、うちの店としてはチノンさんと取引していたにもかかわらず、どこも非常に冷たい扱いをしていたようです。

その辺はメーカーさんも同じで、そう売れなくてもいい、でもコンパクトカメラを沢山売っていくためには「AF一眼もあるメーカーだ」という事実も必要だった、そんな位置付けのカメラであったものと思われます。


では、カメラを詳しく見ていきましょう。

カメラ全体のフォルムは、それ以前に発売されていた「CP-7m MULTI-PROGRAM」とよく似ていて、ほぼ大きさや重さを変えることなくAF化されました。ただ、レンズはコンパクトに作り上げたのにもかかわらず、なんで本体内にAF駆動系の部品を入れ込む必要がなかったのに大きさが変わらなかったの?という視点では、デザインの「斬新さ」や小型化の要請に欠けるものとなってしまっています。

その辺は開発期間の短縮をできるだけ短くしたかった事情からでしょうかね。まあそれでもよくチノンという裏方系会社がここまですごいカメラを作り上げたこと自体は、素直にほめてあげたいと思います。

で、実際にこのカメラを動かしてみると、なかなかキビキビしたレンズの動きに脅かされます。
当時のCANON EOSのレンズ内モーターと変わらないほどの、非常にスピード感のある動きで、ボディー起動の他のカメラより(どこかのSAFOXとはよう言いません...失礼)、よっぽどうまくオートフォーカスが合焦します。

AF方式は、CCDラインセンサーによる位相差検出方式で、AF補助光を本体に内蔵していますので暗所も補助光の届く範囲でAFが作動します。

面白い機能が、「キャッチインフォーカス」で、AF機構と連動して合掌すればシャッターがおりるという機能が搭載されています。

(ご参考)
当時、オリンパスさんは「ゼロインフォーカス」という呼称で同じような機能をOM30の時代に実現しています。現在は、ペンタックスさんが同じ呼称「キャッチインフォーカス」で同じような機能を搭載しています。


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今回はクイズ形式で。このカメラの機種銘はなんでしょうか?

まず、このカメラの最も特徴的な部分からご紹介しましょう。
接眼部の上、通常はアクセサリーシューがある部分に、こんな突起物が......?

いずれにせよ、この段階でお分かりになる方はかなりディープな世界の住人かと。(笑)

PENTAX_MF-002.jpgとは言え、後のボケたパーツの雰囲気や接眼枠の形から、「ペンタックス ME」などのM系って位の推測はできますね。じゃ、そのボケたシャッターダイヤル部を拡大してみると、これなんです。
あれれ......、なんか変だぞ?

PENTAX_MF-001.jpgMEならシンクロスピード「100X」なのですが、このカメラは「1/4」という表示になっています。
さらに、反対側の巻き戻しクランク根元の露出補正ダイヤルの表示がこれまた変なんです!!!

PENTAX_MF-003.jpgここもMEなら「1/4X 1/2X 1X 24X 」と表示されている所なのですが、アルファベット大文字・小文字で「abcd o ABCD 」と刻印されています。

そして、このカメラの裏ぶたを開けると、さらに混乱させられます。
「え、ペンタックスのハーフサイズ機?そんなのあったの?」という具合です。

PENTAX_MF-004.jpg

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これは珍しいCANON LENS MOUNT CONVERTER P (M42マウント) キヤノン レンズマウントコンバーター が入荷しました。

CANON-MOUNT-CONVERTER-001.jpgFDレンズ用の純正マウントアダプターといえば、
① LENS MOUNT CONVERTER A
    (レンズ)ライカマウント (ボディ)FDマウント ... 無限大がでない・主にベローズ用
② LENS MOUNT CONVERTER B
    (レンズ)FDマウント (ボディ)ライカマウント ... 無限大がでる・距離計非連動(目測)
の2種類が有名なのですが、
こんなM42マウント用のマウントコンバーターも発売されていたのですね。

名称は、LENS MOUNT CONVERTER P。
    (レンズ)M42マウント...ペンタックススクリュー (ボディ)FDマウント ... 無限大がでる

お恥ずかしい限りですが、全くもってその存在を知りませんでした。

ただ、こういうアダプターが生産された背景といいますか力関係を想像しますと、非常に面白いです。
現在はニコンとキヤノンの2社が市場を引っ張る形でカメラ市場が形成されていますが、一眼レフ創成期は群雄割拠の時代。いかに他社の顧客を奪うか!が至上命題。本体を買い換えてもらうには、お持ちのレンズ資産の継承・活用の解決策が必要だったわけで、各社色々と工夫をこらしたわけです。

