中古カメラの最近のブログ記事



昨日に引き続き、「ハーフサイズ+撤退」という共通事項で結びつく製品をご紹介します。


KYOCERA SAMURAI Z2  (京セラ サムライ Z2) が入荷しました。


京セラがカメラ事業から撤退すると聞いた時、正直な所、驚きというよりは「ついにきたか」という印象でした。常々社員の皆さんはこの3年で成果が出なかったら撤退もありえる言われていましたから、「そうなら仕方がないなあ」とあきらめが先行したことを思い出します。


すでに撤退から4年弱が経過し、徐々に過去のメーカー・製品となりつつありますが、中古市場ではまだまだ現役商品です。ただ、コシナさんがZEISSブランドである意味復刻生産を行っておられますから、いくぶん中途半端というか難しい位置づけとなっています。


そんな中、本家KYOCERAブランドで何かという話になると「サムライ・SAMURAI」ではないでしょうか。SAMURAIには4種類(もしくは6種類)あり、
① SAMURAI
② SAMURAI X4.0
③ SAMURAI Z / Z-L
④ SAMURAI Z2 /Z2-L
が発売されました。


今日、入荷した SAMURAI Z2 は平成元(1989)年9月に発売された製品で、Zの弟分にあたる機種となります。Zに対して、多重露光・5重露出・高速連続撮影・インターバル撮影・手動露出補正機構などを取り除いた商品で、当時のコンセプトは「誰でもサムライを」ということでした。つまり、機能をおさえて安くすることで、底辺の拡大を狙った機種ということになります。

SAMURAI-1.jpg
コニカ レコーダー KONICA RECORDER が入荷しました。

ハーフサイズ判の自動巻き自動焦点カメラです。ボディーカラーは鮮やかな「コニカレッド」。
当時の愛称は「ニューコニカ」、新世代のハーフサイズカメラとして昭和59年3月に登場しました。 そして、その年の通産省選定グットデザイン賞を受賞するという輝かしい経歴の持ち主です。


recorder.jpg
コニカ レコーダー 諸元

画面サイズ 24x18(公称) 35mmフィルム使用
レンズ ヘキサノン24mmF4
シャッター 絞りセクター兼用ビトウィーン式プログラム電子シャッター 1/60-1/250秒
ファインダー 逆ガリレオ氏式透視ファインダー
焦点調整 自動焦点式 測距範囲 0.9m-∞
露出調整 Cds使用のプログラムAE制御方式 連動範囲EV10-EV16(ISO100)
フラッシュ 内蔵フラッシュ ガイドNo12(ISO100・m)
フィルム装填 イージーローディング
フィルム巻上 電動モーターによる自動巻上
フィルム巻戻 電動巻戻し
電源 1.5V単3乾電池2本使用(ニッカド電池不可)
レリーズロック スライドカバーを閉じた時
寸法 幅112.5×高さ77×奥行30.5mm(スライドカバーを開けた時、幅127mm)
重量 250g(電池別)
標準価格 カメラ ¥36,800円(ストラップ付) 別売ケース ¥2,000

オリンパス OLYMPUS PEN-FV (38mm F1.8) が入荷しました。

PEN-F シリーズは、PEN-F PEN-FT PEN-FV 3種類が発売されましたが、その中で一番「生産台数」が少ないのが、今日ご紹介する PEN-FV です。
発売は昭和42年2月、歴史的には「最後のレンズ交換式ハーフサイズ一眼レフ」との位置づけになります。

そんな立派な立場にある PEN-FV ですが、今回取り上げるのはPENの中で珍しいからではありません。単に、非常にタイムリーな商品ということで。

原因は、新製品の OLYMPUS E-P1 です。
この7月3日に発売された E-P1 の影響で、非常にPEN-F 系の引き合いが強くなっています。

ある程度は予想されていたことなのですが、想像以上に元祖「PEN」が今注目されています。
そして、E-P1もすごく売れています。(私の予想では△でしたが、見事にはずしました)

