カメラの八百富|マミヤ MAMIYA レボ 三脚アダプター

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㊥カメラ担当係"S"です。
前回に引き続き、これなんじゃ?系アクセサリーのご紹介です。

デジタル時代の昨今は、なんでも後処理系というのでしょうか、なんでもソフトウエア的に解決する手法が全盛で、常々そういうやり方には批判的で、面白さを感じられないとためく ㊥カメラ担当係"S" なのですが、今日ご紹介するこんな商品を手にしますと、なんか「昔の機械屋魂はこういうものだよな」を感じ、やっぱ昭和って「ええなあ~」ってな具合です。

mamiya-revo-001.jpg正式名称は「マミヤ MAMIYA レボ三脚アダプター」。
「レボ」、つまりレボルビング = revolving = 回転 = カメラ回転 = 縦位置・横位置切替機 すなわち、三脚にカメラを固定した時に、光軸を変えずに簡単に縦位置・横位置を切り替えて撮影できる道具というものです。 

同じマミヤの中判カメラでも、6X7系の RB67 や RZ67 は、フィルムバックを取り付けたままフィルムバックだけ回転出来るように設計されているので、こういうアクセサリーは必要としないのですが、645は構造的にそうなっていないので、このアクセサリーを使ってカメラ全体をグルグル回そうっな発想です。

じゃ、なんでこんなもんが必要かといいますと、スタジオ屋さんのためなんですね。

ちょっと、カメラを三脚と雲台に取り付けた状態を想像してみて下さい。
雲台を使って横位置から縦位置に切り替えると、どうですか?

そう~、切り替えるとレンズの位置がずれるでしょ。
つまり、構図が変わる、画面に中心がずれるということなのです。

構図を合わせるためには、再度三脚を動かすか、雲台を調整しなければならず、プロのお仕事真っ最中としては、非常に無駄な「ひと手間」ってなわけです。

蛇足なのですが、(このブログそのものが蛇足なんですが......
昔、カメラ修理会社のイストテクニカルの社長さん(お名前は吉野さん)、そうあのゼンザブロニカの「ゼンザブロウ・吉野」さんの息子さんとお話しした時のことを思い出します。

我が社のウインドウの中にある、BRONICA GS-1 をご覧になられて、

吉野社長 「なつかしいな」
㊥カメラ担当係"S" 「もしかして、直接ご担当されたんですか?」
吉野社長 「そうなんですよ。でも、一点大きなミスをね」
㊥カメラ担当係"S" 「え~、?」
吉野社長 「う~ん、レボリング機能をね。」
吉野社長 「内蔵しとけばよかった...、プロ系写真家からなんで付いていないんだと怒られましたよ」

そんだけ、レボルビングって重要な機能というわけです。

それを外部の装置でやろうと思えば......、今日のお話は、中判カメラという大きな物体を物理的に90度回転させて保持するには、相応の強度と工夫が必要だというお話です。



わりとしっかりした物体です

645がのるアダプターですから、こんなふうにしっかりとした部材で構成されています。

mamiya-revo-002.jpg三脚ネジの左右の突起は、マミヤ特有の回転防止固定ネジですね。


大きな歯車

内部に見えているこんな大きな歯車、アナログ的でいいですね。(個人的感想そのものです)
まことにもって簡単な構造なのですが、この機能の根幹部品です。

mamiya-revo-003.jpg
縦位置状態はこんな感じ

当然、カメラ固定部は内側を向くわけです。そして、3個の大きな歯車の関係です。
(一番下は、撮影の関係で取り付けたリンホフのレベラーで、別売品です)

mamiya-revo-004.jpg
じゃ、カメラを取り付けると......(あとで落ち付き)

落ちは、あとで(笑)

mamiya-revo-005.jpg
ここまで写してやっと気付いたぞ~ (情けない...)

全くもって自慢になりませんが、あれれ、光軸が微妙にずれてる?????

mamiya-revo-006.jpgそう、実はこのアダプター、M645 もしくは M645-1000S用なんですね。
下の写真を見ていただくと、答えは一目瞭然。底面からのマウント面までの高さが違うんです。
この違いが、光軸ずれの原因ということです。(あ~カメラ屋失格...)

mamiya-revo-007.jpg正しくは、この取り付け組み合わせで

mamiya-revo-008.jpg
おっと、しぶいレンズが付いてますね。レンズシャッター内蔵の標準玉 70mm F2.8 LS。

mamiya-revo-009.jpg
ふと最後に気になったのが、このネジの構造

こんな所が気になるのが「中古カメラご一行様」。この固定ネジの大穴。
ちゃんと意味ある大穴なんですね3。

mamiya-revo-010.jpg座る位置の場所決めといいのうでしょうか、座り心地をよくするガイド穴なんです。
相手先がこれ。

mamiya-revo-011.jpg縦位置から横位置に向かうと、こういう状況です。

mamiya-revo-012.jpgで、最後はしっぽりはまって左右ズレが防止されます。

mamiya-revo-013.jpgこういう構造が「 Made In Japan 」の心遣い。古き良き時代ですね。


中古 マミヤ  レボ 三脚 アダプター  Mamiya Revolving Tripod Adapter 【アクセサリー】
販売価格 3,575 (税込価格) 

+++中古カメラ担当係+++ 



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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2012年9月 9日 08:08に書いたブログ記事です。

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