中古カメラの最近のブログ記事

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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

Voigtlander VITO CLR フォクトレンダー ビトー CLR  が入荷しました。

vito-clr-001.jpgフォクトレンダーの「VITO B」を以前ご紹介したことありましたが、その際、数多くのお問い合わせを頂戴し、ややビックリ。昔から、人気のある機種であったり、メーカーであったと思うのですが、その人気、衰えるどころからアップしているような気がします。

「女子カメラ」や「カメラ日和」で取り上げられる機会が増えたからでしょうか、あるいは、コシナさんのおかげでしょうか、比較的年齢の若い方からのお問い合わせが増えています。こういった方々は、コレクションではなく、実際にフィルムで撮影されるお客様ですので、「ちゃんと動く」ことが大前提。

ただ、いずれにせよ今日ご紹介する「VITO CLR」も1960年代のカメラ。
今から50年近くも前のカメラなんです。
なかなか完璧とはいかない、レンズにホコリが入っていたり、ファインダーにバルが出ていたり、露出計の振りが鈍かったり、外観に凹みがあったりなど、完璧な状態ではないことが多いかと思います。

そんな状況下でのカメラ選びですから、「どこで我慢するか」という線引きが必要かと思います。
その辺り、初めてこの手のカメラをご購入されるお客様には慣れないお話ですから、是非、店頭にお越し下さい。当店の場合、主に「ディアモール店」でこの部類の商品を展示しております。店長はじめ、他のスタッフはこういう系のカメラに「慣れ」ておりますので、なんなりとご相談下さい。

では、次ページでこの「VITO CLR」のご紹介です。


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PLAUBEL 69W proshift プラウベル 69W プロシフト スーパーワイド が入荷しました。

proshift-001.jpg
このカメラ、世界で初めてワンタッチアオリ機構を備え、手持ち撮影を可能にした6x9判ワイドカメラです。当時の定価は、388,000円。同時期販売の、マキナ67が158,000円、マキナW67が198,000円という価格でしたから、いかに高価であったかを物語っています。

機能といい、価格といい、またその用途といい、非常に特異でしたから販売台数は数少なく、中古市場ではあまり見かけない機種です。故に、●●●中古カメラ市というイベントでは「目玉品」扱いされていることが多く、そういう系の会場ではたまに見かけるカメラかと思います。


PLAUBEL 69W proshift 諸元


形式6x9cm判 スーパーワイドレンズ付ハンドカメラ
画面サイズ56X83mm
使用フィルム120ロールフィルム 8枚撮り 220ロールフィルム 16枚撮り
レンズ西ドイツシュナイダー製 SUPER ANGURON MC F5.6 47mm
4群8枚マルチコーティング
シフトアオリ横方向15°(13mm) 上方向17.5°(15mm)
撮影最短距離0.5m
フィルター径アダプターリング使用により77mm
画角93度 縦61度 横82度
シャッターコパル#0 レンズシャッター B.1-1/500秒
シンクロ接点X接点
絞りF5.6-32
ファインダー光学式ビューファインダーおよびスポーツファインダー
焦点調節機構レンズ鏡胴回転による直進ヘリコイド距離目盛合わせ式
フィルム巻上げ2回巻上げレバー式 小刻み巻上げ可能
大きさ幅 205mm 高さ 124mm 奥行 132mm
重さ1,600g

それでは次ページで詳細情報を



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あまりのくだらなさに絶句!なんでお前は一人で立つんだ?
フジカ オート7デート FUJICA AUTO-7 DATE 三脚付ケース が入荷しました。


これから販売しようとする商品に「くだらない」とはまったくもって失礼な話なんですが、世に数あるカメラとアクセサリーになかで特筆もの、どうか最後までお付き合い下さい。

まずは、下の写真ご覧下さい。

いったい、お前は何者だ?なんで立ってるんだ?

fujika-auto7-001.jpgなんで、お前、脚が3本生えているんだ?なんなんだ?

fujica-auto7-002.jpgその脚で、何処かに歩いて行くのか?
ふ~ん、そうなの。いってらっしゃ~い。さいなら~さいなら~さいなら~。

と、いまにも歩き出しそうな「怪しげなカメラ」のご紹介です。

世の中いろいろなアクセサリーがありますが、この「三脚付ケース」には大笑い。
もう「そのくだらなさ」は一級もの、まさに「噴飯もの」です。

が、れっきとした「富士写真フイルム」の純正パーツなんです。
その昔、数年前でしょうか一度入荷した記憶がありますね、ほんと久しぶりの入荷です。

fujica-auto7-003.jpgこんな写し方したら、なんか「哀愁が漂う、さみしげなみなしごハッチ」ってな感じ。

今日は、このカメラセットの「里親」募集の広告です。
この「みなしごハッチ」、保護していただける方おられましたら、是非すぐにお電話下さい。
よろしく、お願います。

なお、この「馬鹿馬鹿しさ」と「くだらなさ」をご理解いただける方のみとさせて頂きます(笑)
では、一応、次ページに詳細写真をアップします。



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帰ってきた「Bologon 」 戻ってきた「ボロゴン」
HEXAGON ヘキサゴン 17mm F16 が再入荷(出戻り)しました。

bologon-001.jpg
 5月20日に紹介しました「ボロゴン」です。(写真は前回の分を流用しております)
再入荷といいましょうか、出戻り品ということで、再登場です。