正直、!!!!!!!ビックリ!!!!!!! です。

E-P1 が発表された日以降、PEN-F系は「50歳台」の男性からの注目が高まり、発売日以降急激に店頭から消えていっております。
PEN-FV.jpg
ZEISS PLANAR 50mm F1.4 AE型 初期番号 が入荷しました。

コンタックスマウントのプラナー50mm F1.4の初期番号です。製造番号は5825846。
こだわりのお客様にために、重量を量ってみました。

「276g」 となっております。

(但し、使用した量りは家庭の料理用ですので測定最低単位が2gのデジタルタイプのものです)

プラナー001.jpg



PENTAX AUTO TAKUMAR 35mm F2.8 が入荷しました。

ペンタックスのM42マウントレンズの中では、最も形に特徴があるものだと思います。
当社の入荷履歴を調べてみると意外に少なく、2年に1本位程度のペースです。
見かけるようで見かけない、珍品や稀少品とはいい難いですが、なかなか入手できないアイテムの一つではないでしょうか。 IMGP7641.JPG このレンズはいわゆる自動絞りではなく、半自動絞りの形式です。
半自動絞りとは、写真にある根元のレバーをセットすると絞りが開放になり、マウント面にあるピンが押されるとセットレバーが解放され絞りが所定値まで絞られるという仕掛けです。


故に、セットレバーをセットし忘れると、レリーズ時に所定絞りまで絞られないという問題が発生します。

ですが、Kマウントアダプターを使用してデジタル一眼で使うときは、何ら問題となりません。デジ一眼で使う時は、初めからセットしないからです。反対にセットしてしまうと、いったんレンズを外してピンを押して絞りを絞った状態にしてやる必要があります。つまり、絞りリングを開放にしてピントを合わせ、撮影するときは使用したい絞り値に設定する、ということはファインダー内が実際に暗くなった状態にしてレリーズするということとなります。
今日、ご紹介する商品は、
SIGMA AF 1.6X AI-MA MULTI CONVERTER です。

お恥ずかしながら、こんな商品があるのを今日はじめて知りました。

シグマ001.jpg

いったいどんな商品か、概要をご説明します。

ボディー側マウント : ミノルタαマウント
レンズ側マウント  : ニコンFマウント(マニュアルフォーカス)

つまり、
ミノルタのαのボディーにニコンFマウントのマニュアルフォーカスレンズを付けるレンズアダプター。
但し、
焦点距離が1.6倍になるテレコン形式、けれども無限遠撮影とオートフォーカスは可能。
という、代物です。

ちょうど、ニコン TC-16A みたいなものです。


私、結構こういうゲテモノが大好きかもしれません。(ゲテモノ扱いで失礼ですが。)
世の中にこんなとんでもないものを商品化しようと考える人はいるとは思うのですが、それを実現する、実際に商品化し販売を決断する会社、そして「決裁印」を押した責任者の方に率直に感動するのです。
 ・・・・・ほんと、馬鹿にしているわけではないですよ。

その当時、会社としていったいどれだけの人が「α」にニコンFマウントを付けたいと試算して商品化されたのか興味津々です。時代背景としてα-7000の大ヒットがあり、多くのニコンユーザーが「α」に乗り換えた事実は当然あったと思います。いまやその「α」造った会社は自ら撤退し、レンズ資産をSONYに譲渡したのですから、なんとも言えません。
今の価値観やシェアからは想像できないマーケティングです。
α-7000、偉大なりです。

また、他のボディーとレンズの組み合わせのコンバーターは合ったのでしょうか?今後、またゆっくりと調べたいです。(わかったら、またご報告させて頂きます。)

たぶん商売ベースではあきらに失敗事例でしょうね。
商売としては、損されたのではと推測します。
だって、今まで全く見たことも、聞いたこともないですし、カタログで見たことすらないのですから。
はたして、国内で販売していたのでしょうか?
ほんと、全く知りませんでした。

ミノルタのオートワインダー AW-90 が入荷しました。
昨日ご紹介しましたSMC PENTAX-A 100mm F2.8 を葬り去ったα-7000の兄貴分、α-9000専用のワインダーです。


90-002.jpg

状態は美品です。
この商品の外装パーツは使うととても「てかり感」が出やすいのですが、この個体は新品時の「つや消し」の黒を保っています。



SMC PENTAX-A MACRO 100mm F2.8
 が入荷しました。

その昔は非常に高かった、今はだいぶとこなれてきました・・・・・・でも、珍しいです。


100-001.jpg
そこで、なんで珍しいか調べてみました。
まず、いつごろ売られていたレンズなのでしょう?

