中古カメラの最近のブログ記事


中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

フェーズワン PhaseOne Leaf リーフ 中判デジカメ「デジタルバック」という選択肢

昨年から、当店(八百富写真機店)でも PhaseOne や Leaf の「中判デジカメ」を取り扱うようになっているのですが、一度その絵を見ちゃうともう元に戻れないといいますか、なかなかもって凄い世界です。是非「選択肢の一つ」に加えていただけたら......ってものすごく高い商品なんで、そう簡単に「それじゃ」と言っていただけるものではないことを承知の上でのご紹介です。

この世界は、上を見るときりがない青天井の価格とスペックで、プロ写真家の使う業務用機器という範疇を飛び越え、最上位機に至っては大学や美術館などの学術用途というレベルで、価格も数百万円以上という破格な出費が必要となりまります。

ただ、エントリークラスのデジタルバックの価格はここ数年でかなり下がり、カメラ・レンズ・デジタルバックを組合せても100万円を切る価格で購入できるようになり、その敷居は確実に下がってまいりました。

phaseone-645df-001.jpgそこで、皆さまのご検討の参考になればということで、ちょこっと色々とお話ししてみたいと思います。


いったい何千万画素を買えばいいのだろうか?


その昔、各社がコンパクトデジカメの差別化(販売促進)のために、異常なほどの高画素競争がおこり、「出力画素を無視した、ただ画素数が高ければいいんだ」的なデジカメが氾濫したことを思い出して下さい。(今もですが......)

画素の方が細かすぎて、レンズの解像が追いつかない?
画素が小さすぎて、階調がない?偽色が多い?
開放の写真はまだましだが、望遠側あるいは絞ると解像しない?

そう、センサーの面積(大きさ)を考慮せず、ある限度を超えてセンサーを細かく刻んでいくと、レンズとのバランスが難しくなるだけでなく、階調に余裕がない絵が出てくるだけで、何もいいこことはないのです。

そこで重要なのが「画素ピッチ」。一般的には、以下の通りの状況です。

フルサイズセンサー(2000万画素前半機) : 6μm
APS-Cサイズ(1000万画素後半機) : 4.5μm ~ 5μm
マイクロフォーサーズ(1000万画素前半機) : 3.8μm ~ 4.3μm
高級コンパクトデジカメ(1000万画素) : 2μm以下

これは全くもっての個人的な感想なのですが、APS-Cサイズデジカメ一眼で600万画素機の時代が一番レンズとのバランスが良く、もっともよい絵が出ていたような気がするのです。もちろん、高感度性能や、あるいはパープルフリンジなどの画像処理の性能は格段に劣るのですが、すごく立体感のある画像が撮れたように思います。実は、このAPS-Cサイズ(600万画素)時代の画素ピッチは、なんと7.4μm、一画素の大きさは現行の高級フルサイズセンサーよりも大きな器をもっていたのです。

実はこの7μmというのがカギで、フィルム時代のレンズ設計の落とし所と同じだったのです。だいたいフィルム粒子の大きさは6~8μmと言われているのですが、たまたま似通ったスペックだったことが幸いして、いい結果につながっていたのではないでしょうか。

いずれにしても、レンズは絞ると「回折」の影響で画質が劣化し、反対に開放にすると「収差」の影響で周辺部から劣化するという狭間を行き来する産物で、そこに画素センサー全体の大きさと一画素あたりの大きさという要因が加わり、結果「バランスのとれた画像」が生まれてくるはずなのですが、どうもそこは商売人の論理たる「マーケティング」という難物がからむことで、話がややこしくなっているようです。

おっと、やや話が脱線しかけ。元の中判デジカメに戻しましょう。

今までの話を踏まえ、今売られているデジタルバックの画素ピッチを見てみましょう。

8000万画素 40mmX54mm  5.2μm レンズ倍率 約1X
6000万画素  40mmX54mm  6μm レンズ倍率 約1X
4000万画素  33mmX44mm  6μm レンズ倍率 約1.3X
3000万画素  33mmX44mm  6.8μm  レンズ倍率 約1.3X
2800万画素  33mmX44mm  7.2μm  レンズ倍率 約1.3X
2200万画素  36mmX48mm  9μm  レンズ倍率 約1.1X