アップ以降、お問い合わせをたくさん頂戴しておりましたが、再チャンス到来です。
ある意味、早い者勝ちですよ~。

ただ、前回「なんで撮影写真」を載せないのかとのご要望が多かったので、今回は試写してみました。本来なら、フィルムで使うのが王道だとは思うのですが、そうでなければ「フルサイズセンサー」のデジ機かとも思うのですが、機材の関係で、Panasonic DMC-G1 でお許し下さい。

では、次ページにサンプル。




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「これぞコンパクトカメラ!」

YASHICA ELECTRO 35 MC ヤシカ エレクトロ 35MC  が入荷しました。

electro35mc-001.jpg
ブラック仕上げの「大変きれいな」エレクトロ35MCの入荷です。
きれいな状態の「黒・ブラック」仕上げ、塗装ハゲや塗装浮き(プツプツ)はほとんど無く、黒の美しい輝きを残しています。

兄貴分の「でかエレクトロ35シリーズ」の「黒」はよく見かけるのですが、ことこの「エレクトロ35MC」となりますと、圧倒的に「白・シルバー」での入荷が多く「黒」はあまり見かけません。

また、その大きさは「ハーフサイズ判」のカメラかと見間違えるほどの小ささで、「黒」外観と相まってさらに小さく見え、これぞコンパクトカメラと感じます。

個人的には、最も「コンパクトカメラ」らしい「コンパクトカメラ」、散歩のお供に最適かと。
先日ご紹介したローライ35と同じく、目測式の距離合わせとなりますが、そこは慣れで解決可。

まあ、いずれにせよ「正確無比」の方には向きません。
少々アバウトに写真を写そうというお客様にぴったりかと思います。
是非、ご検討下さい。


ELECTRO 35 MC 諸元


発売年月 : 昭和48年(1973年)4月
レンズ : ヤシノン DX 40mm F2.8 4群4枚
シャッター : コパルEJ437・5枚羽根・LT(約4秒)~1/500秒・セルフタイマー
フラッシュ制御 : 
X接点フラッシュ秒時自動切替(EPS)・ガイドナンバーイージーフラッシュ
焦点調整 : 目測式・3点ゾーンフォーカス・距離目盛付
ファインダー : アルバダ式のブライトフレーム・0.57倍・パララックス補正マーク・3点ゾーンマーク
          緑ランプ表示(BCチェック・シャッター作動・セルフタイマー作動)
フィルム送り : レバー式セルフコッキング・カウンター順算式自動復元・装填イージーロード
露出制御 : CDSと電子シャッターによる絞り優先EE・トップアイ・ASA100のときEV1~17
フィルム感度 : ASA25~1000
電池 : 4LR44 (4SR44)
大きさ・重さ : 12.6 x 67.8 X 52.5mm 380g
発売価格 : 24,300円



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「復刻版」と呼ぶのはいささか言い過ぎかな?

Rollei 35 classic ローライ 35 クラシック  が入荷しました。

rolleiclassic-001.jpgWEB上では「1990年にローライ35Sの復刻版として発売された」とされているこのカメラ。
果たして「復刻版」と言っていいのかどうか......?

まず、国語辞典(大辞泉)で「復刻」という言葉を調べてみました。

書物などの以前に出版したものを新しく版を作り直し、もとのとおりに刊行すること。また、その物。

とのこと。

う~ん、だれが見ても、このカメラ、明らかにオリジナルの「ローライ35S」とは全く外観が異なります。ちょっと「復刻」と呼ぶにはかなり無理があるとかなと思うのですが......

なんか揚げ足取りのようで恐縮ですが、どこでどうしてこれを「復刻版」と呼ぶようになったのでしょうか?どうしても「復刻」という言葉を使うとするなら、「Cameras on the Roadds」さんのご説明の「復刻版の意味合いで作られた」というのが正しいかなと思います。

実は私(というか会社)、当時のカタログを持っていまして、そのカタログの表紙は次の言葉から始まっています。

New Rollei 35 classic

rolleiclassic-002.jpgそう、あくまでもこの製品は「NEW」、新型ローライ35なんです。

そのあたり、次ページでご紹介する「カタログ」をご覧になるとよくわかるのですが、郷愁の思いから復刻されたのではなく、最新の技術で現代に蘇ったローライ、多機能化や自動化が進む時代に対する逆説(反骨?)精神、あるいはカメラはこうじゃなっくちゃという価値観の共有、そんな背景から生まれたカメラであったようです。

ところが、WEBにはビックリするようなNEWS記事が掲載されています。

最近「駒村商会」から発売された「ビンテージ・バージョン」に関する記事なんですが、こんな風に紹介されていたのには、やや驚き!

