カメラの八百富|オリンパス Tough TG-5 防水デジタルカメラ T (Tough) シリーズ 新発売

 

進化した高画質、そして充実したタフネス性能

オリンパス Tough TG-5 防水デジタルカメラ T 《Tough》 シリーズ 新発売 !!!

 

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2015年05月22日に発売された「オリンパス STYLUS TG-4 Tough」の後継機、

「オリンパス Tough TG-5」

が、この2017年06月23日に新発売。


このタフ系カメラは、オリンパスさんが過去から得意とされている分野で、現在もこの系統の機種は継続して開発され、販売を続けておられます。


つい直前までは、このタフ一桁系と三桁との2機種体制でしたが、現状においては1機種体制。

おそらく、高付加価値機に経営資源を集中され、他社機との市場の住み分けを明確にし、高付加価値路線での優位性を明確にされたものと思われます。


ではでは、詳しく新型タフ機「Tough TG-5」をみていきましょう~


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まずは、とっても小さな箇所から。

カメラの呼び名が変わりました。

従来機は、

  • オリンパス STYLUS TG-4 Tough

新製品は、

  • オリンパス Tough TG-5


と、長年使われてきたコンパクトデジタルカメラの愛称「STYLUS スタイラス」の冠が無くなりました。

このスタイラスという愛称はフィルム時代のコンパクトカメラから付されていましたので、とても感慨深いものがあります。

ということで、愛称としては「STYLUS」から「Tough」へ、つまり「Tough」という言葉が1ランクアップしたということになりますね。





 まずは、外観デザインから 


外観デザインを、3方向から新型 Tough TG-5 を見ていきましょう。



外観デザインは従来機からの延長線上で、数値的にはほんの少し大きく、そしてほんの少し重たくなっています。

TG-4 ⇒ 重量 247g 大きさ(幅X高さX奥行き)111.5 X 65.9 X 31.2mm

TG-5 ⇒ 重量 250g 大きさ(幅X高さX奥行き)113.0 X 66.0 X 31.9mm

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 まとめ編:TG-4からの主な変更点 


さらりと「主な変更点」を列挙してみました。

  • 新型の1/2.3型の裏面照射CMOSセンサー
  • 画質向上のため、画素数は約400万画素減少させ「1200万画素」
  • E-M1 Mark IIと同様の最新型画像処理エンジン TruePic VIII を搭載
  • 最高感度が6400から12800と1段広がる
  • 連写性能が最大5コマ/秒から最大20コマ/秒に(低解像の高速連射モード廃止)
  • コマンドダイヤルの新設
  • フォーカスアシストの追加
  • プロキャプチャーモードの追加
  • 二重構造のくもり防止ガラスを搭載
  • 4K動画とFHDのハイスピード動画に対応
  • 環境センサー(気圧や温度計などのフィールドセンサー)搭載
  • USB端子がマイクロB端子に変更



と、上記のように見た目は従来機のTG-4と同じですが、中身はとても大きく変わっています。


この変更点の中で、一番の重要な箇所は、

① 画質向上のために、画素数を1200万画素に抑えた

② 画像処理を担当するエンジンをレンズ交換式ミラーレスカメラの最高峰のE-M1 Mark II と同じものを搭載した

 
この2点だと思います。


センサーサイズとの関係において、適切なバランスであることが重要なのが「画素数」でありまして、むやみやたらの高画素化は害悪以外のなにものでもありません。

一般的には、高画質での印刷(例えば350dpi)に必要な画素数は、1200万画素の場合、四つ切(A4よりもう少し大きな紙)ぐらいまで十二分に対応できます。

それよりも、1画素が得ることができる情報量を多くしましょうが、今回の主目的。

その効果は、画質の向上としてこの新機種の性能に反映されています。
 
 



 新センサーに光を届ける光軸折り曲げ式ズームレンズによる進化① 


このタフカメラを語る上で、最も重要な技術がこの「光軸折り曲げ式ズームレンズ」。


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① DSAレンズ:大偏肉両面非球面レンズ ② HR/HDレンズ:高屈折率レンズ ③ 非球面レンズ



