カメラの八百富|EBC FUJINON・SW 19mm F3.5 (EBC フジノン・SW 19mm F3.5)

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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

EBC FUJINON・SW 19mm F3.5 (EBC フジノン・SW 19mm F3.5) が入荷しました。

ebc19mm-001.jpg
昨日の「大阪駅改良工事」を撮影したレンズは、この「EBC FUJINON・SW 19mm F3.5」ということでした。

マウントは「M42マウント」。あるいは、「フジカ・スクリューマウント」、「開放測光対応のフジカ・ねじ込みマウント」、「プラクチカマウント」と呼ばれるマウントです。

但し、これはM42亜流マウントといったほうが正しいかもしれません。
マウントそのものの規格は「M42マウント」なんですが、フジカ独自の開放測光に対応したため、フジカ機以外での使用の場合、注意が必要となります。
詳細は、後で。

そう言えば、いつのまにか「M42マウント」というのが一般的になりました。
私がこの業界に入ったころは、「プラクチカマウント」とか「ペンタSマウント」と言ったメーカーマウント系呼び名で表現するほうが多かったような気がしますが、現在はレンズマウントの規格としての名称である「M42マウント」と呼ばれることが多くなりました。

その規格値は、内径42mm、ピッチ1mm、フランジバックは1948年当時45.7mm、現在は45.46mmという内容。旧東独のカメラ製造人民公社 (V.E.B. K.W. ) により発売されたプラクチフレックス2で初めて採用されたマウントで、その後JIS (DIN) 規格化されたこともあり、世界中の多くのメーカーより数多くのレンズが生産されました。

おそらく、その全容を完全に把握されている方、あるいはデータはこの世に存在しないのではないかと思われる位の数で、今後もその全てを語ることは出来ないものと思います。

そんなM42マウントレンズの中で、このレンズの生産本数は極めて少ない部類だと思います。
なかなか市場で見つけることの出来ないレンズで、
㊥カメラ担当係 "S" も「中古バイヤー」として自店で扱うのが今回が初めて。(たぶん、......そうだと思います。記憶があいまい、PCデータ上はありません)

そんなんで、やや興奮気味のご紹介となっております。
ライカやニコンの珍品に出会う時とは違う質の「驚き」で、個人的にはこっちのほうの出会いのほうが心地よい感覚です。

では、詳細のご紹介を次ページで。

レンズ諸元

 焦点距離  19mm
 画角  95°55′
 最小絞り値  22 完全自動絞り 
 レンズ構成  8群11枚
 最短撮影距離    0.3m
 重さ  264g
フ ィルター径  72mm


今ではお邪魔!開放測光用連動ピン!削っちゃえ!

一見すると極普通の「M42マウント」。絞りを作動させる(絞りを絞る)ためのピンも普通にあります。
但し、よーくマウント部を見ると、写真下側のマウント縁に「塗装はげ」らしきものが......
ebc19mm-002.jpg拡大して見ると、

ebc19mm-003.jpgという具合で、何やら「削った」跡があります。
実は、そこは元々開放測光用の連動ピンが出ていた場所なんです。

この連動ピン、フジカに使っている限りは非常に便利な「開放測光」を実現する有用なピンなんですが、このレンズを他社のM42マウント機(例えば、ペンタックスSP)に取り付けると、とたんにお邪魔虫に大変身。この小さな突起物(連動ピン)が干渉し、最後までねじ込む事が出来ないのです。

ねじ込めないということは、無限遠が出ないということ。
無理にねじ込んだとしても無限遠は出ないし、ピンがカメラ本体と干渉し、絞りが動かない、カメラ側にキズが入る。......ということで、どうしようもありません。

その問題解消方法が、ある意味「最終手段」なんですが、「削っちゃえ」!
カメラ好きの方には、精神衛生上やや抵抗感があろうかと思いますが、これしか方法が無いようです。ということで、このレンズも「賛否別論」として、そうなっております。

ほんと小さなピン、しかも「やすり」で簡単に削れる柔らかい金属ということもあり、個人レベルで対処しやすかったのでしょう、EBC FUJINON レンズ、結構こんな状況で入荷することが多いです。

