カメラの八百富|SMC PENTAX -A MACRO 100mm F2.8

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SMC PENTAX-A MACRO 100mm F2.8
 が入荷しました。

その昔は非常に高かった、今はだいぶとこなれてきました・・・・・・でも、珍しいです。


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そこで、なんで珍しいか調べてみました。
まず、いつごろ売られていたレンズなのでしょう?

1985年以降のカメラ総合カタログに載っていますので、発売はそれ以降となります。
また、1989年のカメラ総合カタログにはもう記載されていませんので生産中止はそれ以前。
もちろん、流通在庫は加味しなければならないですが、約4年間で市場から消えた非常に短命なレンズだったんです。

では、なんで短かったか?理由はいたって簡単です。

ミノルタのαー7000にやられちゃいました。

α-7000が発売されたのが1986年2月、世の中は一挙 「AF一眼レフ」 に走り出します。

あの頃を思い出します。新品は定価販売、とにかく物がない、入れば右から左状態。中古もプレミアム価格。皆が皆が、α-7000。でも、商品は無い無い状態、「いつになったら俺の分が入るのか」と度々怒られました。

そして遅れること1年、ペンタックスもついに翌年3月にSFXを投入。
以降業界標準となる「世界初、ストロボ内蔵AF一眼レフ」が登場しました。
α-7000を少しでも超えようと工夫されたのでしょう、ペンタックスのAF駆動の特徴というか、動き出しから全速力、トップギアで動き出して急ブレーキ。忙しいカメラでした。(しかも、フォーカス音も独特、お世辞でもいい音とは・・・・・)

交換レンズ群もしっかりと揃え、総勢9本陣容でスタートしました。
影のスターレンズ(隠れED)と呼ばれる「SMC PENTAX-F 70-210mm F4-5.6」や標準50mm、そしてそこには、「SMC PENTAX-F MACRO 100mm 2.8」が発売当初から用意されていました。

以上、これにてMFマクロ2.8はお役目終了。あっという間にお役ゴメン、主役になることなくあっさりと引退、そんな流れで市場から消えていきました。

同じ100ミリ接写レンズに、
歯科用レンズ SMC PENTAX-A DENTAL MACRO 100mm F4がありましたが、
業務需要があったためか、あるいは部品が沢山残っていたため消せなかったのか、1995年までカタログに載っております。
同種の焦点距離、同目的のレンズなのですが、寿命は異なったようです。

故に、中古市場ではほんと見かけません。
ペンタックスレンズの中では「135mmF1.8や85mmF1.4」と同じく、珍品扱いされてきた商品の一つです。だから、高かったという訳です。

ヘリコイドを伸ばすと、こんな感じです。ゴムリング部の直径がしっかりとあるので回転させやすく、かつ微妙なピント合わせがしやすい信頼感のあるヘリコイド、全体も質感がよく高級感ある仕上がりとなっています。


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【商品スペック】

画角:24.30度
レンズ構成:7群7枚
最小絞り:22
最短撮影距離:0.31m
フィルターサイズ:58mm
大きさ:最大径74mm 全長92.5mm
重量:470g
テレコン使用区分:A1.4X-S / A2X-S
定価:76,000円
ケース別売:3000円

LXに装着すると、こんな感じになります。


100-003.jpg

展示店は大阪駅店です。販売価格は「税別 79,800円(税込 83,790円)」となっております。お問い合わせは、電話06-6341-7005、またはメールにてどうぞ。

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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2009年6月29日 14:52に書いたブログ記事です。

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