一般的には「屈曲光学系レンズ」と呼ばれており、普通のコンパクトデジカメに搭載されている「沈胴式レンズ」とは異なるレンズ構成となります。

防水や耐衝撃にとって、にょきにょき伸びるレンズユニットはとても衝撃に弱く、防水的にも扱いにくいので、そのレンズ部分をカメラ本体に中に収められるよう光学経路を通常とは全く異なる形式としたものです。

それを実現するのが ①と② との間に配置された光学プリズムで、ここで90度光が折り曲げられ、カメラ内部に横長に配置された光学系を通して、画像センサーに光を届けるシステムです。



この新レンズシステムを開発したのはミノルタさんで、当初は「薄型・小型化」を目的として作られた仕組みです。

オリンパスさんのTG-5では横長に配置されていますが、ミノルタさんの場合は、縦長に配置されています。


cutaway.jpeg

 


当時大変ご苦労なさったのが、プリズムをいかに精度高く配置するかだったそうで、片ボケさせないよう、生産技術的に大変ご苦労されたレンズユニットだそうです。


そして、この屈曲光学系レンズは、次ようなメリットをもたらすことになりました。
 
  • カメラの厚みをとても薄くできる(当初目的)
  • レンズの鏡筒の計上がスクエア型となり、カメラ内部に新たなスペースが生まれる
  • 沈胴状態から使用状態へレンズが移動することがないので、起動時間が速い
  • 使用時にレンズ飛び出さない
 
この4番目のメリットが、こういうタフネスカメラを生み出す技術の源泉となったわけです。


 
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このレンズを、横から上から下から透かして見ますと、なんとなくこの「プリズム」が奥に配置されているのが分かります。

皆さま、この三角のプリズムを覚えておられます?

小学校で習った「プリズム」ですね。

ただ、小学校で習ったプリズムは「スペクトル」を生む「分散」ですが、ここで使われているプリズムは一眼レフカメラのファインダーと同じく内部での全反射を利用して、光の進む向きを変えるプリズムです。

おっと、大変懐かしいことを思わず思い出しました(笑)



いずれにしましても、光を90度折り曲げるという通常では不要な一光路を介しながら、画質を確保しなければなりません。

これは大変な事でありまして、当然そこで画質劣化がおきるので、どう埋め合わせするのか、その点において光学技術者の皆さんの戦いでもあったわけです。



搭載されているレンズは、

OLYMPUS LENS 4x WIDE OPTICAL ZOOM 4.5-18.0mm F2.0-4.9

35mm判換算で、25-100mmのズームレンズとなります。


スマフォとデジタルカメラとがよく比較されますが、このズーム機能とレンズの明るさ、さらには手振れ補正、ここは全くもって違う領域で、比較論的に言うなら、圧倒的なアドバンテージです。



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 新イメージセンサーと新画像処理エンジンによる進化② 


F2.0高性能レンズの実力を最大限に引き出すために、高速かつ高感度性能に優れた新開発のHi-speed裏面照射型CMOSイメージセンサーと、フラッグシップモデルOM-D E-M1 Mark IIと同じ画像処理エンジンTruePic VIIIが搭載されています。

常用感度での撮影時はもちろん、薄暗いシーンでもノイズレベルをISO感度1段分改善。さらなる高画質化を図られています。

実際の写りは、是非、以下のお写ん歩のレビューをご覧になって下さい。


オリンパス OLYMPUS Tough TG-5 を使ってみました / 奈良県東吉野村 足ノ郷峠・川上村 御船の滝の小紫陽花
(https://www.yaotomi.co.jp/blog/walk/2017/06/-olympus-tough-tg-5.html)

 



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ね!コンパクトデジタルカメラで、こんなにも背景をぼかすことができます。

これは、やはり明るいレンズを搭載している、そして近いところにもピントを合わせることができるカメラだからこそ!であり、さらにアルゴリズムの見直しで解像感が高くなる画像処理の賜物でありまして、正直な所、コンデジでありながらコンデジ画質ではない、素晴らしい仕上がりになっていると思います。


さらに、このブログ記事の最後に、いつもの定点撮影場所からの

① 焦点距離別のフルデータ画像
② 感度別のフルデータ画像
③ 焦点距離毎の絞り別のフルデータ画像

を掲載しておりますので、合わせてご覧ください。


 


