カメラの八百富|RICOH リコー GR III X が新発売 !!! 本日よりご予約受付開始です !!!

RICOH GR III の派生モデル

RICOH リコー GR IIIx が新発売 !!!

本日 2021年9月14日10:00~ご予約開始です



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歴代の RICOH GR と言えば、焦点距離は一貫して 28mm でありまして、唯一の派生モデルは RICOH GR21のみ

個人的には、将来もし派生モデルが出るなら、フィルム時代の RICOH GR21 のオマージュあるいはリスペクトとして、広角側に展開されるかも…

などと想像していましたが、大きく予想が外れ40mm !!!

なんと望遠側(28mm域がGRにとっての標準域なので)に拡張…正確には準標準域に新しい派生モデルを1台加えられることとなりました

もちろん、センサーはAPS-Cサイズなので40mmは換算表現

新たな GR LENSは 26.1mm F2.8 35mm判換算 GR LENS 40mm F2.8 となります

 

一般的にスナップ写真は手軽さが大切

誰もが簡単に被写体や背景のバランスを図れる焦点距離の王道は35mm

フィルム時代の歴代のスナップ機の焦点距離を振り返りますと

搭載されていたレンズは、誰もが使いやすい画角とレンズの開放F値(明るさ)の掛け合わせ

多くの機種で35mmから45mm域が採用され、各社が工夫を凝らした機種を販売していました

 

当時は、まだまだフィルム感度が低かった時代

そこを補うために、レンズの開放F値でハイスピードを実現したいとなれば焦点距離はやや長め

そうなるとカメラは大きく、価格も高くもなるので

大衆機では明るさは無理をせず、そのかわり使いやすいやや広角側域でレンズを設計

そんな感じではなかったかと思います

 


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そんな流れの中に登場してきたのが、フィルム時代の RICOH GR

搭載されるレンズが28mmだと聞いて、当時思ったことは「その画角を常用、それって難しすぎはしませんか」だったと記憶しています

でも、商品が発売されると
 

① 胸ポケットに入る携帯性 ⇒ いつも!どこでも!常時持ち歩き

② 28mm画角(対角約75度)の必然と偶然 ⇒ 空間を大きく切るとる醍醐味と予期せぬ偶然の映り込み

⓷ パンフォーカスが故の速写性 ⇒ 携帯性と速写性の掛け合わせ

④ 最初は難しさへの挑戦欲だったけど ⇒ それがいつしか昇華されて、肩を張らずに自然と撮ってる自分がそこにいる
 

日々使われていくうちに、機種を重ねる毎に、28mm画角でのスナップ撮影が定着していき

挑戦欲から表現欲、撮影欲へと変化、今の RICOH GR というスナップシューターの地位が築かれていったと思います

 

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ただ、そんな RICOH GR の28mmの世界観に対して

「やっぱ28mmは広すぎるよ」とか「28mmは万能じゃない」とかのご意見があったのは事実

たぶん、今回はそこがカメラ本体として21mm側に向かわなかった要因かな…

GR21が出た当時、売れたか?と聞かれれば、そりゃ台数としては厳しかったはずです

(中古カメラの世界に居るので、その世界から見ればとてもそう実感するところです)

もちろん、RICOH GR21 がGRというブランド高めた貢献は高く、よりGRが28mmに深化できた遠因だと思います

 

また、当時 RICOH GR に触発されて

  • MINOLTA TC-1 G-ROKKOR 28mm F3.5
     
  • NIKON 28Ti NIKKOR 28mm F2.8

他社からも広角機が出ましたが、単発としては特に TC-1 は大成功したかと思いますが

両機とも1台限り

またデジタル時代に再び登場することもなく

そんな歴史を振り返りますと、いかに RICOH GR というカメラのコンセプトが発売当初から強かったかとあらためて感じます

(そういう意味では、CONTAX T シリーズもたいしたものです)

 