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世界初の35mmコンパクトカメラである 「Rollei 35 Classic」 が限定版ビンテージ・バージョンで復活することになった。復刻版といっても1990年に一度復刻された 「Rollei 35 Classic」 にような単なるレプリカではなく、現代風のデザインを取り込んだ複数のボディが用意されるという。大きく分けて、天面にホットシューのない (底面にある) シンプルな Rollei 35 「S」 のほか、天面にホットシューをそなえ黒ベースの「black magic」、白ベースの「white magic」 、そして紫に金をあしらったゴージャスな 「Royal」 などなど。

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ここまでくると、もう明らかな事実誤認。

書き出しから????
いつのまに「Rollei 35 classic」モデルが世界初の35mmコンパクトカメラになったの?

また、1990年の製品がどこがどう「単なる」レプリカなの?
レプリカというなら、このビンテージモデルの中にレプリカがあると思うのですが。

現実は今度出た「ビンテージ・バージョン」が1990年の「Rollei 35 classic」の外装を豪華にした限定生産の復刻版(但し、レンズ性能はアップらしい)、そのなかにオリジナルをほぼ踏襲した底シューモデルもあるというのが正しいのですが...

いったい、どこでどう話が混乱したのか、こんな話が検索エンジンの上位にあるのは............
といいながらこの私も「いいかげん」なことを書いている場合もあるかもしれませんので、この辺でおしまいおしまい、次ページへどうぞ。



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拙者これでもカメラなんです。出来ればトイカメ扱いはやめて頂きたいのじゃ!

富士写真フィルム 「フジペット35 FUJI PET 35」  が入荷しました。

FUJIPET35-001.jpgこのカメラ、そのチープな感じから現在は完全に「トイカメ」扱い。

まあ、実際に買われるお客様がほとんど「若い女性」ということもあり、ホルガやダイアナと並んで陳列されていることが多く、まかり間違ってもLEICAのお隣にお座りなることはまずないカメラです。

でも、このカメラ、ウインドの中からこんな風に叫んでいるかもしれません。
「俺、一応これでもカメラなんで。できたらおもちゃ扱い(トイカメ扱い)は勘弁してよ」

FUJIPET35-002.jpgそこで、ちょっとペットの代わりにその背景をお話しましょう。


「PET 35」よ!お前のミッションは底辺拡大だ!

このPET 35、実は非常に大きなミッションを達成するためこの世に登場しました。
正確には、ミッションを引き継いだというほうが正しいのかもしれませんが、兄貴分の「フジペット FUJIPET」、その弟の「フジペットEE FUJIPET EE」とともにこの業界の礎を築いた歴史的カメラなんです。

そのミッションは、「写真の底辺の拡大」

ほんとフジフイルムは今も昔も変わらん存在で、一にも二にも「フィルムを使う人」を増やせが合言葉の会社なんです。今は少し進化?して「印画紙を増やせ」が社是となりましたが、いずれにせよ「一人でも多くの人に写真を撮ってもらって、1枚でも多く写真を残してもらいたい」、そんなことばかり考えてきた会社なんです。

フジペットの時代はまだまだ、写真は高嶺の花。
庶民が気軽に使うというレベルではなく、ここぞという時(記念写真)に男性がボーナスはたいて買った高いカメラで撮りましょうというのが普通で、まだまだ写真材料の消費量は少ない時代でした。

富士写真フイルムの業績を上げるためには、さあ、どうする、どうしましょ?
??????
まあ、誰が考えても「あたり前田のクラッカー」、フィルムを使う人を増やせばいいわけです。

「安いカメラで、手軽にきれいな写真を撮れるようにすれば、フィルムの消費量が増える」

そして、もう一つの切り口が「使う人、写す人を増やす」
その答えが「子供と女性」なんです。

なんか、今の時代と全く変わらないのが笑えますが、結果的に需要を拡大させるには「女性」と「若者」がキーワードということです。(今のマイクロフォーサーズ陣営の商品戦略と全く同じですね)

お分かり頂けました?
すなわち、
「せっかく買ったに、せっかく写したのに、なんやこれ~あかんな」
では絶対にダメだったのです。

故に、このカメラ、
非常によく写ります。ほんと、馬鹿にしてはだめですよ。
なめてかかったら怒られちゃいます!(いったい誰に怒られるか???ですが......)


また、このカメラ色々と小細工ができるんです。
①絞りとシャッタースピードが合わせられます
②ピント合わせができます
③光学式ファインダーがついています
④レリーズが使えます。(取り付け型のセルフターが使えます)

などなど、まあこんなふうにカメラの基本機能がちゃんとしていたこともプラスに働き、
FUJIPET/FUJIPET35/FUJIPET EE の3機種、約7年間でなんと約100万台も販売された大ピット商品となりました。

まあ、だからトイカメと一緒にするな!と叫んでいたわけですね。

では、次ページで詳細写真を。




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Carl Zeiss Tessar T* 45mm F2.8 100 Jahre
カール ツアイス テッサー T* 45mm F2.8 フンダート ヤーレ が入荷しました。