 操作面のでの進化③ 


コントロールダイヤルを新たに搭載され、カメラの各種設定がとてもやりやすくなりました。

従来の通りの十字ボタンでの設定に加えて、このダイヤルでも設定できます。

「P・C1・C2」時には、露出補正ダイヤル。「A」時には、絞り設定ダイヤル、「iAUTO」時には未作動、その他のモード時にはそれぞれの作動モードを設定することができます。

グローブ使用時に、特に役立つ新ダイヤルです。

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そして、このコマンドダイヤルが搭載されたことで、左右可倒式のズームレバーが廃止され、シャッターボタン回りに新たに配置されました。

このレバーの操作性もグローブ使用時を想定して設計されていますので、やや大きめのノブとなっています。


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このグリップ部も、従来機のTG-4と比較すると、少し分厚くなっています。

ホールディング性能の向上を目的とした仕様変更となっています。



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そして、このアクセサリーロックボタン。

これは、従来機のTG-4のお客様から寄せられた声をもとに、改善された部分です。

各種のアクセサリーが不用意に外れることを防ぐためで、これで安心して持ち運びができるようになりました。


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 タフネス性能は伝統 
 

  • 防水:15m
  • 防塵
  • 耐衝撃:2.1m
  • 耐荷重:100kgf
  • 耐低温:-10度
  • 耐結露

 

防水・防塵・耐衝撃・耐荷重・耐低温性能はTG-4を踏襲。
タフカメラを長く製造してきたカメラメーカーならでは安心性能です。
歴史がその性能を証明してくれています。

そして、新たに耐結露に対して、「ダブルガラス構造」が搭載されました。

窓ガラスの二重サッシ(ペアガラス)と一緒ですね。


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レンズを保護するガラスは密閉したダブルガラス構造で、急激に温度環境が変わったときに発生しがちなレンズへの結露の発生を最小限に抑えてくれます。



ただ、タフ性能を完全に信頼しきってはだめで、「管理」がとても大切です。


このカメラで最も注意しなければならないのが、外部と内部とのアクセス部分。

一つ目は、電池とメディアスロットの部分。

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そして、
もう一つが充電などの行うためのポート。

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それぞれのカバーには、二重の開閉ふたロック構造がついていますので、不用意に開くことはほぼない構造となっています。

各ロック部分にオレンジが見えていると、ロックされていない状態です。

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このように、ロックされていると黒くなります。

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ですが、二重ロックだからと言って安心することはできません。

一番注意すべき事は、この防水パッキン部分に汚れやほこり、毛ボコリが付着しないように、都度点検そして清掃することが重要です。

さらに、頻度が高い場合には、定期的にパッキンの交換や点検をサービスステーションにて依頼されることを強くお勧めします。

細い毛ボコリであっても、そこから簡単に内部に浸潤します。

タフならでは注意事項ですので、以下のサイトも参考にして頂き、適切に「タフ管理」を行って下さい。

 

http://digital-faq.olympus.co.jp/faq/public/app/servlet/qadoc?DI101572







 フィールドセンサーシステム 


緯度・経度、温度、標高(水深)など撮影フィールドで取得した情報を、スマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Track(OI.Track)」に取り込み活用することで、撮影時の臨場感をリアルに再現できる。

それがTG-5のフィールドセンサーシステムです。


この機能は、「STYLUS TG-Tracker」にすでに搭載されている機能で、これからの機種にも搭載される基本機能となりそうです。



まずは、今回新たに搭載されたのが「LOGレバー」


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この本体天面のレバーをLOGにするだけで記録を開始できます。

このレバーをLOGにすると、移動中の位置情報(緯度・経度)や気温・水温、標高(水深)、方位のトラッキングデータを記録することが可能となります。

この情報は、カメラ内に内蔵された
 

  • GPSセンサー
  • 温度計
  • 気圧センサー
  • コンパス


の各種フィールドセンサーが計測して記録します。

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さらに、GPSセンサーによる位置情報(緯度・経度)は、GPS/GLONASS/QZSSから情報を取得し、高精度に測位。