1985年以降のカメラ総合カタログに載っていますので、発売はそれ以降となります。
また、1989年のカメラ総合カタログにはもう記載されていませんので生産中止はそれ以前。
もちろん、流通在庫は加味しなければならないですが、約4年間で市場から消えた非常に短命なレンズだったんです。

では、なんで短かったか?理由はいたって簡単です。

ミノルタのαー7000にやられちゃいました。


PENTAX TAKUMAR 135mm F3.5  が入荷しました。

レンズ自体は、別に珍しいものではないのですが、附属品が揃っているので今回ご紹介します。

2e33.jpg

マウントはM42、ペンタックススクリューマウント、ペンタのねじ込みとか、プラクチカマウントと呼ばれるものです。

コーティングは、青白い系でいかにも「古さが漂う」レンズです。

絞りは、プリセット式でピントを合わせる時は開放にして、写す時は自分の手で絞るというやり方です。いわゆる自動絞りではありませんので、ついつい絞るのを忘れて、「あーしまった」という可能性があります。ご注意!二つの絞りリングを使い分けて、開放と所定絞りまで絞るという作業を行ないます。


ロシア(露国)の次は、DDR製(東独製)のレンズをご紹介します。

ブロニカS2・EC用の交換レンズ

      ZENZANON MC 80mm F2.8 by CARL ZEISS JENA DDR

DDR(デー・デー・エァル)とは、「ドイチェ・デモクラティーシェ・レプブリーク」、ドイツ民主共和国=旧東独のドイツ語略称です。

ゼンザノン003.jpg

























久しぶりの入荷です。当店の入荷履歴では、前回は2005年、その前は2003年ですからかなり珍しい部類に入ると思います。

S2やECの標準レンズはニッコール付で入ることがほとんどで、
NIKKOR 75mm F2.8
NIKKOR.C 75mm F2.8
が定番です。たまに、今回の
ZENZANON MC 80mm F2.8 by CARL ZEISS JENA DDR や
ZENZANON MC 75mm F2.8
付きで入荷することもありますが、装着率は50台に1台位の感じではないでしょうか。

この4種類のなかで異彩を放つのが、やはり東独製イエナの80ミリです。
ゼンザノンという名称ですが、中身はビオメターの80mm F2.8と全く同じものです。
外観形状は2種類あるようで、レンズ名刻印が外側の平らな部分にあるものと、写真のように奥側の斜めの部分にあるものがあります。


ゼンザノン004.jpg


コーティングの色は上の写真の通りで、いかにも東独製の色合いです。

ゼンザノン001.jpg

附属品は、レンズキャップとレンズリアキャップとなります。展示店は大阪駅店で、お値段は税別49,500円(税込51,975円)です。


ロシア製の「ロモ ルビテル 166B」 が入荷しました。

製造番号は87から始まりますので、おそらく87年製のものでソ連崩壊前の製品と思われます。

afa7.jpg



ロシアというよりソ連製といったほうが正確でしょうか、made in USSRの6x6判二眼レフカメラです。写真では立派な金属製カメラに見えるかもしれませんが、プラスチック製で軽量トイカメ風のチープなカメラです。シャッタースピードや絞りが選べ、ピント合わせもできるフルマニュアルカメラですから、トイカメラというと失礼にあたるかもしれません。

二眼レフ形式ですので、構図とピント合わせは明るいウエストレベルのファインダーで行いますが、ピント合わせは少々慣れと経験を要します。(ほぼ目測式レベルです)そこが、こういうカメラの面白いところで、寛容さと大胆さで受け止め少々のことは不問としてあげて下さい。決して過剰な期待をせず、親心を必要とするカメラだと思います。(その視点に立てば、トイカメより格段に写るカメラです)