最近「お写ん歩」で取り上げた PhaseOne P20 は 10年前のデジタルバックなので1600万画素 36.9mmX36.9mm 9μm というスペック。

当たり前の話なのですが、高画素機になると画素ピッチが細かくなるので、高精細を再現できる高解像レンズが必要。つまり、値段は高いし、それに見合った高い最新レンズが必要ということ。

が、反対に低画素機 3000万画素機 以下なら7μm以上の画素ピッチとなり、ある意味「価格的な敷居」が下がるだけでなく、必要とするレンズのスペックも下げられるということ。つまり、フィルム時代のレンズの使用が十分使用可能ということなのです。

さらに、高画素機はほぼレンズ倍率が等倍、6x4.5レンズの周辺まで使う仕様となっているのですが、低画素機はややセンサーが小さいので周辺は使わないのです。これはかなり消極的なプラス要因となるのですが、周辺の都合の悪い部分はかやの外という状態で、画質的にかなり好都合なわけです。

アドバイス-その1

  • 高画素機を買うなら、レンズを含めて新たにシステム構成を考えていただきたい(フィルム時代のレンズは非常手段と位置付ける)
  • 3000万画素でも十分高画素。同じ程度の画素数の一般デジ一眼とは比較にならない画像が得られます(階調が全くもって異なります)
  • 今お持ちのハッセルCFレンズを中心にお使いになる予定なら、4000万画素以下のデジタルバックが適切。それ以上の高画素機では、レンズの解像力が追いついていないことが見えてしまう


次に、どんな形で買えばいいのだろうかという問題です。

デジタルバックの取り付け部には、実は色々な形があります。
フィルム時代のフィルムバックの代わりに取り付けタイプもあれば、デジタルバック専用のカメラボディに取り付けるタイプも登場しています。

① ハッセルブラッド V  (500C/Mなどのカメラ)
② ハッセルブラッド Hシステム (フジフイルム645AF)
③ PhaseOne / Mamiya 645 シリーズ
④ Contax 645

以上の4種類の発売がされており、RZ67PRO II や RB67 にはアダプターを介してV型 や M型 を、大型カメラにも各種アダプターを介して全てのタイプを取り付けることが可能です。

ハッセルにつけるとこんな感じ。(PhaseOne P30+ と 503CW の組み合わせ)

PhaseOne P30+とハッセルの組合せ例

この組み合わせの最大の利点は、ハッセルの既存資産をそのまま活用できることです。

まさしく、今まで通り、ただデジタルバックを買うだけです。
使い方は、まずフィルムバックを外す。そして、今日買ったデジタルバックを同じ要領で取り付けたら、シンクロコードでカメラとデジタルバックを接続すれば準備完了です。
あとは、シャッターを切るだけです。

ところが、この組み合わせの最大の欠点は、

「いや~、最近ピントが合わせられなくなって...、それ以来使っていないなあ」

というお客様には対応できないこと。


そういう方には、デジタルバック専用機をおすすめします。
これは、PhaseOne 645DF に Schneider-Kreuznach のレンズの組み合わせ。

フィルム時代の中判AFカメラの操作と全く同じで、唯一の違いは電源を本体とデジタルバックの2か所入れることぐらいでしょうか。

phaseone-645df-003.jpg光学ファインダーをのぞいている限り、このカメラがデジタルなのかフィルム全くわからないレベルで、いとも簡単に使い勝手に慣れてしまします。

例えば、このカメラと同じような組み合わせのお買い得品があります。(ラスト2台です)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


マミヤ 645DFボディ・DM28セット [DM28 DFキット] Mamiya/AF80mmDレンズセット【在庫あり・即納可能です】

販売価格 798,000 (税込価格) 
販売ページはこちら http://www.yaotomi.co.jp/products/detail/9621

標準レンズが付いて、しかもMamiya 645DF本体とマミヤ(Leaf Aptus-II 6 と同じ)の2800万画素のデジタルバックとの組合せ

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



が、私はなにがあっても「Zeiss レンズ」も使いたいというお客様には、この組み合わせではいかがでしょうか。

phaseone-645df-002.jpg

中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

今日ご紹介するカメラは、個人的に最も大好きなカテゴリーからの珍品。
なのですが、たぶん極一部の方々にしか評価?してもらえないカメラなんだろうな......という感じで、大多数の方々は「さらりと」と別のページに移動かな......、そんなカメラのご紹介です。