スマートフォンアプリ OI.TrackであらかじめGPSアシスト情報をカメラに転送しておけば、GPSの測位時間を大幅に短縮することも可能となっています。

でもって、その情報は、「INFO」ボタンを押すと、何時でもすぐに確認できます。


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さらに、スマートフォンアプリ OI.Trackを使うと、フィールドセンサーで取得したトラッキングデータと、撮影した映像をスマートフォンに転送することができます。



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OI.Trackでは、移動や標高(水深)の軌跡と映像を連動して表示する機能を搭載。

登山やダイビングなどアクティビティで体験した臨場感を再現できます。

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スマートフォンの画面に、トラッキングデータと映像を同時に表示することが可能。

また、表示された地図や標高(水深)の撮影位置をタップすると、その位置で撮影した映像をスピーディーに見つけることができます。






 動画機能 

まずは、ハイスピードムービー。
どんなものかは、見て頂くのが一番です。

ちょうど、うちのお写ん歩”K”君が試し撮りをしてくれています。
こちらのブログにも、You Tube の動画をご紹介させて頂いておきます。



OLYMPUS Stylus TG-5 御船の滝ハイスピード動画(スロー動画)①





OLYMPUS Stylus TG-5 御船の滝ハイスピード動画(正面下からスロー動画)②





OLYMPUS Tough TG-5 ハイスピード動画(スロー動画)




TG-5では、

  • フルハイビジョン(1920 X 1080)= 120fps
  • ハイビジョン(1280 X 720)= 240fps
  • VGA(640 X 360)= 480fps

での撮影が連続して20秒可能です。(UHS-1 UHSスピードクラス3のSDカードをお使い下さい)




また、最新の4Kムービーの撮影も可能となりました。

それもこれも、高速読み出しが可能な新開発のイメージセンサー、そして最新の画像処理エンジン TruePic VIII の搭載のおかげです。

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以下のスペックで4Kムービーが最大5分撮影可能です。

  • 4K(3840 X 2160)30p
  • 4K(3840 X 2160)25p

(UHS-1 UHSスピードクラス3のSDカードをお使い下さい)



出勤途上の地元の駅で、簡易撮影。

動画モードで4Kムービーを選択するだけです。(3840 X 2160 30P)

 


 






 バリアブルマクロシステム 


バリアブルマクロシステムとは、被写体に1cmまで接近して撮影できるシステムのことで、
単に小さなものを大きく写すだけでなく、
次の4つのモードから構成されています。


① 顕微鏡モード
   ⇒ 被写体に1cmまで接近して撮影できます


② 顕微鏡コントロールモード
   ⇒ 被写体を拡大表示して近接撮影する時に最適です。
   ⇒ 十字ボタン(右)を押して、倍率の変更することができます
   ⇒ このモードは、光学的に拡大しているのではなく、デジタルでの拡大となりますので、高倍率時には画像があらくなります


③ 深度合成モード
   ⇒ カメラが自動的にピント位置をずらした複数枚の画像を撮影し、それを合成した深度の深い画像を記録できます
   ⇒ 1コマ目ち合成画像の2枚が記録されます


④ フォーカスブラケットモード
   ⇒ カメラが自動的にピント位置をずらした複数枚の画像を撮影できます。
   ⇒ 撮影枚数=10/20/30コマ
   ⇒ フォーカスステップ=広い/標準/広い

 

 

では、実際の使い方です。

まずは、モードダイヤルをクルクルまわして、顕微鏡のマークに合わせます。


OLYMPUS_TG-5_031.jpg

モードダイヤルを顕微鏡に合わせると、液晶画面に「超近距離まで接近して撮影せきます」と表示されますので、
続けて、上面に新設されたコマンドダイヤル、または背面の十字キーの左右の動きで撮影モードを決定します。

操作をしないでも、約2秒経過すると、自動的に以下の4つのモードを選択できる画面に切り替わりますので、ご希望のモードを選択して下さい。

もし間違った場合や、他の顕微鏡モードに変更したい時は、十字キーの左(モード機能呼び出しボタン)であとから何度でも選択、変更できます。



000089725.jpg

この顕微鏡モードを使う上で、最も大切な事は、

「カメラをしっかりと固定すること」

です。

両手が宙に浮いた手持ち撮影ではかなりハードルが高いので、三脚(卓上三脚なども含む)と雲台を使ってしっかりと固定して頂くことがきれいにとるコツとなります。

無理せず、出来るだけアクセサリーの力を借りましょう。

そうしますと、こんな撮影が簡単にできます。
 


P7170002.JPG
さらに、ここでもう一工夫。

十字キーの下側を押して「セルフタイマー2秒」を選択。これでシャッターを押すときに生じる微ブレも解消でき、完璧です。

そうして撮影したのがこれ。(クリックして頂きますと、別ウインドウでフル画像データでご覧いただけます)