「じゃ~!CONTAX TVSのように、ズームで準広角から標準域を実現したら?」もご意見の一つですが

そうなると一番肝心なコンセプト

「携帯性」「速写性」「高画質」この3つが成り立たない

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ここで CONTAX の話しは脱線気味ですが

CONTAX TVS の28-56mmの広角側は、メーカーさんも広角域での周辺光量不足を認めておられるところで

ズームによる画質の低下を、高級感と利便性でカバーしたと言えるのではないでしょうか

CONTAX T は高級コンパクト、RICOH GR はスナップカメラ

両機は一見同じようですが、CONTAX T系は持つことに喜びを感じるカメラ、RICOH GR は撮影することで喜びを感じるカメラ

ともによく写るカメラですが、両機は全然立ち位置が異なるカメラだと私は思っています

 

そんな RICOH GR にズームレンズを搭載することは

1996年のフィルムカメラ RICOH GR が発売されて以来、12機種で守られてきた「発売当初からのコンセプト」とは合致しない

もしするなら、それは派生モデルを超えて、親戚のような存在としてこの世に出ると想像するところです

 

そこで、今回は「28mmは広すぎるよ」のお声に対してリコーさんは、新たな単焦点GRをご提案
 

① 広角での写真撮影表現を好む方には … 従来の RICOH GR III

② 標準から準広角での写真撮影を好む方に … 今回の新製品 RICOH GR III x

⓷ カメラを使い分けることで広角から準広角そして標準での写真撮影を好む方には是非とも … 二台使い (^^);;
 

こんな新たな単焦点「28mm and 40mm」という世界観が生まれれば~

それが今回の新製品の思いなのではないかなぁ…なんて思うところです

 

 

 

 

 

そこで40mmの世界を振り返ってみる

 

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40mmという焦点距離は、使い方によては35mm的にも、あるいは50mm的にも撮影できる汎用性の高い画角です

一般的なレンズのラインナップからすると

  • 35mm
  • 50mm

と、その中間で過去を振り返ると、例えば PENTAX の MFレンズには

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があり、ごらんの通りとても薄型のレンズ

一般的にはパンケーキレンズと呼ばれてまして、小型の一眼レフカメラに装着してスナップカメラとして使われたり

あるいは、レンズ交換式距離計連動カメラでは

LEICA CL SUMMICRON-C 40mm F2(https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/33026

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その弟分の LEITZ minolta CL M-ROKKOR 40mm F2(https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/30593

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さらには、その進化系の MINOLTA CLE M-ROKKOR 40mm F2.8(https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/33073

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歴代のそうそうたるスナップカメラ達を思い出します

その中でも、スナップカメラ中のスナップカメラと言えば、やはりこの Rollei 35 ではないでしょうか

https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/37056

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このカメラの一番の特徴は目測式であること

昨今の厳しいピント精度へのこだわりとは対極にある姿で目測

「だいたい〇〇m、これぐらいかな」これでいい

それで撮影する姿に、究極のスナップ撮影を感じるところでありまして

絞りとシャッタースピードとだいたいの距離感が構成要素

沢山の素晴らしいスナップ写真を残してきた事実=歴史が「それでいい」と物語っています

 

つまり、40mmという被写界深度がそうさせているわけで、カメラと写真撮影の仕組みを知ることで

シャッターチャンス優先で写真を考えたり、あるいはシーン優先でじっくり撮影できる焦点距離であるということですね

  • 絞ればパンフォーカスで撮れる
  • 絞りを開ければ、背景をぼかすこともできる
  • 時に広角的に、時に標準レンズ的に。万能な画角を使い分け

同時に「50mmではスナップ的には長い」もこれまた真で、もうちょっと外側がほしいなぁ~が40mmの世界観

43mm程度が人間の視線や肉眼に近く

多くの人にとって扱いやすい焦点距離かと思います

28mmをそこにある空間や空気を切り取るとするなら

この40mmはそこにある「もの」や「こと」を切り取る画角ではないでしょうか

 

そこに焦点を当てた今回の製品は、なかなかもって的を射た商品でありまして

  • GR III の28mmは、カメラの機能に委ねるところは委ねる。シャッターチャンスに対してアクティブな撮影
  • GR III x の40mmは、ピントはカメラに委ねがらも、被写体との距離を意識しながら、絞りを選択していくカメラ。いわば「被写体と構図」と「被写体と思考」かな