デジタルはデジタルでも「1976年のデジタルカメラ」
M42マウント(ペンタックス・スクリュー)仕様のYASHIMA OSANON Digital 750  ヤシマ オサノン デジタル 750 が入荷しました


YASHIMA_OSANON-001.jpg「OSANON」という奇妙な名前が付けられたこのカメラ、「YASHIMA:ヤシマ株式会社」が1976年に生産を開始した輸出専用機で、その素性はあまり知られていないカメラです。

聞く所によりますと、ヤシカが経営不振に陥り「京セラ」に吸収合併されていく過程の中で、ドロップアウトされた(させられた)方々が作られたカメラだそうです。

ただ、同じ「YASHIMA ヤシマ」でも、ヤシカ初期(八州光学)のころの「ヤシマフレックス」時代(1950年代)の「YASHIMA ヤシマ」は本流の成長過程のブランド銘(会社名)であったわけで、あくまでもこの「OSANON」を作った「YASHIMA ヤシマ」は、本流から外された方々が自らの源流に思いをはせ、なんとしても再興を目指して名付けたブランド銘であったということのようです。

また、このカメラには下の写真の「OSANON」というブランドプレートが付いているのですが、物によっては「YASHIMA」というタイプのものもあり、これは国内向けに出荷されたものです。
YASHIMA_OSANON-002.jpgいずれにせよ「OSANON」や「YASHIMA」ブランドであったとしても、ほとんど市場で見かけない機種なわけで、いったいどんな機能が搭載されているのか私もよう分かっていなかったので、今回色々と調べてみました。

ということで、次ページで詳しくこのカメラをみていきましょう。



中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取


㊥カメラ担当係"S"です。


長らく欠品中となっていました「ミノックス MINOX (シャラン)用フィルム」が再入荷してまいりました。


原材料の入手難から製造がストップし、長らく欠品中となっていた「ミノックス MINOX (シャラン)フィルム」がこの度再生産され、一昨日「当店に入荷」してまいりました。



入荷商品は以下の3種類。

  • ミノックス【MINOX】シャラン用白黒フィルム ISO100 30EX [30枚撮り] 945円(税込)
     
  • ミノックス【MINOX】シャラン用カラーフィルム ISO100 30EX [30枚撮り] 945円(税込)追記(2013/05生産完了となりました
     
  • ミノックス【MINOX】シャラン用カラーフィルム ISO400 30EX [30枚撮り] 997円(税込)

 

 

minox-film-001.jpg


この銀袋の中身は、ミノックス・サイズ 8x11mm フィルムというもので、こんなカメラで使用します。
その昔「スパイカメラ」なんても呼ばれたりしてました超小型のマイクロカメラで、結構中古カメラ店のウインドウで見かけます。


 

minox-film-002.jpg



手前が、「MINOX B型」、真中が「MINOX LX」、奥が日本製の「ACMEL MX 浅沼商会製」。
最近の、といっても販売されていたのはもう十年も前ですが、下の写真のような「SHARAN シャラン」というカメラもミノックス・サイズのフィルムを使用するカメラです。


 

minox-film-003.jpg



こんな小さなカメラではあるのですが、ちゃんと撮影できる仕様でありまして、機種によっては距離を合わせたり、絞りやシャッタースピードを調整できたりと、かなり本格的な撮影に対応できるカメラです。

そのミノックスカメラに装填するフィルムはこんな外観で、フィルム幅はたったの9.5mm。片側一方通行、巻き戻し不要のマガジン入りフィルムです。


 

minox-film-004.jpg

中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取
㊥カメラ担当係"S"です。
前回に引き続き、これなんじゃ?系アクセサリーのご紹介です。

デジタル時代の昨今は、なんでも後処理系というのでしょうか、なんでもソフトウエア的に解決する手法が全盛で、常々そういうやり方には批判的で、面白さを感じられないとためく ㊥カメラ担当係"S" なのですが、今日ご紹介するこんな商品を手にしますと、なんか「昔の機械屋魂はこういうものだよな」を感じ、やっぱ昭和って「ええなあ~」ってな具合です。

mamiya-revo-001.jpg正式名称は「マミヤ MAMIYA レボ三脚アダプター」。
「レボ」、つまりレボルビング = revolving = 回転 = カメラ回転 = 縦位置・横位置切替機 すなわち、三脚にカメラを固定した時に、光軸を変えずに簡単に縦位置・横位置を切り替えて撮影できる道具というものです。 

