2011年5月アーカイブ

㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

中古カメラ 2011年 入荷商品 NEWS vol.85 最近
入荷 した主な中古カメラ・レンズ・アクセサリーのご紹介です。 
台風が激しい「雨」を降らせながら、潮岬の南を温帯低気圧に弱まりながら通過していきました。
私の住む大阪・高槻は、現在小康状態。
天気予報では、明日午前中までは要注意とのこと。
夕方、市内の芥川という淀川に流れ込む支流横を通りすぎた時は、すごい「濁流」でやや驚きました。

地盤の保水力が弱まっており、少しの雨でも川がいっぱいになるかもしれません。
地域によって、各機関からの情報に注意、警戒下さい。

話し変わって、このブログを開始して約2年が経過しました。
書いたり、さぼったり、また「さぼたっり」の、一歩前進二歩後退状態、気持ちはほぼ隔日更新という高い志を掲げていたのですが......、今後もマイペースで続けていきたいと思います。

そんな中、ふと先日、web(Google)で 「中古カメラ ブログ」 なんてな検索をしてみますと「ビックリ」!なんと、「え~、見事第一位」!になっているではないですが。
まあ、こんなマニアックな言葉でそうは検索されないかとは思いますので、お試し下さい。(笑)

最後に、
ここ最近、業界関連の暗いNews(製造延期や遅延etc)が多い中、明るいNewsが先週聞こえてまいりました。CANONユーザーの方々は肌身に感じておられたかと思いますが、とくかく震災以降「需給バランスが完全崩壊」、まったくと言っていいほどCANON製品が市場から消えうせておりましたが、いよいよ来月にはかなり改善されそうな状況のようです。

買換えが出来ず、あるいは新規にと考えていたのに、などなどお困りだったお客様、そろそろ再検討いただいてもOKかと思います。とは言え、ここ数ヶ月の品不足で、市場は完全に砂漠状態。水をかけてもかけても吸い込んでいくが如く、いかんせん需要の多いメーカーですので完全正常化にはまだまだ時間がかかるでしょうが、それでも大きな一歩です。


それでは、次ページで入荷商品のご紹介です。

※ 全ての入荷商品を網羅できておりませんのでご了承下さい。 
※ 一般的な国産品は大阪駅中央店、舶来及びコレクション関連はディアモール店にて在庫
※ 空欄は売価未決です。近日中に決定いたします。 
※ 商品の詳細は各店にお問い合わせ下さい。    
※ その際、各商品の一番右側 の4桁の番号もお知らせ頂きますと大変ありがたいです。
※ 記載商品の中には、既に販売済の場合もありますのでご了承下さい。




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ニコン NEW F の「E・P(EP)マーク」付って、あったんですね!正直な所、知りませんでした。(反省)

いわゆる「刻印物」という部類のカメラです。

たかが刻印、されど刻印。
表現が悪くて恐縮ですが、カメラ屋が悪いのか、あるいはそういうことに価値があると言っちゃう方々が悪いのか、はたまたどうでも「ええ」という方も沢山おられるのも現実なんですが、が、されどやっぱり「刻印物」という分野が存在しちゃう、そんななんとも評価の難しい中古カメラの1台をご紹介します。

nikon-f-001.jpgこのカメラの場合、こんな風に巻き戻しクランクの部品に「E・P」(EP)が刻印されています。
ただ、たったそれだけなんです。

まあ、それでも「好きな方は好き」なんですよね。
なかには、このEPマーク専門でコレクションされている方もおられるわけで、いろんなカメラのいろんな所に、こっそと刻印されているので、それをこそっと気付くってな所が通なお遊び、カメラ屋が気付いていない事も多く、そこをこっそり買っちゃう、そんな「過程」を楽しむ分野かもしれません。

つまり、あろうがなかろうが、ほぼ価格には反映されない「特徴」ということでしょうか。

おっとそういえば、肝心の「E・P」の意味を説明しておりませんでした。
「Exchange Post」の略で、進駐軍の陸軍売店やNABY海軍(オリエント商事扱い)で販売されているカメラ、レンズなど物品税の免税識別の為に付けられたマークです。

簡単に言えば、このカメラは物品税を収めなくてよい(払ってない)個体だよとカメラが宣言している、そんな感じです。違う表現をするなら、もし万が一、このマークの個体が日本国内で販売されていたらそれは横流しされた商品だよということになるわけで、犯罪防止といいましょうか、徴税逃れ、脱税行為の防止、そんな側面もあったようです。

この「EPマーク」、私個人の経験値では、どちらかというと「CANON」のほうがよく見るような気もするのですが、大概の場合、CANON と NIKON のレンジファインダー時代の機種に見かけます。

そう、そうなんですよね。
EPマークを見かける機種って、ある時期に限定されているのですが、......。
が、このカメラは、なんと「NEW F 」なんです。
nikon-f-002.jpg恥ずかしながら、今日の今日まで知りませんでした。
初期の番号のニコンF系の固体では何回か見たことはあるのですが、素直に反省です。
やっぱ、中古カメラって奥深いといいましょうか、色々な視点や切り口があるものです。




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「M-SYSTEM」  ライカからのクレームで  「OM-SYSTEM 」 でもそのほうが結果オーライだったと思いませんか!

