カメラの八百富|ペンタックス PENTAX AUTO110 パーフェクトキット?ちょっと足らず

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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

ペンタックス AUTO110 コンプリートキット+ (パーフェクトキット?ちょっと足らず)が入荷しました。

「なんじゃ、そんなキットあるか」って怒られそうですが、勝手に名前をつけてます。
正確には、コンプリートキット + レンズ2本(Complete +)というのが正しいのですが、ちょっと悔しいので、「パーフェクトキット?ちょっと足らず」ということでお願いします。

何が足らないかといいますと、パンフォーカスの24mmが残念ながらありません。
あれば、堂々と「パーフェクトキット」って呼びたいところです。

auto110-001.jpgこのauto110、PENTAXの社史の中で成功事例として語り継がれる歴史的名機です。

以前に申し上げました通り、私、㊥カメラ担当係 "S" は、PENTAXの準社員みたいなもんです。
多くの営業マンの方と数知れど「アルコール」を介してお付き合いをしてきましたが、諸先輩方皆さん、「auto110」の話になると全員が「目キラキラ」状態、非常に盛り上がります。ほんと社員の皆さんにとってこの「auto110」非常に印象深いカメラのようです。それでも最後は現行機種に話が及んで、「K-7売るぞー!!K-X売れー!!八百富何台売るかー!ヒック、もう一杯飲むぞー」ってなところがPENTAXさんの真髄なんですが......スイマセン言い過ぎました。

また、今デジタルでauto110作ったらどうかなってな話題も「定番の酒の肴」、「マイクロフォーサーズ陣営に入っていれば、あながちありえなくはない話では?」って私がいうと、皆さん黙られてしまいます。(笑)

またまた脱線、本題に話を戻します。

元箱に「ASAHI PENTAX auto110 SLR SYSTEM」って印刷してありますが、うそ偽り無くすばらしいシステムカメラの一つです。交換レンズ、ワインダー、ストロボ、フードにフィルター、視度調整レンズ、キットバックにアルミセットケース、ほんと数多くのアクセサリーが作られました。

ちょうどコレクションするのに適切な量といいましょうか、「コンプリートできそうな感じ」がコレクションの対象としてちょうどいい。飾っても場所をとらず、小さくてかわいい。集めがいのあるカメラです。

ただ、ご存知の通り、非常に残念なことが待ち構えています。

「フィルム」終焉という問題です。

このAUTO110に使うポケットフィルム(110フィルム)は残念ながらもう生産が完了しており、市場にある流通在庫のみという状況です。web調べてもらえば、まだまだ現状においては入手可能ですが、数年後にはフィルム期限の関係もあり、残念ながら撮影はできなくなるカメラです。

若い世代の方はこのカメラで本気で撮影されてますが、それ以外の方で「写す」といことを真剣に考えてご購入される方はやや少なめではないでしょうか。ただ、写さないとしても、「写せる」と「写せない」は大きな違い。たとえ「写さない」としても「写せない」のは、中古カメラ的には大きなストレス。今はよしとしても、さーこれからどうしましょう。やや、頭が痛くなります。

誰かフィルム作ってくれないかな?ポラロイドみたいに。

(2012/11月追記) フィルムが再生産されました
カメラの八百富|110フィルム(ポケットフィルム)が復活!!! 店頭もネットでも好評販売中


おっと、そういえばMINOXのフィルムは継続されました。
当店では、ちゃんと普通に売ってます。カラー・白黒・リバーサル、ご入用の方、お電話かメールでどうぞ。近々、webでもご購入できるようにしておきます。

では、ちょこっとauto110のご説明です。

どんなキットが発売されていた?

コンプリートキット(当時定価:76,150円)
本体・18mmF2.8・24mmF2.8・50mmF2.8・AF130P(ケース付)・WINDER・フード(3種類)・クローズアップレンズ(5種類)・フィルター(UV/SKY各2種)・カメラケース・ストラップ

メジャーキット(当時定価:63,200円)
本体・18mmF2.8・24mmF2.8・50mmF2.8・AF130P(ケース付)・WINDER・カメラケース・ストラップ

フラッシュセット(当時定価:41,800円)

本体・24mmF2.8・AF100P(ケース付)・カメラソフトケース・ストラップ

スナップセット(当時定価:41,800円)

本体・PF18mmF2.8・AF100P(ケース付)・スナップセットカメラケース・ストラップ

どんな交換レンズが発売されていた?


