カメラの八百富|再実験!「黄変レンズを窓辺に1週間置いてみました」が......

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今度は、「黄変レンズを分解せず、そのまま窓辺に1週間放置してみました」!が......


前回の成功に味をしめて(実態は調子に乗って...というほうが適切かと)、今回はそのまま日の当たる窓辺に1週間レンズを「放置」してみました。

普通、誰でも簡単にレンズを分解できるわけじゃないですよね。

そんじゃ、「そのまま天日干し」という方法で、レンズの黄変がましになるなら、そりゃ 「そっちのほうがすばらしい」 ってな発想です。

今回の実験に参加してもらったレンズは、これ。
Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mm F1.4 いわゆる SMCタクマー 50 の1.4 です。

このレンズ、ご存知のようにかなり黄変度合いがすごい個体が多く、ご多分に洩れずこれも、下の写真のように明らかにカラーバランスがおかしくなるレベルの変色です。
SMC-TAKUMAR-50mm_001.JPG前回の学習効果を生かし、後群が黄変しているだろうと推測し、後玉を上に向け、1日1日毎に90度回転させながら窓辺に放置、待つこと1週間。

もっと日の当る外に置けばよいのでしょうが、もし雨が降ろうものなら、レンズがおしゃかになるので、仕方なくというところです。その分、期間は長めです。
(嫁さんに「雨降ったら家の中にいれてね~」とは言えず......でしょ皆さん・笑)

が、残念ながらあまり見た目の変化なし。贔屓目に見て、ちょっとましになったかというレベルでした。残念.........残念。

そんなんで、
「最も黄色いレンズが一番奥だから、そのままじゃ無理なのかな」
「放射線の影響で黄色いレンズも他にもあるのかな」
なんて仮説を立てて、再度実験することに。

ということで、再度「修理屋さん」にお願いして、今度はレンズを全てバラバラにしてもらいました。
こうすると、どのレンズが、どれ位黄変してか一目瞭然ですね。

ただ、どれがアトムレンズ(トリウム入りレンズ)で、どのレンズが放射線の影響(ブラウニング現象)を受けたレンズかまでは?ですが、黄変度合いに差があるようです。

SMC-TAKUMAR-50mm_002.jpg1段目の左側から前玉、2枚目、3枚目の貼り合せガラス、これが前群。
2段目が後群。左側が絞りの側の貼り合せガラス、5枚目が真中、最後が後玉の表面です。

ご覧の通り、前群はほぼ透明。1枚目・2枚目がほんの少しだけ黄色さがあるような状況です。

後群は、前回の SMC TAKUMAR 6X7 105mm F2.4 と同じで、絞り側の合わせガラスが元も黄色に変色しています。あとは、順々に黄色さがましになるという感じですが、あとの5枚目・6枚目もそこそこ黄変しています。

これらのガラスを全部通ってくると、つまり「黄色を足し算する」と上の写真のような黄色となるわけです。

実際の黄変度合いは、フィルターで言えば「曇天用のW4」位の感じです。

SMC-TAKUMAR-50mm_003.jpgさあ、明日から屋外で数日間天日干し。今度は雨が降っても大丈夫です。
さてはていったい、今度はどうなるでしょうか。

後日、報告させていただきます。

+++中古カメラ担当係+++ 



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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2013年6月 8日 23:54に書いたブログ記事です。

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