ということで、オリンパスの一眼初期の「M-SYSTEM」銘のレンズが入荷しましたので、新旧合わせてご紹介させていただきます。

m-system-001.jpg「OM-1」がもともと「M-1」という名前だったとは有名な話で、WEB上でも色々なサイトで触れられている事かと思います。

OMシステムの設計責任者であった「米谷美久」氏があるインタビュー記事で、その成り行きを語っておられます。

【Q1】
どうして「M」なのか
【A1】
アルファベットは国によって色々な呼び方があるが、「M」という文字はドイツでもフランスでも、アメリカでも、そして日本でも発音は「エム」。だから「M」にしましょう、という感じで決まった。
(本音を言えば自分の名前のイニシャルなんですね、誰も口だして言わなかったけど...)
色々な案があったが、最終的に「M-1」で会社の決裁を受けた。(すんなりOK)

【Q2】
国内発表の2ヶ月に何が起こったのか?
【A2】
2ヵ月後の1972年9月、ドイツで開催されたフォトキナの初日に、エルンストライツ社(LEICA)の幹部がオリンパスブースに現れて、「Mは困る」との申し出を受けた。

【Q3】
どのように対応したのか
【A3】
MはライカのRF機を象徴する一文字だが、一文字のアルファベットに商標登録はない。その場で、突っぱねたとしても法律上の問題はないはずだが、オリンパスという会社は争いごとさけるのが社風。この時も、ライカ社の担当者がいる前で、すぐにMの前になにか付けましょうということになった。
その場で、色々な案が出たが、3文字以上になると登録が必要で、最後はオリンパスの「O」でも付けましょうか、ということで約1時間で「OM」に決まった。

【Q4】
しかし、完成品や仕掛品があったのではないか
【A4】
製品として完成しているものはそのまま流通させ、製品化される前のパーツなどは全て廃棄することも、その場で決めた。

という成行で、ある資料では約5000台ほどの「M-1]が市場に流通したようです。(注:後述)
当然それに付属するレンズやアクセサリーも一部が流通し、時々中古市場に姿を現します。

例えば、オートベローズやバリマグニファインダーでも「M-SYSTEM」のマークが入った物を取り扱ったこともありますし、フィルターなどでも元箱のデザインが「M-SYSTEM」となったものも見たことがあります。

また、当時の「M-SYSTEM」カタログを見てみますと、レンズに関しては以下の種類が発売される(されている)となっていました。

28mmF3.5  35mmF2  35mmF2.8  55mmF1.2  50mmF1.4  50mmF1.8  75-150mmF4.5  100mmF2.8  135mmF3.5  200mmF4  MACRO20mmF3.5 MACRO38mmF3.5 MACRO80mmF4

全部で14本が紹介されているのですが、さすがに全部を取り扱ったことはなく、ある程度入荷する商品は限定されちゃいます。やはり、よく入荷するのは標準、次に28mm、35mm。時々、200mmや55mmF1.2がチラホラ。全く見ないのが、マクロと35mmF2というところです。

そんな中、今日はたまたま望遠レンズ2種類が入荷しましたのでご紹介させて頂きたいと思います。
 ① 100mm F2.8
  ② 200mm F4

「銘板ごときに」に高い金を出して買わんぞ!
とお怒りにならずに、次ページにお付き合い下さい。





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「コバはげ」レンズって、使い物にならないのかな?というご質問を頂戴したので試写してみました。

まずもって「コバはげ」ってなんじゃい、というところからスタートしたほうがいいでしょうか。
「コバはげ」と言えば「シュナイダーの大判レンズ」が定番なので、まず登場してもらいましょう。

koba-001.jpg上の写真で言えば、緑色の数字辺りの内側に見えている、「黒白の細かい斑点」が「コバはげ」と言われる部分です。その内側の上のほう、白が強い斑点(Symmarの文字の辺り)も同様に、コバはげと呼ばれる部分です。

違う角度からもう1枚。この写真のほうがわかりやすいですかね。

koba-002.jpg
レンズの銘板の内側、円周状のプツプツ部分が「コバはげ」といわれる所です。
元々(作られた最初)は真っ黒だったのですが、経年変化でこんな具合に劣化しております。

この「コバ」という言葉、レンズの端っこ(端面)のことを表していて、手近にあるもので言えば、眼鏡のレンズの端っこの「すりガラス」状になっている断面部分のことを示しています。

ただ、カメラ用のレンズではメガネのようにそのまま「すりガラス」というわけにはいかず、光が変な反射をおこさないように「黒色の塗料」が塗ってあります。実は、その塗料というのがびっくりで、その昔は墨(和墨)を塗っていたそうで、現在でも使われているそうです。

ただ、今では和墨だけではなく、専用の工業製品が開発され、光学用特殊塗料や硬化剤使用2液タイプ、水溶性の墨塗り材が使用されているようです。

以前にも書いたかもしれませんが、ニコンさんのタイ工場を見学した際、工場の生産ラインになんと「すずり」と「墨」と「筆」が置いてあるではありませんか!