同じマミヤの中判カメラでも、6X7系の RB67 や RZ67 は、フィルムバックを取り付けたままフィルムバックだけ回転出来るように設計されているので、こういうアクセサリーは必要としないのですが、645は構造的にそうなっていないので、このアクセサリーを使ってカメラ全体をグルグル回そうっな発想です。

じゃ、なんでこんなもんが必要かといいますと、スタジオ屋さんのためなんですね。

ちょっと、カメラを三脚と雲台に取り付けた状態を想像してみて下さい。
雲台を使って横位置から縦位置に切り替えると、どうですか?

そう~、切り替えるとレンズの位置がずれるでしょ。
つまり、構図が変わる、画面に中心がずれるということなのです。

構図を合わせるためには、再度三脚を動かすか、雲台を調整しなければならず、プロのお仕事真っ最中としては、非常に無駄な「ひと手間」ってなわけです。

蛇足なのですが、(このブログそのものが蛇足なんですが......
昔、カメラ修理会社のイストテクニカルの社長さん(お名前は吉野さん)、そうあのゼンザブロニカの「ゼンザブロウ・吉野」さんの息子さんとお話しした時のことを思い出します。

我が社のウインドウの中にある、BRONICA GS-1 をご覧になられて、

吉野社長 「なつかしいな」
㊥カメラ担当係"S" 「もしかして、直接ご担当されたんですか?」
吉野社長 「そうなんですよ。でも、一点大きなミスをね」
㊥カメラ担当係"S" 「え~、?」
吉野社長 「う~ん、レボリング機能をね。」
吉野社長 「内蔵しとけばよかった...、プロ系写真家からなんで付いていないんだと怒られましたよ」

そんだけ、レボルビングって重要な機能というわけです。

それを外部の装置でやろうと思えば......、今日のお話は、中判カメラという大きな物体を物理的に90度回転させて保持するには、相応の強度と工夫が必要だというお話です。



中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取
㊥カメラ担当係"S"です。

見た瞬間にク~ラクラ?こういう物(ブツ)に反応してしまう自分が、ある意味いや?なんですが、これはもう確実に職業病です?!?!?!

「はい、これは間違いなく〔ど珍品です!!! 〕ブロニカ ETR 専用の三脚クイックシュー E」が入荷しました。


ETR-QUICK-SHOE-001.jpg見た瞬間に、これは「うっ...、やばい...!!!」
素直に体が反応してしまいました。(笑)
あかん、あかんとわかりつつ、こういう類いは「中古バイヤー心の琴線」に触れるやばい品なんです。

一応、私の頭の中は、こんな具合。

「日本の中で一人ぐらいは絶対に探しておられる方はおられるだろう......」
「こそっとウインドに展示しておきますので、誰か気付いてね......」
「これ、ずっと探してたねん。ついに見つけたよ......って、言ってもらえるかな......」

こんなことを思いながら、
お金だけでは絶対に解決できない縁とタイミングの品物なんで、どんな方に引き取られていくのかな~?、実用派かなから?、アクセサリー集めの方かな~?などなど、色々と考えてしまうわけで、あ~あ完全に職業病です。

ということで、
よく見かけるスピードグリップの取り付け部だけ、そう「三脚クリックシューE」なんです。
(※商品名はたぶんです。カタログデータから推測するとほぼ間違いないかと思います。)

そこそこ中古カメラを扱ってきたつもりなのですが、この商品は今回が初めて。
このなんとも言えない、構造(外装)がたまらなく面白い。

システムカメラ系アクセサリー中で、最もシステムの中に組み込まれた特異性を生かした商品と言いましょうか、どう転んでもETRの中でしか存在価値がない、まったくもって流用できない、別にこうしなくても一般アクセサリーのクイックシューで十分代用できるのにと、非常に突っ込みどころが多い、壮大な無駄?、いや余裕のなせる技?、ほんと古き良き時代の産物です。

ETR-QUICK-SHOE-002.jpg各部の仕上げは、ご覧の通りの手抜きなし。
前面には、お馴染みの「ZENZA BRONIZA ロゴ」が刻印されています。