このレンズ、Carl Zeiss社のTessar(テッサー)レンズが誕生してから100周年を迎えるのを記念して2002年に限定生産された記念モデルです。

(ご参考)
この時、CONTAX ブランド70周年記念の「CONTAX Aria 70Years」(同色シルバー)が京セラ株式会社より同時時期に期間限定で発売されています。

レンズそのものは、通常品のTessar 45mm F2.8 と全く同じものなのですが、外装にアルミを使用することで格調あるシルバー色に仕上げられており、100周年の記念ロゴマークが下の写真のように入っています。


TESSAR100-001.jpgよって、オリジナルのTessarとはスペック面で多少異なる部分があります。
詳しくは次ページでご紹介しますね。

では、まずその歴史からご紹介。

このTessarというレンズ、この限定生産モデルの「100Jahre」の名の通り非常に歴史の深い製品です。

一説では現在に至るまでZEISSだけで、400種類以上のTessarが約500万ユニットも作られているそうで、他社でライセンス生産された製品を含めるとなんとその数「1億数千本」にもなるそうです。
Nikkorレンズが2009年8月で累計5000万本、CANONレンズが2010年1月に累計4000万本という話ですから、その数驚くべき累計本数です。

その起源は、1902年に作られたステレオカメラ用の11cmF6.3が始まりで、名前はギリシャ語で4を表す「Tessares」に由来しているそうです。(4はレンズ構成の「3群4枚」の4)

その写りは「鷹の目」レンズと呼ばれ、切れるようなシャープな写りがその特徴とされていました。
そして時代とともに改良が行われ、その明るさはF6.3からF4.5、そしてF3.5、1932年にはF2.8まで明るくなりました。まあ、ここらが明るさの限界で、以降は現在に至るまでそう大きな進歩はなく現在に至っております。

ただ、CONTAX/RTSの一眼レンズとしてこの世に現れた現代Tessarはやや別物かなと思います。
もちろん基本構成は「3群4枚」のTessarなんですが、現代の硝材とコーティングにより、適度な解像力と高コントラストのバランスを図った絵といいましょうか、単にかちこちの硬い写り(やたらと解像するだけ)ではなく、ハイライトからハイシャドウまで飛ばさずつぶさずの精神で「シャープネスとコントラスト」をバランスよく両立させた写り、そんな感じではないかと思っております。

まあ、昨今ブームの「パンケーキレンズ」。

TESSAR100-006.jpgある意味、その元祖的なレンズかもしれません。

その影響でしょうか、最近、普通のタイプのTessarも品薄感がでてきました。
そういえば、AEタイプが生産中止された後「大暴騰」しましたね。
あのころは10万~15万円位で取引されていたような記憶が......(恐ろしい)、もちろんMM型再生産で大暴落しましたが......。

が、今や人気が戻りつつあるといっても、昔みたいな無茶苦茶な値段になることはもうないでしょう。ここ数年で非常に値段が下がったZEISSレンズですが、相応の価格に戻るというレベルではないかと思っております。その相応ってなんじゃいという事になるんですが、多分定価なりということだと思っております。(除く200mm以上の望遠レンズ)。

では、次ページでこのレンズのご紹介。



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「Bologon ボロゴン」とは、ほんと上手に言ったものだ!
HEXAGON ヘキサゴン 17mm F16 が入荷しました。

bologon-001.jpgホロゴンの雰囲気が漂う怪しげなレンズ。
よーく、よーくレンズをご覧下さい。
わかります?
そうなんです、なんとレンズ本体は「プラスチック」製。

名前は「HEXAGON 17mm F16」というレンズなんですが、世間では「Bologon ボロゴン」なんて呼ばれているそうで、世の中にはほんと「上手」にあだ名を付けちゃう方がおられるものです。
 → 命名者の方のブログは http://neoribates.exblog.jp/4893227/

この命名者の方のブログを拝見すると、このレンズの成行がよくわかるのですが、
事の始まりは、ある方がコニカが生産していた使い捨てカメラの「撮りっきりコニカMini WaiWaiワイド」のレンズユニットを取り出し、フェドのヘリコイドに移植して撮影されたのが始まりのようです。

その後「日本の何処かの誰かさん(個人)」がこの量産品を製造され、東京を中心に販売が行われていたそうです。(たぶん関西で売っている店は無かったと思います。少なくとも弊社は取扱なしの店でした)



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あるようで無い!見かけるようで見かけない!
Ai NEW Nikkor 28mm F2 (Ai 改造 ニュー ニッコール) が入荷しました。

長かったGWも今日が最終日。
これだけ天気に恵まれたGWは久しぶりではないでしょうか。
行楽に出かける方、それを受け入れる側双方とも「とてもハッピー」。
そこそこ景気にプラスに働いたでしょうね。

我が店のあるJR大阪駅も期間中すごい人出。
先日も書きましたが、通勤(仕事中)の人の流れと異なりますから、早足厳禁。
思わぬところから「小さなお子様」、おっと危険、危険。

てなわけで、当店でも「遠方」からのご来店かなと感じるお客様にも多数お越しいただきました。
このGW中は結構忙く、しっかりご説明できなかったり、ゆっくり品定めという感じでもなく、大変ご迷惑をお掛けしました。ご容赦下さい。
懲りずに、またご来店下さいね。

