カメラの八百富|面倒くさがり屋さんならではのJPEGお付き合い方法

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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

面倒くさがり屋さんならではの「JPEG」お付き合い方法ということで、先日ちょこっと知った小ネタのご紹介

先日、我社のスタッフ「高槻駅前店のK」がちょっこつぶやいたのきっかけ。

どうしてパナのJPEGの絵は「黄色っぽい」のかな?
日陰では気にならないのですが、晴天下は目立つんですよね、
㊥カメラ担当係"S"さん、そのな感じしませんか..............。

藤原京_コスモス_2011_16-thumb-700x525-21781.jpgのサムネール画像確かに、そう言われてみればそうなんです。
もちろん、RAWで撮影して、あとで自分好みの色合いにすれば済む話なのですが、わたくし何分「面倒くさがり屋」なので、一発JPEGが信条。

出来れば「JPEG・オートホワイトバランス」だけで、「白は白」にきっちり撮れることが重要。
面倒なRAW現像作業はどうも苦手で、よほどでないと行ないません。
そんなんで、場合によって「黄色っぽい」は、私には困ったもの。
なんでだろうと思っておりましたら、ひょんなことで「その答え」が見つかりました。


とある新製品の説明会の場で
 (と言って、GX1なんですが...)

「営業スタッフの方が撮影された、AWBのJPEG写真が会場の壁に貼られているのを発見」
「う~ん、やっぱり黄色っぽい。なんでだろう?」

そんな疑問を抱きながら、説明を一通り受け、最後にご質問はありませんか?となるわけです。
が、そんな場で「なんで黄色っぽいの?」とお聞きするわけにもいきませんので、間をおいて説明終了後、サンプル写真を撮影されたとある写真家の先生にちょこっとご質問。

「先生のサンプル写真は被写体そのもの色を再現されているのですが、どうして営業スタッフの方が撮影されたあのサンプル写真は黄色っぽいのでしょうか?」

そうしましたら、「あっさあり」と一発ご回答


先生 「ホワイトバランス」の問題ですよ!

私  「でもオートホワイトバランスで撮影されているのに、どうして黄色っぽくなるのですか?基本的に白は白というわけではないのですか?」

先生 「オートホワイトバランスの落とし所の基準が大陸向け(ヨーロッパ)なんですよ」

私  「え~、意味が理解できません。自然光の5500K時のカラーバランスに合わせるのでは?」

先生 「実は各社の落とし所が違うのです。パナは高めなので、やや黄色目なんですよ」

私  「日本という視点ではなく、グローバルスタンダードで設定されているということですか...」

先生 「そういうことです。壁に貼られた他社のサンプルもよく見て下さい。色味が違うでしょ」

私  「あっ、ほんとだ。O社のJPEGはやや赤に片寄っていますね。」

私  「でも、先生のサンプルJPEG写真がニュートラルなのは、どうしてですか?」

先生 「マニュアルでホワイトバランスの設定をしているからですよ」

と取り出されたのが、これ!

color-checker-001.jpg商品のご紹介はあらためて別の機会にさせていただきますが、携帯用のRAW撮影の調整ツール。
その機能の中に、ホワイトバランス ターゲットというものがあります。

これはJPEG撮影時の正確なホワイトバランスをとるためのツール。
分光的に完全にニュートラルなターゲットを使うことで、照明の異なる撮影環境においても常に正確なグレーバランスをとることができます。

先生 「これを使用すれば、誰でも簡単に正確なホワイトバランスで撮影できます」

私  「なるほど。しかし、手元に無い場合に、何か方法はありませんか」

先生 「5100~5200Kにホワイトバランスを固定するのも一つの手ですよ。試して下さい。」

先生 「例えば、C社などは最近この辺りに落とし所をもってきていますね」


ということで、面倒くさがり屋さんにはこんな「5100~5200K」方法もあるようです。


そういえば、昔のフイルム時代にも似たような話がありましたね。
コダックは黄色くて、フジはややシアンからマゼンダという評価。
根っこは、全く同じかもしれません。ちょこっと、下を読んで見て下さい。

Wikipedia からの抜粋

  1. 色の傾向としてはコダックの製品に比べややマゼンタが強く表現される傾向がある。これは以前から全てのフジフィルム製品に共通する特徴でもあり、色相は比 較的寒色系でコントラストや彩度が比較的高いのが特徴である。
  2. 富士フイルムのフィルムは全体的な特徴として、日本人好みのややシアンとマゼンタよりの発色 をするとされる。粒状性も良いとされる。
  3. コダックのフィルムは全体的な特徴として、欧米人好みのややイエローよりの発色をする。自然な階調再現をするとさ れる。
  4. コダックは欧米人が中心となって開発を行っているためか、青い瞳の感光特性に好まれるとされる比較的黄色みが強い発色で、全体的にコントラストは 低め。
  5. 富士フイルムは日本人に好まれるコントラストや彩度が高めに発色し、色味も比較的青~マゼンタに寄る。コニカミノルタは全体的にコントラストや彩 度が 低めで青みの強い発色をする。
  6. コダックのリバーサルフィルムは、粒状性を改善する(つまり粒子を細かくして解像度を上げる)ことに重点を置くフジクロームとは対照的に、より広い ダイナミックレンジ(カラーレンジ)を重点に開発されている。このため、どのフィルムもフジクロームに比べ微粒子感は劣るが、その色再現、色領域の広さに おいては、コダックのリバーサルフィルムが優れている。色の鮮やかさ、綺麗さからフジクロームを選ぶカメラマンがいる反面、忠実性に欠ける色に満足が出来 ず、コダックのリバーサルフィルムしか使用しないカメラマンも多い。 一般的にはフジクロームは風景に、エクタクロームは人物に向いていると言われているが、この辺りは個人の好みによる部分が大きい。

ということで、
写真家先生のお話やWikipediaを読みますと、パナの機械が黄色っぽいと感じるのは「グローバルスタンダード」(最大公約数の色表現※)ということろに起因するのではと感じますね。
 ※ 台数が最も売れる市場の好みに合わせるという意味です。

ようは、瞳による色の感じ方の違いのようです。

そういえば、虹色。
日本では7色というのが当たり前なのですが、国によってはやや色数や表現が異なります。
イギリスやフランスなどでは六色(赤、橙、黄、緑、青、紫(学術的には藍を加えて7色))
ドイツでは五色、スウェーデンでは違う六色(赤、黄、青、緑、桃、藍)

また、テレビの色味の違いもそうではないでしょうか。
日本だけ「青系:色温度が高い」、他は「赤系:色温度が低い」の色合いだということも、根っこは同じかと思います。
自然と感じる色合いというものは、日本人独特(黒い瞳)の感性があるようです。

以前にこのブログでもお話した、ZEISSの色味も同じですね。
白人の肌色が青っぽくなると、死人の肌色で嫌がられる。だから、赤っぽい。
そんな話も、全部同じ。

いずれにせよ、
各社・各機種の特徴を理解するといいましょうか、人種・国・地域そして個人の色好みというものを理解すれば、JPEG一本でも十分一発出しで使えそうです。もちろん、一番簡単な方法は「マイカラー登録」なのですが、それも面倒なので(笑)

個人的には、言語の選択と「色味」を連動してもらうだけで有難いのですが......。
無理かな~?


+++中古カメラ担当係+++ 






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このページは、㊥カメラ 担当係が2011年11月29日 00:21に書いたブログ記事です。

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