フジカファンの方には、許されざるべき所業ということなんですが、まあお許し下さい。


マウントアダプターは絞りを押し込むタイプで

マウントアダプターを介して使用する場合は、必ず絞りピンを押し込むタイプをご利用下さい。
例えば、EOSでご利用になる場合、下記のハンザ製マウントアダプターはそのタイプですのでご利用頂けます。

ハンザ マウントアダプター EOS(B)-M42スクリュー(L)    販売価格 5,355円 (税込)

12081826_4b1e1bdb7b454.jpg
































(備考)
ペンタックスのSMCタクマーなどのように、絞り込みレバー(AUTOとMの切り替えレバー)が付いている機種や、プリセット絞りなどのレンズの場合は、ピンを押し込む云々は気にしなくていいです。
このFUJINONレンズのように、絞りを「ピン」でしか絞れない機種の場合にのみご注意下さい。

例えば、このレンズをKマウントで使用する場合にも注意が必要です。

Kマウントアダプターと言えば純正の価格の安い分を思いつきますが、これはあくまでも純正なんで「絞り連動ピン」を押し込まないタイプなんです。理由は、自分の所のレンズには切り替えレバーが付いているから、そんな必要もなかったわけです。

ということで、PENTAXをFUJINONに流用すると、「絞り込み」が問題発生。常時開放レンズとなってしまします。つまり、何らかの方法で、ピンを絞り込んだ状態で固定しなければなりません。
(中には、接着剤で固定してあったり、ピンを曲げて、無理やり押し込んで出なくしたりなど、結構無茶苦茶な手法のレンズが入荷したこともあります)。

安いからという理由で「PENTAX純正品」を買っちゃうと、あら~??こんなことに......

ところが、ここにも答えがありまして、純正のPENTAXのKマウントアダプターはだめなんですが、他社の分で、ピンを押し込むタイプもちゃんと作られているのです。その分、価格は高い目なのですが、それなりの製造理由があるわけです。小ネタということでご検討下さい。

皆様、マウントアダプターご購入はご注意下さいね。

色々と制約なんかもありますし、精度の問題、塗装剥がれの問題、なんだかんだと色々ありまして、日本製から中国製まで玉石混交、まあそのあたり一応当店は専門店ですから、基本的な相応の受け答えができるかと思います。といえども、ご承知の通り、最終的にはお客様の自己責任でということでご勘弁下さい。


このレンズにはフードが付いてるぞ(自慢)

今回の入荷で、最も「すげー」と感動している部分です。なんと、純正フードが付属しております

ebc19mm-004.jpg薄型のメタル製フードで、お馴染みの「FUJICA」ロゴが刻印されています。
とてもとても、貴重な品ではないでしょうか。(初めて現物見ました。いや~珍しい~珍しい~)


各方向からの外観写真

フードのロゴの反対側には、「f=19mm」の刻印

ebc19mm-005.jpg
前玉が72mmもありますので大きく見えますが、意外にコンパクトなんです。
重さは264gしかありません。

ebc19mm-006.jpgレンズのリアキャップは純正品。最短撮影距離は30cm。
絞りカラーは独特の「フジノン5色」。半絞りクリックはありません。

ebc19mm-007.jpg商品状態はご確認が必要かと思います

ebc19mm-008.jpg外観には大きな傷や当りはないですが、縁の一部に少し地金見えがあります。(そんなに目立つ状況ではありません。写真との差はほぼないと考えていただいて結構かと思います)

前玉の状態はまずまず良好です。

問題は2点あります。
1点目は、後玉に拭きスレがあります。深い傷はないのですが、細かいものがそこそこあります。実写に大きな影響を及ぼすようなものではないとは思いますが、ご注意下さい。

2点目は、レンズキャップが汎用品となります。純正品は、ねじ込み式のメタル製なのですが、残念ながら付属いたしません。


以上、そんな状態です。
繰り返しなりますが、このレンズは貴重品。
一部、商品状態に難点がありますが、珍しさで帳消し?と、そんな感じ(気持ち)でのご紹介です。

展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税 抜)48,000円 (税込)50,400円です。
WEB上からの購入はまだアップできておりませんので、お急ぎの場合、電話・FAX等でお願いします。

お問い合わせ先は、TEl 06-6341-7005   FAX 06-6341-5027  までお願いします。

+++中古カメラ担当係+++



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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2010年7月11日 05:50に書いたブログ記事です。

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