では、入荷商品のご紹介。

ainew28mm2-001.jpg以前に「Ai NEW Nikkor 35mm F2 ( Ai 改造 ニッコール) で書きましたが、基本的にはAi改造のNEW Nikkor は大変少なめ。

特に、明るい玉は少なく、「NEW Nikkor 35mm F1.4」なんかはほんと見かけません。
まだ「New Nikkor 55mm F1.2」は見かけるほうですが、それでもここ最近は入荷することが少なく店頭に並びましたら「秒殺」、あっという間に売れちゃいます。

同じように、今日ご紹介するレンズも「あるようで無い」レンズ。
実は、当店ではここ8年入荷しておりません。(情けない話しかもしれませんが...)

しかも、非Aiの未改造レンズすら入荷していない状況なんです。
前後の「Auto Nikkor(C) 28mm F2」や「Ai Nikkor 28mm F2」ならいくらでもあるんですが...、ほんと隠れた珍品というところです。



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これは珍しいぞ!これはすごいぞ!これは初めてだぞ!
PENTAX AUTO110 「カットモデル」 オート110 ペンタックス が入荷しました。

auto110cut-001.jpg長年商売をやってますと「とんでもない商品」が年に一つ二つ入荷するのですが、まさしく「今年の八百富とんでもない商品No.1」に選ばれそうな、とてもユニークな商品が入荷しました。

いわゆる「カットモデル」。
カメラが真っ二つ、石川五右衛門の「斬鉄剣」仕上げですね。
見る限り、切り口は確実にプロのやり口です。
「スパッと」、見事に一刀両断。
(でも、正直なところカメラ屋としてはやや心が痛いです。)

入手先からの情報では、間違いなく「PENTAX純正品」だそうです。
と言って、出生証明書がある話しではなく、ともかく信じて頂くしかないんですが、そうらしいです。

ちょっと、WEBでググってみましたらそれらしい記事が見つかりました。
デジカメWatchのこの記事をちょっとのぞいて見て下さい。

日本カメラ博物館の「ペンタックス展」に幻のフルサイズデジタル一眼が出品


この記事の中の、この写真。

オート110のカットモデル。フィルムサイズ13×17mmのレンズ交換式一眼レフカ メラ
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/43476-3233-19-2.html

どうです、雰囲気がほぼ同じでしょ。
だからと言って、純正仕上げの証明とはならないんですが、状況証拠としては価値あり。
まあ、そんな所で、素人のお遊びの結果という訳ではないということで、宜しくお願いします。

では、次ページで詳しくご紹介。


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CANON FD 55mm F1.2 S.S.C. ASPHERICAL キヤノン アスフェリカル が入荷しました。

fd50mm-001.jpgこのレンズ、私にとって忘れることの出来ない「やーな思い出」のあるレンズ。
入荷するたびに、古傷が痛みます。

この会社に入りたての頃、やられちゃいました、そう「騙され」たんです。
もちろんその頃は経験が浅く仕方がなかったと言えばそうなんですが、私にとって非常にやーな思い出。ただ、これがきっかけ(...実際は悔しくて...)で「中古カメラ」の
目利きについて真剣に勉強するようになったと言えばそうなんで、前向きにとらえればいい経験かなとも思います。

で、何を騙されたかと言いますと、
「普通のFD 55mm F1.2S.S.C. のレンズに、ASPHERICALの銘板を取り付けたパチモン」をつかまされました。

今なら検品・査定の段階で「何となく」違和感といいましょうか、「何かを」感じて未然にそういう贋物を見抜けるんですが、その頃は全くダメでしたね。
読者の皆さんもご自身のお仕事で感じておられる、なんというのでしょうかなんとく感じる雰囲気(第六感)ってみたいなもんです。

ということで、反省の意味を含め、その違いを総括してみましょう。




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今日のご紹介するアクセサリーは珍しいぞ!と自信ありあり編
ニコン NIKON F 用の「消音ケース」 が入荷しました。

今回、初めてその現物を見ました。
今まで、本やカタログでそのような商品があることは知っていましたが、ほんとお初です。
「珍しいぞ~」
それも、非常に保存状態のよい「ほとんど未使用状態」品。
まずは写真でご確認下さい。

nikon-case-001.jpgうーん、この写真じゃ、今私が感じている「珍しい」というのが、まだ皆様に伝わらないか......。

そもそも、このケースの横に伸びている袋のような物体はいったい「何ぞや」と思われると思います?
じゃー、カメラを入れてみましょうと...ということで、下の写真。

nikon-case-002.jpgさすが、カメラを入れると、ややケースらしく見えてきます。
が、横に伸びている物体は?まだ、なんの用途か想像もつきません。
じゃあ、ケース・カメラときましたから、構えてみましょうということで、人間を加えてみました。
(ちなみに、モデルは従業員のTです)

nikon-case-003.jpgしかし、なんとも言い難いスタイルですな。
まるで、骨折して手を吊っているような姿。
ほんと、こんなんで街中あるいていたら、かなり不気味、かなりまずい存在ですね......(笑)



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連日の小ネタ系レンズです。
SIGMA APO ZOOM 50-200mm F3.4-4.5 シグマ (PENTAX-KAマウント) が入荷しました。

sigma50-200-001.jpgCANONの「L」レンズ?と見間違える外装。
白色鏡筒に赤線、シグマさんそこまでやるか~という感じですが、まあ自信の表れというところでしょう。(いやみじゃないですよ)

しっかりと作りこまれたレンズで、私の中では非常に評価の高いレンズです。
「安物のコピー系」ではなく、入荷すると「やや惚れ惚れ、しげしげ」と眺めてしまうレンズです。
(※めったに入荷するレンズではないんで...)