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いずれにしても、共に挑戦的なカメラであります

  • 28mmを使いこなしてみたい という精神的な欲求
  • 28mmはボケという小技が使えない 明暗差や色彩、あるいは形状やブレで写真を見せる技量的な欲求
  • 40mmは人の目線と視野 日常から被写体を切るとるという欲求
  • 40mmはボケという大技を使える 被写界深度を併用することで絞りで奥行きで切り取る

カメラの見た目は両者同じだけど、切り取り方は全然違うカメラ

両者の併用もよし、自身の視線にあったカメラ単騎でもよし

ともにGRというコンセプトを体現するカメラですので

是非とも「挑戦」をキーワードに、横の広がりと前後の奥行きを切り取っていただきたいと思うところです

 

ではでは、次項でカメラ本体と機能を見ていきましょう

 

 

 

 

 

GR III と GR III x とでは、見た目はほとんど差がない

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ご覧の通り、レンズの銘板の文字がなければ、GR III x だよと言われないとほとんど差に気づきません

外観的には、電源をオフにした時にレンズ部分が2mm分厚いだけ

重さも約262gで、GR III より5g重たいだけ

まず両者の差はわからないと思いますが、ブラインドで2台を持って比較したら、わたくし !!! なんだかほんとか100%どっちか的中

ちょっと重心位置、バランスが微妙に違うような気がしたけど…どうなんでしょうか

あくまでも感覚です (^^);;

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では、その差「2mm」を確認してみましょう

前から見たら、ほんとわかりません

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横から見たら、リングキャップ部の厚みの差が見えますね

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寝かしてみましょう。やっと明確な違いが見て取れますね

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そして、レンズ鏡筒根本のリングを外すと

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やっと2mmの差が明らかになりました

鏡筒が長くなった分だけリングキャップの厚みがました

ここから小ネタです

GR III と GR III x では、リングから先の部品は共用できないということですね

 

つまり、GR III のリングキャップは取り付けできない

さらに小ネタ…今回のキャンペーンでもらえる「パープルリング」は外れないそうです (^^);;

また、前回の GR III は最初から特典のブルーリングが同梱されていましたが、今回の GR III x は製品購入と製品登録された方に郵送される仕組みです

お忘れなきようにです

 

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そして、電源をオンにするとこの2mm差がどうなるか

試してみました……が、差がわかりません

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そこで、定規を載せてみると、鏡筒の繰り出し量はあらら GR III x のほうが少ないようで、定規が右に傾いてます

「電源オフ時に2mm分厚い」が正しい表現となるようですね

いずれにしても、重箱の隅にもならないことでまことに恐縮です (^^);;

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四方八方いつもの外観

 

外観については、一切 GR III と GR III x に違いはありません。もちろん操作系ボタンの配置も全く同じです

なので、両者の見分けは2mmと銘板

そこで !!!!!!!!

ここは、皆様のお声で「28mm」と「40mm」の数字が刻印されたアクセサリーシューカバーをリコーさんに出してもらいましょう

二台使いも一つの姿なら、製品化してもらえたら大いにうれしいアイテムですね

 

前面①

RICOH_GRIIIx-002.jpg前面②

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背面⓷

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背面④

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新しいレンズ GR LENS 26.1mm F2.8 のこと

 

35mm判換算40mm相当の新しいこのレンズ、レンズ構成は5群7枚

対称形のシンプルな構成ですが、1枚目と最終枚に非球面、3枚の高屈折率低分散ガラスで収差を補正し優秀なレンズに仕上げています

今の時代の技術を駆使したシンプルな構成なので、枚数の少なさが故の「抜けのよさ」は格別だと思うところ

一眼レフのレンズとは違い、電子補正に頼ることもできるデジタル時代ですが、光学的な努力を惜しまなかったそうです

絞り羽根は9枚。美しい光芒とボケが期待できそうですね

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レンズ構成図

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MTFもご覧の通り

上に高く端まで高い。かつ二本が揃って、これまた優秀な状態

 