(商品仕様)
撮影レンズ:T-22 75mmF4.5
シャッター速度=1/250秒、1/125秒、1/60秒、1/30秒、1/15秒、B
絞り:F4.5, F5.6, F8, F11, F16, F22
最短撮影距離:1.3m
使用フィルム:120サイズ
画面サイズ:6x6cm

附属品は以下写真の元箱・ケース・キャップ・取説(英文)となります。

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このカメラを見ていつも思うことですが、使っていると裏ブタが簡単に開いてしまいそうな不安を感じます。しかしこの固体はしっかりと止ります。写真中央の止め金具をおこして開閉を行うのですが、閉めたらパッチとしっかり音がして蓋がロックされます。反面、閉める時は少々コツがいり、そのまま押し込むと金具に裏ブタが当たりますので、少し下側に裏ブタを押し気味にしながら閉める作業を行なうとスムーズです。(このあたりも大雑把なカメラとご理解ください)

展示店はディアモール店で、価格は9,975円(税込)となります。


53b2.jpg


プリントサービスのご案内

当店では、120ブローニーフイルム(ネガ)の現像とプリントの最短1時間仕上げを行っておりますので、是非ご利用下さい。縁ありのましかくプリントや半光沢ペーパーの指定、フィルム特徴仕上げ、ハイキープリントなどなどお客様のご要望をお聞きしておりますので、注文時ご指定ください。
(受付担当のものがオーダーシートで順番にご要望をお聞きします。)
大きなサイズの大伸ばしプリントも最短1時間仕上げ可能ですし、カラーネガフィルムからの白黒仕上げも対応できます。


初めてブローニーフィルムを使われるお客様へのアドバイス

現像ご依頼時に時々「巻き太り」のフィルムを見ます。「巻き太り」になると、光線漏れの原因となりますのでご注意ください。「巻き太り」とは、トイカメなどアバウトな巻上機構のカメラでフィルムを巻き取った時に起こる現象で、しっかりと軸に巻き取られていないために軸よりフイルムが膨らんだ状態をいいます。撮影後フイルムを取り出したら、すぐに必ずリーダーペーパー部をしっかり押さえた状態で、軸を回してしっかりとフィルムを締め付けて下さい。そうすれば、巻き太りが解消され、光線漏れが軽減されます。


PENTAX のミラーアダプターⅡが入荷しました。


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取り付けられるフィルターサイズは、単体で49ミリ、専用のステップアップアダプター(以下の写真)52ミリと58ミリに対応します。内穴が49ミリメスネジ、内側に52ミリのオスネジ、外側に58ミリオスネジが切られています。ただ、58ミリ径レンズに取り付ける場合、ステップアップアダプターの52ミリネジ分がレンズ前玉側に飛び出す形になりますので、レンズによっては干渉するかもしれません。


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カメラに取り付けた時のイメージはこんな感じです。


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前面はグレー色を配してガラスでふたをしたダミー構造で、その後にミラーを45度で配置して横向き写真が撮れる仕掛けとなっています。ミラー開口部は回転式となっていますので上でも下でも左右360度調整可能です。

昔からライカの横向きファインダーや、そういえばミノックスにもありました。どうして、この時代というか昔はこんなものが製品化されていたのでしょうか。ミノックスはまさしくスパイ仕様という感じはしますが、この商品はなんとも言えない外観と大きさです。

勝手な想像ですが、昔からペンタックスは警察関係に非常に強いメーカーでしたから、業務目的で製品化したものを民生用としても販売を始めたのではと?これはⅡ型ですが、Ⅰ型はSP時代から生産されている由緒ある商品です。ステレオアダプターといい、ペンタックスという会社はおもしろいものを長く生産していたとあらためて感じさせられる商品です。

程度は美品です。ケースは附属しておりますが、時代特有の劣化が見られます。
展示店は大阪駅店。お値段は10,500円(税込)となっております。

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