今回入荷したレンズのマウントは「PENTAX-KA」、どこかの誰かさんが撮影したいと思うレンズなんでしょうかね?いつでも言って下さい。(笑)

(追加更新) 2010/4/20
案の定、「どこかの誰かさん」よりリクエストあり。
只今、ショートステイに出かけました。戻りましたら、再度ご案内申し上げます。
テストリポートお楽しみに。


では、詳細のご紹介。

SIGMA シグマ APO ZOOM 50-200mm F3.5-4.5 諸元


レンズ構成 : 11群15枚
コーティング : マルチコート
画角 : 47°~12°
最短撮影距離 : 1.8m
最大接写倍率 : 1:7.8
最小絞り : F22~32
絞り方式 : 完全自動・AE連動
ズーム方式 : ワンタッチ
フィルターサイズ : 62mm
大きさ : 最大径 69mm x 全長 148mm
重さ : 823g
標準価格 : 94,000円(本体)

同時代に発売されていた、 CANON の NEW FD 100-300 F5.6L の定価が95,000円でしたから、定価設定としては妥当なところだったのでしょう。

ただ、レンズメーカーのレンズとしてはかなり高価な部類でしたから、それほど売れたレンズではなく、中古カメラ市場ではほとんど見かけない商品です。
今回の入荷も、ほんと久しぶりです。

当時のシグマさんの他のレンズは、γ(ガンマ)、μ(ミクロン)、α(アルファー)、δ(デルタ)、ι(イオタ)とギリシャ文字を冠した名称のレンズが多かったのですが、このレンズは特に「愛称」はなく、単に「APO ZOOM」とシンプルな呼び名がつけられていました。



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本日は、小ネタ系「実用レンズ」です。
CANON EF 50mm F1.8 (初期型) 距離リング付
 が久しぶりに入荷しました。


ef50mm1.8-001.jpgこのレンズ、現在発売されているEF 50mm F1.8Ⅱ の親(兄貴)分にあたるレンズで、EOS620/650の時代に販売されていたものです。

ありきたりのレンズというか、極一般的な焦点距離のわりには、そう店頭で見かけないレンズ。
たぶん、当時そんなに売れたレンズではなかったからではないでしょうか。
(現行タイプはほんとよく売れているレンズなんですが......)

新品を売っていた時代の印象では、EF35-70mmF3.5-4.5 や EF28-70mmF3.5-4.5 などの人気ズームレンズに埋もれ、目立たない存在だったような記憶があります。短焦点なら、24mmや28mmをお客様にお勧めしていましたね。

仕上は、現行のEF35mmF2 や EF24mmF2.8 と全く同じで、マウントは金属製。
後継機のEF 50mm F1.8Ⅱとは全く異り、レンズとして当たり前仕様のレンズです。

ef50mm1.8-002.jpg左の写真が現行型なんですが、別に悪くいうつもりは一切ありません。
とにかく、「安っぽい」

だからといって、写りが悪いわけではなく、ほんとよく写るレンズなんです。
(一時期私も愛用していました)

たまに、後ろの二重線ボケが気になる時もありますが、それでも基本的には現在発売されているレンズの中で、最も「価格」と「写り」がアンバランスと揶揄される超人気商品。

しかし、難点はそのつくり。
これぞプラスチックという仕上げで、このレンズには金属部分があるんだろうかと一晩問い詰めたくなる商品なんです。

まあ、よくもこの「親」からこんな「子」が生まれたもんだと言いたくなる......、
そこまでいっちゃだめですね。
写りは「親」譲り、うーんもしかしたら「超えている」といってもいいかもしれませんので。
(個人的には初期型のほうがいいと思うのですが、基本は同じレンズ構成ですので、後はガラス材の違いの影響をどう見るかでしょう。差がないというのが正解だったりして)

ということで、Ⅱ型との最大の違いはその外観。
マウントが金属、距離指標、マニュアルフォーカスリングが付いている、というところでしょうか。

EF50mm F1.8 初期型 諸元

発売日 : 1987年(昭和62年)3月
レンズ構成 : 5群6枚(ガウスタイプ)
最小絞り : 22
絞り羽根枚数 : 5枚
撮影距離範囲 : 0.45 ~ 無限遠
最大撮影倍率 : 0.15倍
フィルター径 : 52mm
大きさ : 長さ 42.5mm × 最大径 67.4
重量 : 190g
発売時定価 : 25,300円(ケース付)
物品税廃止後定価 : (本体) 21,000円 (ケース) 2,300円 (フード) ES-65 1,700円