調べてみますと、発売されていた時期は、初代ETRから二代目のETR-Sの時代、1980年台後半まで売られていたようです。当時の定価は、4500円。こういうアクセサリーとしては、極々一般的な販売価格ですね。

ETR-QUICK-SHOE-003.jpg底面は、ゴム貼り。
カメラ本体の底部は金属そのものなので、よく三脚ネジの擦り傷が入っている個体が多いのですが、このアクセサリーを使えば少しは軽減できそうです。

手前のレバーは開閉のロックレバー、使い方はスピードグリップと同じです。
反対側の小さな突起は、抜け落ち防止機構。やや硬めの板バネ状方式です。


中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取
㊥カメラ担当係"S"です。

ポートレート用レンズの銘玉と高く評価されている
「トキナー AT-X 60-120mm F2.8 AT-X120」が久しぶりに入荷しました。


tokina_60-120mm-001.jpgTOKINA 60-120mm F2.8 レンズ諸元

  • レンズ構成 11群14枚
  • 画角 40-20°
  • ピントリング回転方向 カメラメーカーと同方向
  • 最短撮影距離 1.2m
  • ズーミング方式 直進式
  • 絞り羽根枚数 9枚
  • 最小絞り 22
  • フィルター径 55mm
  • 全長x最大径 112.5x66mm
  • 発売マウント PK・OM・FD・KONICA・NIKON・FUJICA-AX・MINOLTA・Y/C
  • 重量 630g
  • 標準価格 レンズ本体:56,500円 ケース:2,500円 フード(別売):2,000円


メーカー宣伝(カメラ総合カタログ'85より引用)

  • 大口径F2.8のくせのない美しいボケ味と、被写体に立体的な奥行を感じさせる描写
  • ポートレート、風味、スナップをはじめ、明るさF2.8を生かした室内、舞台、夜間などの撮影に最適

というふれこみで販売されいた商品なのですが、残念ながら現役のころはあまり注目されなかったレンズのようで、販売本数は非常に少ないレンズと言われています。

当時のトキナー製レンズ高級品の売れ筋は、AT-X 35-70mm F2.8(AT-X357) と AT-X 80-200/2.8 F2.8(AT-X828)。この2.8シリーズで2本揃えれば、次に買うのは広角系ズームの AT-X 24-40 F2.8(AT-X240)、その狭間に位置するこの AT-X  60-120mm F2.8をあえて買う理由をなかなか見つけることが出来なかったというころでしょうか。

ただ、写りは最高で、ぼけ味の良さは秀逸、「知る人ぞ知る最高のポートレンズ」として愛好者の中で高い評価を得た、また現在も得ているレンズです。

ただ、ちゃんとした商品というのもなんなんですが、なかなか「まとものな個体」が無い......、2~3年に一度、実用に耐えうる個体に出会うという感じで、個人的には「バル切れ」した個体が多いような気がします。

この「バル切れ」、以前にもお話ししたかと思いますが、再おさらい。

レンズは1枚より2枚、2枚より3枚、多くのレンズを使用することで「色々な収差が補正」されるのですが、同時に使用枚数が増えると、空気とレンズ面での乱反射が起こる箇所が増える、つまりフレアやゴーストが沢山出てくることになります。

今の時代は、それを防止するコーティングの技術が進化したので、レンズ面での無用な光の乱反射を極力抑えることはできるのですが、その昔のコーティングのない時代は非常に難儀な問題でありました。

そこで考え出され技術の一つ(レンズ設計方法)が、2枚のガラスをぴったりと貼り合わせてしまう方法で、2枚の貼り合わせ面では光の乱反射が起きない、つまり1か所でも「無用な乱反射」が起こる箇所を減らす手法が考え出されました。

その2枚のレンズ面の接着に使われた材料が「カナダバルサム」(マツヤニに似ている)なのですが、その天然樹脂(接着剤)が劣化することでおこる問題を「バル切れ」と呼んでいます。

強い光を通してレンズを覗くと、貼り合わせ部分のレンズ周辺部の一部が剥離しているとか、あるいは全体が黄色く変色、あるいは「雪印マーク」が中心部に出たりとか、なんだかんだとトラブルの原因となっています。その根本原因は、バルサムという素材の耐候性の弱さに起因するのですが、温度や湿度の変化と経年による素材そのものの劣化によるものです。

ただ、熱するとバルサムが柔らかくなって2枚のレンズが剥がれたので、腕のある修理屋さんは「芯出し」を行って再接着という「神業」でレンズを再生されていました。
(今、何人の人がそんな修理ができるのでしょうかね...)