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ちょっと、話しをもどして Rollei 35 ですが

レンズには

  • CarI Zeiss Tessar 40mm F3.5
  • Carl Zeiss Sonnar 40mm F2.8
  • 厳密には Schneider-Kreuznach S-Xenar 40mm F3.5

の2種類がありまして、当時のご意見は F2.8 ではピンボケしてしまうので、テッサーの3.5が無難かな…

そんな話しを一般の使い手さんからよくお聞きました

今の時代は、そういう特徴を知っておられますので、絞りを開けた場合のピント合わせはそれなりに行うが定着していますので

そんな問題をお聞きすることはないですが

40mmといえども、開放に向かえば向かうほど、近接側に向かえば向かうほど

スナップ撮影なんだけど、撮影結果とピント合わせの関わりは深くなる

40mmを使う上で、少し心にとめておいてほしいと思うところです

まぁ、それを支えてくれるのがオートフォーカス

次はそこのお話しをちょっと

 

 

オートフォーカスのこと

 

実際のフォーカスのスピードを確認してみるとこんな感じです

フォーカスは GR III と同様に全群繰り出し

メリットは近接補正側での補正系を必要としないので、無限遠から最短まで高い像性能を維持できること

デメリットはレンズ全体を動かすのでフォーカスが遅くなるですが、この状態を見る限り全然問題ないレベルでピシピシ合焦していきますので全く問題ないです

あと、マクロモードではレンズ前12cmから24cmが合焦範囲、その際の最大倍率0.25倍です

 

 

フォーカスの仕組みそのものは、GR III と同様の「像面位相差検出とコントラスト検出のハイブリッド方式」のAF

そして、今回ようやく顔と瞳の検出にも対応

AFモード(オートエリアAF、セレクトAF、ピンポイントAF)で人物の顔を検出

「瞳もしくは顔」にピントが合っ時に、ピントが合った位置に枠が表示されます

 

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複数人映っている場合には、メイン被写体、サブ被写体にそれぞれ枠が表示され、オートフォーカスはメイン被写体で行われます

切り替えはタッチパネル操作

サブ被写体の枠付近をタッチすると、フォーカス枠がサブ被写体に移動。そこにフォーカスするようになります

実際に使ってみると、まずは顔を認識、そして半押しすると瞳を検知しにいく…そんな操作感となります

どちらの目に合わせるかのセレクトはできないようです(今後再確認)

 

 

オートフォーカス機なんだけど、心の肝はパンフォーカスなんだわなぁ~と

 

また、話しを Rollei 35 に戻して

このカメラの良さは前面に配置された2つのダイヤルとレンズ先端のヘリコイド

この3つの印象的な円でもって、Rollei 35 は私たちに写真のことをシンプルに語り掛けてくれます

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撮影とは

  • 絞り値
  • ピント合わせ(距離感)
  • シャッタースピード
  • フィルム感度

この4点を組みわせてシャッターを切ること。

ただそれだけ。あとは撮影者はシャッターを切るだけで写真が完成する

このシンプルさは秀逸で、絞りを絞ればさらにフォーカスからも開放され、撮影者はよりシャッターチャンスに向き合うことができるようになります

それが「パンフォーカス」ですね

 

当然、GR III x にも搭載されていまして、フルプレススナップ撮影と呼んでいます

シャッターボタンを一気に押し込むと、あらかじめ設定した距離で撮影

ボタンを半押ししてピントを合わせるタイムラグを省き、撮りたい瞬間に即応する、GRならではの速写機能で

シャッターチャンス優先の撮影で効果が発揮されます

(※液晶モニターをタッチしてフルプレススナップ撮影も可能)

 

今回、このフルプレススナップ撮影時の露出プロブラムラインに深度優先(深い)が追加され、明るいところでF11を維持するプログラムラインが加えられました

ピントを気にすることなく、28mmのように被写界深度で撮影できる

まさに「40mmパンフォーカス」の世界観です

(※スナップモードでも対応)

 

 

そうなると~シンプルな外部光学ファインダーが欲しくなる

 