このレンズのAF駆動はマイクロモーター式で、回転する時は「キュー」と音を立てて作動します。
たぶん、私の記憶ではこのマイクロモーターが、途中で変わった(仕様変更)があったと記憶しているのですが、なんとも定かではありません。

誤っていたら申し訳けないのですが、確か「音がやや静かになって」かつ「速くなった」後期型が存在するはずです。ただ、伝聞情報なので実際に比較してみようと常々思ってきたのですが、なかなか今まで両者の同時在庫というめぐり合わせがなく、確証を得れない状態が続いております。

今回その後期型らしきものが入荷したので、チャンス到来。
しかし、案の定「前期型」の在庫なし。
後期型と思われる商品に合う機会に恵まれないことが多く、今回はチャンスだったのですが......残念

ただ、たぶんこの商品は後期型だと思います。
なんとなく「音」が静かで、なんとなく「AFスピード」がいつもより速いような気が...信じてもらうしかないんですが......違うかったらお許し下さい。(返品ご容赦扱いで...笑)

あと、状況証拠もあるんです。

おっと、長くなっちゃいました。ちょっと、ページ切り換えます。



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何年ぶりに現物を見たでしょうか?
CANON New FD 150-600mm f/5.6L
 が久しぶりに入荷しました。

NFD150-600-001.jpg
特異な形状をした「L玉」、撮影レンズというよりは、なんか「測量機」的な雰囲気の漂うほんと変わった形状のレンズです。

NFD150-600-002.jpg現行レンズでは「SIGMA ズーム APO 200-500mm F2.8」が同じような部類に入るのでしょうか。

色は全く異なりますが、取っ手の考え方は全く同じ。

なんとなく相通じる「設計思考」を感じます。



発売当時の定価は、¥880,000円。

同時代の、NewFD 300mm F2.8L が 470,000円、NewFD 500mm F4.5L が460,000円、
NewFD 800mm F5.6L が510,000円

この価格設定からすると、開放F値が5.6しかないズーム、でも非常に高価、「なら単焦点L玉2本買ったほうが」と考える選択もあったのではないでしょうか。

故に、非常に稀なレンズと言えると思います。
(もちろん、需給関係においてはそう「需要」がある レンズではないことは別としますね)

我社の過去の入荷記録を調べてみました。
ここ8年は全く取り扱った形跡がなく、今まで「うーん、これまでに2本位取り扱ったかなあ」という感じです。また、業者間のオークションにおいても、ここ数年全く見たことがありません。

New FD  150-600mm F5.6L 諸元

NFD150-600-003.jpgレンズ構成枚数 : 15群19枚(UDガラス3枚使用)
コーティング : 多層膜
画角 : 水平13度40分~3度30分 垂直9度10分~2度20分 対角16度20分~4度10分
焦点調整 : リアフォーカシング方式
ズーム方式 : 操作ノブによる直進方式
最短撮影距離 : 3m
撮影倍率 : 150mm時=0.07倍 600mm時=0.26倍
最小絞り : 32 (完全自動絞り方式)
被写界深度目盛り : なし
フィルター径 : 差し込み式34mmフィルター(ロック機構付き)
レンズフード : 組み込み式
寸法 : 最大径123mm X 長さ468mm
重量 : 4,350g

では、次ページで細部をご紹介します。


㊥カメラ 担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

昨晩は、子供の誕生日がらみの外食。
何故か私のポケットマネーから支払うことになり、交換条件で「お酒」を逆提示。
子供たちからの許可(?)がでてたらふく飲酒(帰りの運転は奥さん)、更新が只今からとなっております。
※子供といっしょの食事での飲酒は許可制。二日酔いを見られていますので仕方なし(笑)

今、大阪はやたらと風が吹いております。(音がすごい、この音で目が覚めたのですが...)
いわゆる「春の嵐」というやつでしょうか。
満開の桜には厳しい、花散らしの風。
入学式に桜、残っていればと......、やっぱり入学式の記念写真は桜の木の下でが定番ですから。

では、本編スタート。

今大人気(?)となりつつある
ニコン NIKON 「あおり付きベローズ BELLOWS」 PB-4
 が入荷しました。

PB-4-001.jpg現行のベローズはPB-6というモデルで、自動絞り機能や延長ベローズ(PB-6E)が使えたりとより便利にはなっているのですが、このベロース「PB-4」には到底およびません。

うーん、何故か。
答えは、ニコンで発売されたベローズの中で、唯一「あおり」シフトとスイングが使えるからです。

廉価(普及)版のPB-5で省略されたことは理解できるのですが、どうして後継機のPB-6で省略されたんでしょうかね?ほんと、もったいない。
結果的に、このPB-4のみの機能とあいなりました。

現在、レンズとしてはPC MAICRO NIKKOR が発売されていますので、「あおり」自体は可能ですが、色んなレンズで遊びたいとなりると、このベローズを中古市場から手に入れる以外に方法はないのが現状となっております。