古い一眼レフカメラのシャッタースピードダイヤルを拡大撮影してみました。


P7170019.JPG
これは、

カメラを三脚に固定して、ピントは「60」位の所に合わせで、2秒セルフタイマーにしただけです。

ね!誰でも簡単に「拡大撮影」ができるでしょ!



ただ、これだけ被写体との距離が近い撮影なので、さすがに前後(500とか8とかの上下の箇所)はアウトフォーカス、ピンボケとなってしまいます。

じゃ、どうするか?

レンズ交換式のデジタル一眼カメラですと、絞りを絞り込むこと(被写界深度を利用して)で、手前から奥まである程度ピントを合わせることが可能です。

あるいは、あおり機能を使うと、より正確に、より幅広く前後のピントを確保出来ますが、やはりそれはとても専門的で、一般的とは到底言えません。


ところがもって、

このTG-5では、誰もがとても簡単に、前後にピントが深い写真を撮影すことができます。

その機能が、深度合成機能となります。


動きのある被写体の場合には使いえないという制約はありますが、動かない被写体では思いっきりその機能を発揮します。

操作はとっても簡単。

顕微鏡モードなら、十字キーの右を押して、「深度合成モード」を選択。

後は、ピントを合わせたい中心付近にフォーカスを合わせて、シャッターを切るだけ。

カメラが勝手に何枚も撮影して、自動で合成してくれます。

その結果がこれです。


P7170020.JPG


被写体の前後(写真では上下)の数字が、くっきりとピントが合っていますね。

これが、深度合成機能です。



しかし、これじゃ小さいな~

もっと拡大したいなぁ~

となった時には、このカメラには、さらなる機能が搭載されています。

それが、「顕微鏡コントロールモード」です。

顕微鏡で言えば、対物レンズを倍率の高いものに交換する、それと同じような感覚でクルクルと2段階で拡大できます。

ただ、これは光学的に倍率を上げるのではなく、デジタル処理として倍率を上げていますので、高倍率の場合にはやや画像が粗くなります。



この使い方も超簡単。

顕微鏡モードを使っている時に、

「もっと倍率を上げたいなぁ~」と思う。

そんな気持ちになったら、

「十字キーの左ボタン」1回押す」

「顕微鏡モードの切り替え画面に替わる」

「十字キーの左右、またはコントールダイヤルで顕微鏡コントロールモードを先端」

これで準備OKです。



あとは、

十字キーの右を押すと簡単に倍率が上がります。上がって上がって元通り、同じく上がって上がって元通り、右ボタンでその繰り返しです。

ではでは、これもサンプル写真です。

まずは、1回右ボタンを押してみます。
ここまで拡大、そしてレリーズです。


P7170021.JPG


まだ、これでも倍率が低いとなりましたら、もう一度「十字キーの右ボタン」を押して下さい。

さらに、ここまで拡大されます。

P7170022.JPG

そして、最後が「フォーカスブラケットモード」

先ほどご説明した、深度合成機能の写真を合成せずに、バラバラ1枚づつ保存したものと思って下さい。


シャッターを1回押すだけで、ピントの位置を少しずつずらしながら、10コマ/20コマ/最大30コマまで撮影ができます。

マクロ写真はピントの位置によって写真の印象が大きく変わりますが、フォーカスブラケットを使えば、撮影後にピントの位置を見ながらベストショットを選ぶことができます。

ピントの移動量は3種類(狭い/標準/広い)の設定から選択可能です。



000089726.jpg



 個人的は見逃せな機能 マニュアルフォーカス 


こういうコンパクトデジタルカメラに搭載されていないのが、地味なマニュアルフォーカスモード。

このTG-5の場合、近接撮影機能が充実しているので、ワンタッチでマニュアルフォーカスに切り替えることができます。

十字キーの真ん中の「OK」ボタンを押すと、ライブコントロールの設定画面になります。

右縦に設定できるメニューが並んでいるので、上から4番目のAF方式を十字キーの上下で選択し、左右で「AF/MF」を決定します


P1140003-001.jpg設定が完了すると、画面右上に「Focus」が表示され、十字キーの上下でフォーカスできるようになります。

さらに、カスタム設定画面のMFアシストの所で

① 拡大 On 自動的に画像が拡大される
② ピーキング On 輪郭を強調表示

の補助機能を使うことができるようになります。


P1140005-001.jpg
 

 