パンフォーカス=フルプレススナップ撮影に至ると、背面液晶は単なる情報確認の表示装置

そんな思いが強くなってきます

そこで登場するのが、この外部ファインダー GV-3

28mm用の GV-2 をベースに、40mm画角相当の光学ファインダーに変えた商品で

GR III x 専用の視野率85%の小型ミニファインダー(取り付け部は通常の形なので汎用性あり)

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ここのあたりの歴史も古く、Leica のバルナック時代までさかのぼる撮影アクセサリーで

一時期は、コシナさんが当時を復刻

大変よく売れた商品でした

 

基本的には内蔵ファインダーの不満や不備を解消するアイテムで、のぞき心地のよさと長時間のぞいていも気持ち悪くない光学性能を有することは絶対条件

加えてフォルムのカッコよさは存在理由

なんでしょうか、最終的には利用価値を超えて存在価値の域にいたった商品アイテムかな…

 

この GV-3 も基本的には同じような立ち位置で

写真とシャッターチャンスに集中できるアイテムと言っていいかと思います

取り付けるとこんな感じ

是非、今回もご一緒に買って頂いて、ライブビュー撮影とは違う撮影も楽しんで頂ければと思います

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2台運用という贅沢な選択肢

 

ほんとつまらない表現ですが、このフォルムの同じさは

「絶対に奥様には気付かれない」

でありまして、つまり

「買ってもバレない確率は非常に高い」

GRistには少々ありがたいこと(^^);;

 

もちろん2台並べたら、そりゃもうそれで終わりですが

胸ポケットに GR III、ズボンの後ろポケットには GR III x という贅沢な常時携帯も十分できる

それが今回の面白さ

ある時は28mmで四方八方を面で見てみる、ある時は40mmで前後の奥行を見てみる

「28mm and 40mm」という二つの世界観を楽しんで頂ければと

心底思うところです

 

ここで、この GR III と GR III x でカバーできる画角を35mm判換算で整理してみますと

  • 21mm 2400万画素 GR III + WIDE-CONVERSION LENS GW-4
  • 28mm 2400万画素 GR III 単体
  • 35mm 1500万画素 GR III クロップ
  • 40mm 2400万画素 GR IIIx 単体
  • 50mm 1500万画素 GR IIIx クロップ(GR III クロップ)
  • 71mm   750万画素 GR IIIx クロップ
  • 75mm 1500万画素 GR IIIx クロップ + TELE-CONVERSION LENS GT-2
  • 107mm 750万画素 GR IIIx クロップ + TELE-CONVERSION LENS GT-2

と、クロップを併用することで、マルチな画角に対応することができます

もちろん、画素数とのからみとはなりますが、これらのアクセサリーも一考していただきたいところ

 

今回の GR III x では

  • レンズアダプター GA-2
  • テレコンバージョンレンズ GT-2

が新発売となります

両アクセサリーを装着するとこんな感じ。ちょっと…かなりいかつくなりますね

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この組み合わせ時はクロップ撮影となるので、撮影画素数は1500万画素

そこに疑問を感じられると思いますが、かなり現実的な問題のトレードオフの結果となります

 

昔のコンデジ、レンズ交換式がまだまだな頃を思い出していただきますと分かりやすいかと…

あの頃のテレコンとか、センサーサイズのわりにとても大きかったですよね

それと同じです

もし、APS-Cのセンサーサイズをフルカバーするテレコンとするなら

その大きさはGR的には非現実的、あまりにも巨大なものとなってしまうからで

いわばサイズありき=小型化優先からの逆算論法=クロップによる画素減となっています

 

その製品判断が正しいかどうかは色々なご意見があろうかと思いますが

リコーイメージングさんの一つの現実的な選択だったとお考え頂ければと思います

 

あと、これに ワイドコンバージョンレンズ GW-4 はつかないかなぁ…これもありそうな質問です

結論から言いますと、装着はできてもカメラがワイコンがついてるとは認識できない=手振れ補正のアルゴリズムが40mmのまま

単にフィルターが付いているとの認識かつ、鏡筒の繰り出し量も異なるのでレンズとの相対的位置関係が異なる状態

つまり、その範囲内で撮影結果が伴うなら、あとは個人の自由なのかなぁでしょうか

つまり、単に付くだけです

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構造的には、上の写真の通り

レンズアダプター GA-2 の内側には、写真奥のように、連動カムが設けられています

フィルターやテレコンを付けるとこのカムが押し込まれて、今フィルターが付いている、あるいはテレコンが付いていると認識する構造

つまり、テレコンにはこのカムを押し込む深い縁(フィルターのねじ切りなし)があって、その構造で認識させています。

 

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ってことは、そうなんです !!!