(他社汎用のベローズではあります。ノボフレックスからも出ていましたし、マキナ製の汎用品もあったと記憶しています)

では、次ページでご紹介。




㊥カメラ 担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

今日のネタは、「まだまだ修行が足りん、お恥ずかしい限りの巻」ということで、...ほんと勉強不足、今まで知りませんでした。(自白ネタバージョン)

まずは、下の写真をご覧下さい。

preview-001.jpgご覧の通り、普通のコンタックスのアングルファインダーなんですが、左が一般的なタイプ、右がPREVIEW「プレビュー」用、通常はシールが貼ってあるので両者の区別がつくのですが、もしシールが剥がされたら、いったいどうすれば......。

ほんと今まで知りませんでした。
情けなや、情けなや。
今の今まで、シールが貼ってあるだけで両者は同じものと思い込んでおりました。

正直に自白します、今までいろんなお客様に「偽り」の説明をしておりました。
ほんと申し訳なく、お詫び申し上げます。

両者には明確な機能の違いがあったのです。......。



㊥カメラ 担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

PENTAX STEREO ADAPTER 52mm(ペンタックス ステレオアダプター  52mm) と STEREO VIEWERⅡ(ステレオビュワーⅡ) のセット が入荷しました。

stereo-001.jpgいかにもペンタックスのアクセサリーらしいと言いましょうか、ほんと長い間生産し続けている「ステレオ写真撮影装置」のⅡ型をご紹介します。一応、Ⅱ型と呼んでいますがビュワーがⅡ型ということでお願いします。

Ⅱ型という限りはⅠ型があったわけで、そして現在は「D」型として現存しています。
普通ⅠとくればⅡ、そしてⅢが順序ってなもんですが、さすがデジタル時代、現在は「ステレオアダプターDセット (3Dイメージビュワー付属)」という商品名で販売が継続されています。
「D」はデジタルの略なのでしょうか、それとも「dimension」も掛け合わせての「D」でしょうか、ただ本体部分はいまだに何もロゴ以外変わっておらず、ステレオ写真を撮る原理は今も昔も全く同じです。

その中で、唯一大きく変わったのが、ステレオ写真の鑑賞方法。
今はプリントされた紙を、3Dイメージビュワー(学研の付録みたいなビュワーなんですが)で見ますが、その昔は「カラースライドフィルムをマウント仕上げしたもの」を下の専用ビュワーで明かりにかざして立体写真を楽しむ方式でした。

■ ビュワーⅡの写真


stereo-002.jpg一般の方すれば「ステレオ写真」というものは非常に特殊な世界との印象が強い分野なのかもしれません。が、最近は3Dテレビという形ではありますが少しづつ耳にする言葉となってまいりました。

しかし、その昔結構この「3D」写真が流行った時代があったのです。
実は19世紀中ごろから20世紀に大流行したことがあり、専用カメラなるものが沢山作られた時がありました。そして、このステレオ写真が現在の写真業界の源流ともいえる写真技法であったということはあまり知られていない話です。

その面影、時々中古カメラ店のウインドウの片隅で見かけます。
2個のレンズが横に並んだ古めかしいカメラ、見かけたことはありませんか?
縦にレンズが並んだカメラは二眼レフ、横に二つレンズが並んでいる横長の金属製のカメラがステレオ用です。新しいところでは「STEREO Realist」や「Kodak STEREO」、国産では「ROKUWA Stereo Rocca」というカメラがありました。

皆さんご存知のROLLEIFLEXも、実はステレオカメラからの発展系なのです。
フランケ&ハイデッケ(Franke & Heidecke GmbH )が最初に作ったカメラは、「ハイドスコープ」というステレオカメラ(1921年)で、このカメラを改造して世に出したのが「ローライフレックスオリジナル」(1929年)、二眼レフはステレオカメラの子供だったのです。

まあ、この辺は私の専門外。いろんな本や情報が出ていますから、興味ある方はお調べになって下さい。写真の歴史のいい勉強になるものと思います。

では、本題のPENTAXのアダプターのご紹介を次ページで。

八百富WEBへのリンク  → 下取・買取 カメラの八百富写真機店


㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

ニコンF ボディキャップのお話し 「そりゃないで!」 続編の巻

先日のブログ 「ニコンF ボディキャップのお話し、小言編」、
かなりの小ネタだったんですが、そこそこのご反響。(ビックリ)

とあるお客様から、
「あそこまでキャップごときで長々書くなら、ちゃんと最後まで書かなあかん!」
とのご指摘がありましたので、「えーい、それならもう少し」とのことで、続編です。
もう少しだけお付き合い下さい。

では、現行モデルの追加です。ニコン「F6」ロゴ入り。

nikoncap-012.jpg次に、「F5」の50周年記念モデルの限定モデル。

nikoncap-013.jpg現行のテレコンバーターに付いているグレーのキャップに似ているのですが、これはF5記念の分です。現行のテレコン用のフロントキャップは、「BF-3A」というタイプです。(今回はボディキャップ特集なので、一応除外扱いです)

あと、廉価バージョンも次ページでご紹介。

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