【焦点距離別=ズーム=画角別のサンプル】


焦点距離別のサンプル画像です。各写真をクリックして頂きますと、フル画像(4,000X3,000ピクセル)が別ウインドウで開きますので、詳細をご覧下さい。

実際のズームステップは20段階で、各焦点距離と開放F値は以下の通りとなっています。
 

倍率表示 Exif焦点距離mm 35mm換算 開放F値  中間絞り値  最小絞り
1.0X 4mm 25mm 2.0 2.8 8
1.1X 5mm 28mm 2.2 3.2 9
1.2X 6mm 30mm 2.3 3.2 9
1.3X 6mm 32mm 2.4 3.2 9
1.4X 6mm 35mm 2.6 3.5 10
1.5X 7mm 38mm 2.7 3.5 10
1.6X 7mm 40mm 2.8 4.0 11
1.8X 8mm 43mm 2.9 4.0 11
1.9X 8mm 46mm 3.1 4.5 13
2.0X 9mm 49mm 3.2 4.5 13
2.1X 10mm 53mm 3.4 4.5 13
2.3X 10mm 57mm 3.5 5.0 14
2.4X 11mm 61mm 3.6 5.0 14
2.6X 12mm 65mm 3.8 5.0 14
2.8X 13mm 70mm 4.0 5.6 16
3.0X 13mm 74mm 4.2 5.6 16
3.2X 14mm 80mm 4.4 5.6 16
3.4X 15mm 85mm 4.5 6.3 18
3.7X 16mm 91mm 4.7 6.3 18
4.0X 18mm 100mm 4.9 6.3 18




焦点距離:4mm(35mm換算:25mm)・ISO 100・1/125秒・F2

P7060065.JPG

 

焦点距離:7mm(35mm換算:40mm)・ISO 100・1/50秒・F2.8

P7060068.JPG

焦点距離:13mm(35mm換算:74mm)・ISO 100・1/25秒・F4.2

P7060071.JPG
焦点距離:18mm(35mm換算:100mm)・ISO 100・1/15秒・F4.9

P7060074.JPG



 

【感度別サンプル】


各感度別のサンプル画像です。同じく、各写真をクリックして頂きますと、フル画像(4,000X3,000ピクセル)が別ウインドウで開きますので、詳細をご覧下さいませ。

個人的な感想では、ISO 800までは全くもって問題なく、ISO 1600 で少し高感度感が出てくる感じ。

ISO 3200が実用上の上限、6400は非常用、そして12800はいざという時の記録用、そんなところではないでしょうか。

個々の撮影状況、すなわち「シャッタースピード」の下限値を意識しながら、つまり「手振れで写真にならない」より「高感度ノイズは出てるが、がぶれてない写真」を残すこと優先する、その辺のバランスを考えて設定して下さい。

実際の所、ISOオートの設定は、初期設定では基準値:100、上限値:1600となっているわけで、ISO感度を自動で設定(ISO SUTO)する使い方では、ISO 3200以上にはならないのでご安心下さい。




ISO 100・1/2秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060077.JPGISO 200・1/4秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060078.JPGISO 400・1/8秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060079.JPGISO 800・1/13秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060080.JPGISO 1600・1/25秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060081.JPGISO 3200・1/50秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060082.JPG
ISO 6400・1/100秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060083.JPGISO 12800・1/200秒・F2・焦点距離(4mm:換算25mm)

P7060084.JPG

 