最たる例が「コニカ」さん。後発一眼レフメーカーならではの究極の選択肢、フランジバックを短くするという技で、いろんなマウントアダプターを製造されて他社レンズとの互換性を高める方法をとられました。オリンパスのペンFなんかも同じやり口ですね。

が、やはり市場は厳しいといいましょうか、小手先はしょせん小手先。購入決定の最重要事項はカメラの本来機能で、一部のユーザーのみに通用する便法であったことは、歴史が物語っています。が、大キヤノンさんがこういう「M42マウントレンズ」を意識したというのもすごいわけで、いかに当時ペンタックスが市場のシェアを握っていたかが垣間見れるところが、ペンタファンとしてはなんとも興味深いところです。

ということで、ここ二十年来入荷したことがないので、たぶん「珍品」かと思います。

裏面はこう。

CANON-MOUNT-CONVERTER-002.jpg非常に薄いコンバーターですが、二重構造で、外側のリングが通常のマウント固定リングと同じ動き・働きをします。

もちろん、フランジバックの長さはM42マウント用になるように製造されていますので、無限大が撮影できます。

また、絞り込み(絞り作動)に関しては、何ら仕掛けがありませんので、ペンタックスのタクマーなどのレンズに搭載されている「auto と manural」切替レバーのある機種のみ使用できます。
(絞り込みのピンを押す仕掛けがありませんので、切替レバーがないレンズは開放のみとなります)

レンズに取り付けると、こんな感じ。

CANON-MOUNT-CONVERTER-003.jpg


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カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

メーカーさん、「部材の劣化」について考えてちょうだい。
せっかく作られた製品のなれの果てが、これじゃあまりにもかわいそう
だよ!!!

ある意味はじめての切り口かもしれませんが、今日は「メーカーに対する文句」。
あまりにもひどい状況のカメラを手にしもんで、おもわず苦言です。

kugen-001.jpgでしょ。なんぼなんでも、これはないよね~。
家電屋のつくるビデオカメラではよくある話でも、精密光学メーカーがこれじゃいかん!!!

カメラなら、何年たってもせめてもカメラの「形は残るように」、そして「さわれるように」

kugen-002.jpg写真では、「パリパリ」乾いているように見えますが、実は「ネチャネチャ・ベタベタ」。
正直言って、触れる状況ではありません。

あるメーカーのある機種の「なれの果て」です。

ホールド感を高め、滑りを抑えるために、プラスチックの部材の表面をうすいゴム(塗料)で覆ったのですが、それが経年変化で溶けて出しこうなってしまったようです。

どこかのレンズメーカーさんのZEN塗装なんかも全く同じ。
ポリウレタンが加水分解をおこして「ベ~タベタ」。
ほんま、どうしようもない状況です。

モルトプレーンの劣化のように「貼り替え」で対処できるなら、まあなんとか許せるのですが、解決方法が部品そのもの交換しかない所がネチャネチャの状態になると、もうそのカメラそのもの存在が立ち行かなくなってしまいます。

さらに残念なのは、以降の製品でも散見されること。

次の製品も、兄弟そろってネチャネチャ。時代が進んで初代デジタル普及機も程度差こそあれネチャネチャ、バッテリーホルダーなんかものゴムもしっとり状態。あるいは、使い込むと外層ゴムが伸びて浮いてくる。F100でおきたことはD1やD200で(あっ、)、フィルムからデジタル時代になっても、同じような症状に悩まされているような......。

使わず置いておくと「ネ~チャネチャ」、使いこむと「ゴワゴワ」。
あ~あ、カメラが朽ち果てていく。
カメラのなれの果てを見る機会が多いのが中古カメラ屋なもんで、ほんま悲しいかぎりです。


さすがにここ最近になって、流れは変わりつつあるのかなと思いながらも、また数年先に何がおこるやら。(あるメーカーはツルツル外装に改善。ノー被膜・ノー塗装に、えらい!)

とにかく、せめてもカメラの外装に薄いゴム系被膜を施すことだけは、今後一切止めて下さい。
また、グリップなどのゴムも最近の製品はあまりにもはやく劣化が進むような気がしますんで、素材そのもの再検討もお願いしたいところです。

是非、「長期間の使用に耐えうる外装」という視点で、再度色々と材料選びを見直して下さい。
一時の使い心地を重視するのではなく、10年たっても、「機能は陳腐化」したが外装は何も変わらないカメラに戻してほしい、それがお願いです。

30年も前のカメラ、キヤノンのAE-1やA-1は、今でも外装は発売時とほぼ変わらない状態を保っています。ペンタックスのSPだって、ニコンFEだって、オリンパスのOM-1だって、皆元気です。

でも、同じ時代に家電屋が作ったビデオカメラは、原形をとどめない状況で劣化し朽ち果ててます。

絶対に何か、家電屋と精密屋で「物づくりの姿勢」が違ったからそうなったわけで、是非、家電屋化しつつある精密光学屋さんたち、本来の姿に戻って下さい。
是非、お願いします。


+++中古カメラ担当係+++ 



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カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

MC SUNACTINON 135mm F2.8 サンアクチノン (OLYMPUS オリンパス OM用)が入荷しました!