もしやと思い、おもわず質問したところ、
「そりゃ、墨が一番ですよ。」
ってなご返答を頂戴したことがあります。

よーく考えると、墨って凄く安定した物質。
考古学の世界の「木簡の墨文字」、あるいは「古文書」など、墨で書かれたものは何年経過してもその黒さを維持していますから、素人ながら「変化の少ないいい素材」と感じちゃいます。

ただ、修理り屋さんに見せてもらった「分解後のコバはげ」レンズは、どれも墨ではなく「硬化系の塗料」が塗られたもの。塗りそのものは、しっかりとコバ部に密着しているのですが、密着面の内部で何らかの化学変化がおきているようです。なかには、外側部分にまで「ぷつぷつ」と変性が出てきているものも見た事がありますし、一概にこうとは言えないのですが、総じてそんな感じです。


いずれにせよ、業界では「コバはげ」という表現で定着しております。
ただ、人によっては「コバに塗った墨が落ちている」から「コバ落ち」だという方もおられますし、単に「コバに難」という表現も見受けられます。

念のため、この「コバ」という言葉をWEB検索してみますと、
皮の用語集にコバ[こば] という言葉があるようで、次のように解説されています。

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コバとは、革端(切り口)のこと。重なった革端が木目の様に見えることから、「木端→コバ」と呼ばれるようになったと言われている。
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正確な語源にあたるのかどうかの確証はありませんが、革製品のほうが遥かに歴史が古いですから、この辺からやってきたのかもしれません。


しかしもって、なんで劣化するのでしょうかね。

中古カメラ店のスタッフの感覚としては、特定メーカーの特定レンズにその症状が現れていますので、保存環境というよりは「材料の選択」が原因のように思われます。ただ、同一レンズでも出る分とそうでない分に別れるケースもありますので、材料ロットに影響されるのか、まことに不思議な世界です。

総じていうなら、大判レンズによく見かける症状かと思いますが、時々35判のレンズでも散見されます。多くの場合、目をむいた前玉がごっついレンズ(例:Ai NIKKOR 35mm F1.4Sなど)に出ていることがおおいので、出ちゃうと目だって仕方がありません。

とにかく、見た目が悪く、いかにも「撮影に影響を及ぼすような欠点」と見えがちで、中古市場では確実に「欠点」として価格に反映されております。(通常品より安い)

が、ほんとのところ「撮影時の影響」はどうなのでしょうか?

そのあたり、次ページでご紹介したいと思います。




㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

CONTAX 2000年 記念 特別仕様 RX(コンタックス RX)フォレストグリーン が入荷しました

RX-001.jpgすごいカラーのカメラが入荷しました。
皆様ご存知の「コンタックス」2000年記念モデルの一つ。

京セラより西暦2000年に期間限定で受注販売された「カスタム」モデルとなります。
ご購入希望者が6つの仕様を決め、前払いで受注生産されました。

珍しく当時の申し込み書が一緒に入っていましたので、ご参考までに写真をアップしておきます。

RX-002.jpg+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ボディカラーは7色で15,000円。(ブラックは0円)
ブラック・タフブラック・シルキーメタリック・フォレストグリーン・エレガントローズ・ナイトスカイブルー・パールストーン から

グリップ部のラバーカラーは4色で5,000円。(ブラックは0円)
ブラック・ライトグレー・グリーン・ワイン から

CXロゴカラーは4色で3,000円。(ホワイトは0円)
標準色(ホワイト)・グレー・ブラウン・ワイン から

CXロゴ書体は2種類で5,000円。(標準型は0円)
標準型・旧書体 から

記念ロゴ彫刻は3種類で5,000円。(無は0円)
無・太文字・筆記体 から

ネーム刻印は希望の有無で5,000円。(無は0円)

記念アクセサリーが2種類。
記念ストラップが5,000円。記念飾りケースが22,000円。

という選択肢の中から仕様を決めました。

(余談)
個人的には、非常に懐かしい名前を発見。当時の我が店の京セラのご担当者様のお名前が...。
別の事業に異動されたのですが、元気にしてはりまっか?

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今回入荷のカラーは、受注者の好み。
あーだ、こーだはやめときましょう。
もし、お客様の好みに合えば、是非、ご購入をご検討下さい。

RX-003.jpg
このカメラ、今ならPENTAXの「k-r」のオーダーカラーというところでしょうか。
実は、大きな声でいうとなんなんですが、当店はオーダーカラーがかなり安いんですよ。

ご購入ページは こちら

販売価格は「会員様価格」という形となっておりますが、会員登録いただきますと価格表示がされるようになっております。(あまりに安いので......ちょっとクッションを設けております。スミマセン)

では、続きは次ページで。





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