このテレコンを、GR III のレンズアダプター GA-1 には取り付けられない構造…そういうことになります

 

 

その他のアクセサリーについて

 

新発売のソフトケース「GC-11」はGR III x 用

なので、ここに少し薄いGR III はややゆったり目ですが、入れることは可能

逆にGR III 用のケースに GR III x はかなりパツパツ…ですが、入らないことはない。かなりかなりタイトな感じですがなんとか…な感じです

でも無理しないほうが無難ですが結論

 

と言うことで

ソフトケース「GC-11」

やや硬めのの素材なので、カメラをプロテクトする効果が高く、またベルト通しがついているので腰に提げることができる構造です

素材は本革。ケース止めはマグネットなので、簡単にケースから取り出せます

RICOH_GRIIIx-031.jpg

 

ソフトケース「GC-12」

GR III の時に登場したしなやかな本革ケース GC-10 がベース

少しゆったり目に再設計されています (これも入らないことはないです…GC-11よりましですが)

素材は馬革で、私的には最高の一品。是非ともおススメしたいアイテムですね

GC-11はソフトケースと言えども、実態上はセミハードケース

このGC-12は、超ソフトケース。カメラを入れないときは、簡単にポケットの中に小さく押し込めます

ほんと質感の高い一押しのアイテムです

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バッテリー充電器 BJ-11 と予備電池 DB-110の同時購入は要検討事項

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本体の付属品は GR III と同じく、電池と本体充電用のUSBアダプターセットのみ

なので電池が切れると、本体を介して充電しなければなりません

加えて電池の持ちは約200枚程度なので

できれば予備電池(1~2個)と外部充電器は同時購入の候補にあげていただきたいアクセサリーかと

 

 

リングキャップは3種類

  • ブラック GN-2 (BK) 標準同梱品 2021年10月上旬発売予定
  • ダークグレー GN-2 (DG) 2021年10月下旬発売予定
  • ブロンズ GN-2 (BZ) 2021年10月下旬発売予定
  • ピンク 非売品 キャンペーン品

ともに、別売品のリングは下旬発売なのでご注意下さい

 

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主な特徴と新しい機能をまとめてみると

 

切り口:高画質

  • NEW 焦点距離26.1mmF2.8(35mmフィルム判焦点距離換算値40mm相当)新規GRレンズ
  • 24.2MのAPS-CサイズイメージセンサーとGR ENGINE Ⅵ
  • 3軸・4段の手ぶれ補正機構
     

切り口:携帯性

  • NEW 109.4(幅)×61.9(高)×35.2(厚)のコンパクトボディ(GRIIIに対して厚さ+2mm)
  • NEW 約262g※ (対GR III比で+5g) ※バッテリー、SDメモリーカード含む
  • 道具としての使いやすさを追求したGRのデザイン(GR IIIとの違いは鏡胴部のみ)

 

切り口:速写性

  • 像面位相差検出とコントラスト検出のハイブリッドAF
  • 電源オンから約0.8秒の高速起動
  • タッチパネルとコントロールダイヤル
  • タッチ操作によるフルプレススナップ(GR III ver1.41)

 