【絞り別(f値)サンプル】


※一部に機能の説明間違いがありましたので、再編集しています。


このカメラでは、レンズ交換式カメラのように絞り値を撮影者が選択し撮影できるモード=A(Aモード)が搭載されています。


いわゆる「絞り優先オート」の機能ですね。
 

この機能を使う事で、一般的には写真に次のような差が生まれてきます。


① 背景のボケが変わる
   ⇒ 開放で撮影するとボケる
   ⇒ 絞り込むと全体にピントが合う


② 絞りすぎると、画質が劣化する
   ⇒ 回折ボケと言われています



ところが、ここからが勉強不足ですあった点(上記の間違いを修正した箇所)です。


TG-5に搭載されている絞り調整機能は、

一番明るい状態から、一つ絞る時は物理的な絞り、そして3段階目=一番F値が暗い場合はNDフィルター式となっています。

ですので、撮影結果はとしては、


① 一段階絞ると、少し背景のボケが変わる

② 一段階絞ると、少し画質が改善するはず

③ 二段階目(最小絞り)にした時には、光学的な変化は見られない。

④ ただし、NDフィルター方式なので色の変化が出ないか、あるいは画質変化がないかどうか確認してみないといけない


ということが予想されます。



ただ、レンズ交換式と違い、そう大きくはないセンサー、つまり焦点距離が短いので、

①は、そう大きな差は出てこない


レンズの明るさを追及している機種なので、

②は、そこそこの画質改善が期待できる


そんなことが予想される所でありまして、ちょっくらその点も試してみました。



では、まずは背景のボケ具合について試してみると、以下の写真の通りです。

広角側では差が大きく出ないので、一番望遠側で撮影してみました。


ご覧の通り、開放のF4.9では、背景がやや大きめにボケていますね。とは言え、やはり小さなセンサーなので「お気持ち」程度ということです。

そして、F6.3からF18では、実質の絞りは変わっていないのでボケ量の変化はなく、描写に変化なし。

また、画像処理的には微調整が入っているかもしれないですが、心配される色の変化もでていません。

OLYMPUS_TG-5_001.jpg

お次は、各主要焦点距離別での絞り込みによる画質改善のテスト撮影です。

三脚にのせて、2秒セルフタイマーでの撮影です。

1段階絞った時の、画質変化を見てみて下さい。



まずは、最広角の4mm(換算25mm)でお試し。

赤線の枠内(750X750ピクセル)を拡大比較してみました。



OLYMPUS_TG-5_004.jpg


その結果が、これです。

画像をクリックして頂きますと、別ウインドウ横1800ピクセルで詳細を比較して頂けます。

拡大した中心部のドーム状の所を見ると、絞り込むことによる画質改善を確認できます。


OLYMPUS_TG-5_005.jpg

その次は、9mm(換算49mm)での比較です。

OLYMPUS_TG-5_007.jpg
窓ガラスの格子部分を見て頂きますと、差が分かりやすいですね。

一段階絞ったF4.5が一番よさそうです。

拡大画面の左下のスリット部を見ると、本来は変わらないはずである2段階目から3段階目で結果に差が出ています。う~ん、三脚にのせての撮影なのですが、なんでだろう……。



OLYMPUS_TG-5_006.jpg

その次は、13mm(換算74mm)での比較です。

OLYMPUS_TG-5_008.jpgこれも格子の所を見てみましょう。

ちょっと開放が悪すぎる感ありですが、これも1段絞りがとてもよさそうです。

そして、こちらの場合は、2~3段階目は同じ感じで、予想通りの結果となっています。

OLYMPUS_TG-5_009.jpg

最後に、最大望遠の(換算100mm)です。

OLYMPUS_TG-5_010.jpg
この焦点距離になりますと、一段階絞ることでの明らかな画質改善が出ています。

望遠側では開放は避けるべき、そんな状況です。

OLYMPUS_TG-5_011.jpg
ということで、

① 全般的に、1段階絞り込むことで、かなりの画質が改善されるので、シャッタースピードやISO感度のバランスを考慮しながら、常に1段階階(中間)絞りを積極的に使ってみる

② 最小絞り時のテスト画像にばらつきが生じているので、三脚固定・2秒セルフでもぶれているかも?です。撮影時には細心の注意が必要かもしれない

そんな傾向が見て取れます。


 

 

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 ㊥カメラ担当係 "S"   

 

このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2017年7月20日 00:00に書いたブログ記事です。

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