標準 24mm F2.8 (当時定価:5,000円)
 写角:47度 構成:5群6枚 最短撮影距離:0.35m FILTER:25.5mm 大きさ:29.5x13mm 重さ:13g

広角 18mm F2.8 (当時定価:7,500円)
 写角:61.5度 構成:6群6枚 最短撮影距離:0.25m FILTER:30.5mm 大きさ:34x21mm 重さ:27g

望遠 50mm F2.8 (当時定価:7,900円)
 写角:24度 構成:5群5枚 最短撮影距離:0.9m FILTER:37.5mm 大きさ:43x27mm 重さ:57g

パンフォーカス 18mm F2.8 (当時定価:5,000円)
 写角:61.5度 構成:6群6枚 最短撮影距離:1.75m FILTER:30.5mm 大きさ:34x21mm 重さ:29g

望遠 70mm F2.8 (当時定価:13,000円)
 写角:17.2度 構成:5群6枚 最短撮影距離:1.5m FILTER:49mm 大きさ:51x50.5mm 重さ:166g

ズーム 20-40mm F2.8 (当時定価:27,000円
 写角:57.5-31度 構成:8群8枚 最短撮影距離:0.7m FILTER:49mm 大きさ:54x45.5mm 重さ:174g

どんなアクセサリーが発売されていた?

カメラソフトケース:800円 50ミリレンズ付用ソフトケース:900円 オートストロボAF100P:6,700円 AF100P用ソフトケース:300円 オートストロボAF130P:7,700円 AF130P用ソフトケース:300円 110ワインダー:5,000円 クローズアップレンズ(S31/S16/W21/T86/T43):各1,600円 110フィルター(UV/SKY各3種):各900円 ラバーフード(18/24/50mm):各450円 メタルフード(70mm/20-40mm):各1,000円 110レンズケース:900円 視度調整レンズ(-5~+3D):各680円 ガゼットバック:4,500円 ストラップ:450円 チェーンストラップ:1,500円 レンズキャップ(フロント・リア):各220円 レンズキャップ(70/20-40mmフロント):250円 ボディーキャップ:220円 スペーサー(三脚アダプター):300円 110セットケースS:2,500円 110セットケースL:3,000円 接眼カバー:?円

という感じで、この部分は集めがいがあります。細かい部品は、PENTAX特有の緑色のビニール袋に入れて販売されていました。

では、このセットはどんな組み合わせ?

上記のコンプリートキットに、望遠70mmとズームレンズ20-40mmの組み合わせです。

auto110-002.jpg

 アクセサリー類は以下の通りです。

auto110-003.jpg

よく勘違いされるのですが、上のフィルター類の記号。「S/T/W」とありますが、Tをテレコンバージョン、Wをワイドコンバージョンと思われる方もおられますが、全てクローズアップレンズです。Sは標準レンズ用STANDARD・Wは広角レンズ用のWIDE・Tは望遠レンズ用のTELEということです。

本体の状態は?

まずまず、良好な状態です。こんな小さなカメラでも、ファインダーはもちろん一眼レフ。
ちゃんと、小さなガラスプリズムを使用しています。
ご立派。だから今でも評価が高いんです。

auto110-004.jpg

しかし、こういう写真を掲載しますと「でかい」。ちょっとauto110らしさに欠けますので、もう一枚。

auto110-005.jpg

これぞ、ウルトラ3兄弟。兄弟なのか親子なのか、まあどうでもいいですが、PENTAXって面白すぎます。巨大な67からauto110まで、サーカス一座ってな感じです。
若い世代の方の「キャーかわいい」もありですが、中古カメラおじさんがこの「ウルトラ三兄弟」的な位置付けに感動するのも、またありですね。当然、私は後者ですが。

ということで、「パーフェクトキット?ちょっと足らず」のご紹介でした。
これをご購入いただいたら、アクセサリーまで含めたシステムのコンプリートまであと一歩。
ここからがしんどいのですが、まずは基本セットの出来上がりです。

展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)35,000円 (税込)36,750円です。

商品ページはこちら

お問い合わせは、電話06-6341-7005またはメールにてお願いします。


+++中古カメラ担当係+++

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このページは、㊥カメラ 担当係が2010年1月11日 23:22に書いたブログ記事です。

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