今日ご紹介するレンズは、こんな赤い箱に入っている古いMF望遠レンズで、ご想像の通り「きわもの系」です。ある意味、八百富の得意分野の一つですね。(笑)

その実務を担当しているのが㊥カメラ担当係"S"なのですが、こういうものを日陰から探し出して日向に持ってくるのが実は「趣味?」だったりします。

sunaction_135mm-001.jpg見た目はご覧の通りかなりくたびれた様子なんですが、中古屋スタッフの直感「ふ~ん!」と言いましょうか、いかにも...いかにも...という感じで「きわもの系」の臭いが箱の中からプンプン漂ってきています。

まず、箱に「SUN」。
「ふーん。サンレンズの海外物ね~。」っとしったかぶってスタート。

が...、箱の中から取り出したら.........あらら...全然「SUN」ぽっくないレンズがこっろっと...。
出てきたのはトキナーのOEMものでした!(大的外れで......かっこわる~)

sunaction_135mm-002.jpgと思いつつ、レンズ銘をよく見ると、さらなる的外れがあらわに。
あらら?箱の印刷を早合点で「SUN action」と読み間違えておりまして......(笑)、正確には、

「SUNACTINON」 「サンアクチノン」
  というレンズのようです。

この赤い元箱が無かったら、「スナクチノン」って呼んでたかもしれませんね。
(なんか殺虫剤見たいな呼び名で...、そのほうが実は面白かったような...)

sunaction_135mm-003.jpgただ、海外サイトをのぞいてみると、「SUN ACTINON」 というふうに、スペースを空けてロゴを印刷しているレンズキャップを見かけたり、あるいは文字の色を「SUN」と「ACTINON」とで変えているレンズがあったりします。

そんなんで、この上で紹介した元箱の印刷状況を鑑みると、やっぱり

「SUN」 「ACTINON」 の単語の組み合わせと考えるのが適切なようです。

「SUN」はたぶん太陽とか光という意味でしょうが、この「ACTINON」を、辞書で調べると放射性同位体の一つということでで、硝子に混ぜる希少金属から導かれた単語なのかもしれません。

海外のとある会社がOEMブランド「SUNACTINON」を立ち上げ、その一つの生産をトキナーに依頼した。そんな位置付けのレンズのようです。


では、具体的に商品をみてまいりましょう。

商品自体の質感は、そんなに悪くありません。
よくジャンクコーナーでみかける「RMC」と赤文字で刻印された「80-200mm」のトキナーズームとほぼいっしょの質感です。

小さくて、そこそこ重たい。「F2.8のレンズ」はならこれ位の重量感がないと駄目だね~という具合で、ガラスの塊って感じるレンズです。

sunaction_135mm-004.jpg基本的なレンズスペックは、

最短撮影距離 ... 1.5m  絞り枚数 ... 6枚  最小絞り ... 22
全長 ... 74.5m  重量 ... 370g  フィルター径 ... 55mm  レンズフード ... 組込

sunaction_135mm-005.jpgというところです。

いわゆる「テレタイプ=テレフォトタイプ」という設計分類で、レンズの焦点距離よりもレンズの全長が短いのが特徴です。

大きくなりがちな望遠レンズを小さくするために考え出されたレンズ構成なのですが、広角レンズのレンズ設計で聞く「レトロフォーカス」とは親戚で、真逆のレンズ構成です。
(双眼鏡を逆から覗いたら広角に見えると同じ原理です)

ただ、レンズを小さく出来るメリットがあるのですが、あまり極端に小さくしすぎると収差の補正が難しくなるので、そのあたりのバランスをうまく保つ必要がある方式です。


それでは、ちょっとテスト撮影ということで、オリンパス OM-D E-M5 との組合せで試してみました。

sunaction_135mm-006.jpgもちろん、換算焦点距離が270mm F2.8 ということ。お~「サンニッパ」ですか!!!
そう思うと、俄然なんか期待しちゃいますが......、
しょせんは「きわもの系」なんやろ、「許してやるわ」という位の大きな心で見てやって下さい。


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