切り口:深化-1

  • NEW レンズ先端から12cmまで迫れるマクロモード
  • NEW プログラムラインに深度優先(深い)の追加 ※
  • NEW 顔/瞳検出AF ※
  • NEW 再生メニューのトリミングでアスペクト比4:3と16:9変更を追加 ※
  • NEW 再生メニューのトリミングに画像回転を追加 ※
  • NEW JPEG画質調整にモノトーン化追加 ※
  • NEW RAW現像後の設定の継続を追加 ※
  • NEW RAW現像のプレビュー表示高速化 ※
  • NEW 専用1.5倍テレコン対応
  • NEW リサイズ転送 ※
  • NEW ImageSync(iOS版)で、アプリのバックグラウンド時の位置情報送信 ※
     

  ※は今後GR IIIにファームアップで対応予定(近日公開予定:たぶん GR III x の発売日)

 

切り口:深化-2 GR III ファームアップで対応した項目

  • ダブルタップでフォーカスターゲットを中心に移動(GR III ver1.30)
  • 静止画、動画にクロスプロセス追加(GR III ver1.30
  • [ADJモード設定] に [クロップ][タッチAF] を登録できる。 [Fnボタン設定] に [タッチAF] を登録できる(GR III ver1.30)
  • [モノトーン][ソフトモノトーン][ハードモノトーン][ハイコントラスト白黒] モードの調整項目に[粒状感] 追加(GR III ver1.20)
  • 自動水平補正を追加(GR III ver1.20)

 

ここから見えてくることは

  • 今後もファームアップが期待できる
  • その対象は GR III も含まれる ⇒ GR III x は GR III の派生モデルで、両建ての並行販売
  • GR III はまだまだ現役 ⇒ 後継機はまだまだ先のこと

 

 

もう一度、28mm and 40mm 世界観を考えてみると

 

あくまでも併売のなかでの派生モデルがこの GR III x

一方が他方に優るの関係ではなくて、それぞれの焦点距離でGR的なスナップシューターの世界を両方から広げたいが

メーカーさんの思いかと

なので、機種名に「x」を付けられたそう

 

GR III の伝統的な28mmに対して、望遠側の焦点距離ということでの「extended」という意味

そして、GRの撮影領域の拡大という意味での「extended」したいとの思いを込めた「x」とのこと

そう 私的には「expression」かな

 

28mmという画角表現に玄人っぽさ=挑むを感じてた私には

35mmではなくて40mmを選択されたところに、やたらとGRっぽさを覚え

スナップにとって50mmはちょっと長いという一般的なお声をくみながら

35mmではあまりに王道すぎて新鮮味にかけるので

ここは40mmを選択

またまたその画角にも挑戦があるわけで

28mmの「expression」

40mmの「expression」

を挑戦的に楽しんでもらいたいぞ~が今回の新製品に対する私の思いでしょうか

 

同時に、もっとライトなGRってな世界観も歓迎で

扱いやすい画角だから買ってみよう~

これも一つの動機

そこから28mmに至る新たな GRist の動線もあるかもしれない

 

肩を張らずに日常をスナップしてみたら、あららそれが GR の本質ってな場合も十分にありかとも思います

 

そんな期待も頂きながら、今日からご予約開始です

今回も

「ご予約の方々には、必ず発売日にお届けする」

それを大切守りながら、皆様からのお声がけをお待ちいたしております
 

 

 

 

 

 

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リコー GA-2 [RICOH GR IIIx 用 レンズアダプター] RICOH

販売価格(税込)  4,930

ご予約ページはこちら https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/38616

 

 

 

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【ご予約受付中!! 2021年11月下旬発売予定】

リコー GT-2[RICOH GR IIIx 用 テレコンバージョンレンズ] RICOH

販売価格(税込)  26,820

ご予約ページはこちら https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/38617

 

 

 

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【ご予約受付中!! 2021年10月1日発売予定】

リコー GC-11 [RICOH GR III IIIx 用 本革ソフトケース] RICOH

販売価格(税込)  4,930

ご予約ページはこちら https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/38609

 

 

 

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【ご予約受付中!! 2021年10月1日発売予定】

リコー GC-12 [RICOH GR III IIIx 用 本革ソフトケース] RICOH

販売価格(税込)  7,180

ご予約ページはこちら https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/38611

 

 

 

 

このブログ記事について

このページは、中古カメラ御一行様が2021年9月14日 10:00に書いたブログ記事です。

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