そんなかんだで、工業化の進展とともに、その接着剤が天然樹脂から取り扱いが楽な(安定した)合成樹脂に変わって行くのですが、残念ながら「バル切れ」という問題が無くなることはありませんでした。やっぱり、貼り合わせた面の内部で色々と問題が発生しています。

ただ、症状の出方は変わり、今でも「バル切れ」とは言っていますが、状況としては「バルくもり」という症状のほうが多いかもしれません。

  • バル切れ : レンズの周辺部から中心に「虹色」系のうすい剥離が見える
  • バルくもり : 青白系の均一なくもりの大部分がバル系くもり・また、斑点系もある

こうなったレンズは、残念ながら修理不能。合成樹脂で固着されたレンズ群は基本的には再剥離は不可で、特殊な分解修理をされてもコーティングの劣化までは修復できず、しゃきっとした状態まで復元することはできません。

ということで、
このレンズは11群14枚で構成されているのですが、この群と枚の差が「バル切れ」する可能性がある部分で(余計に意味不明かな)、つまり、3か所の貼り合わせレンズがあるということなのですが、記憶では、周辺部から剥離する「バル切れ」が中玉で発生しやすかったような気がします。

だからと言って、トキナーレンズが悪いというわけではないですよ。
うちの修理屋さんは、メチャメチャ褒めてます。

(修理屋さん談)
トキナーレンズの素晴らしさは、レンズを1枚1枚ちゃんと固定しているということ。
どこの会社かは言いませんが前群全てをてモールド化して分解できないような構造にしたり、あるいは、前枠を外すと複数枚のレンズがバラバラになる手抜き構造でもないそうで、物づくりの姿勢は大いに評価されるべきと語っておられます。

ではでは、次ページでもっとも大切な「その写り」をご紹介。
確かに、いいレンズだと思いますよ、是非ご覧下さい。





中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

何かと騒がしい外交。笑顔で握手しながら、脚で蹴るといいましょうか、交渉テーブルの上ではニコニコ、見えないテーブルの下では、脚で小突き合い。微妙なバランスの中で、せめぎ合っている世の中なんですが、我が写真業界においても、なんとも言えない競業、いや協業というのもあるようで、開けてびっくり玉手箱!

CANONのカメラからSONYが出てきて、ジャジャジャジャーン!

今のデジタル機器はいろんな物の寄せ集め。
いろんな国のいろんな会社で作られた最も安くていい部品をかき集め、そんでもって組み立てたら完成って言われていますが、何から何まで自分で作っていたら非効率、基幹部品は己でやって、それ以外はその道の専門家にお任せという時代です。

最近、オリンパスの新社長が「OM-D」のセンサーはSONY製と認めちゃったという、珍しいネタばれ事件?がありましたが、普通はどこのお会社でも、あんまし積極的に部品の製造元を明かさない傾向?風潮がありますね。が反対に、ここぞという部品に関しては、特に自社にて開発から製造まで一貫して行っているということをやたらと強調している時代でもあります。

と、前置きが長くなりましたが、
たまたま「EOS DIGITAL REBEL XTi 」日本名「EOS KISS DIGITAL X 」の水没品がありましたので、デジカメの内部ってどんなん?見たことない!、夏休みの自由研究ではありませんが、他のスタッフとちょっとバラして内部をみてみて、びっくり。

ほんま、世の中というものは「不思議な関係で成り立っているんだな」と思い知らされたというわけです。

今回、まな板にのったは、この北米向けEOS。
外観から見てすぐに水没品とわかる状態でしたので、さすがにジャンク品として販売するわけにもいかず、同じ廃棄なら、バラしてからほろうということになって、プラスドライバー1本で分解開始。

eoskissdigitalx-001.jpgまずは、後パネルから。
eoskissdigitalx-002.jpg実は、これがいとも簡単にばらせるんですね。
もう、びっくりといいましょうか、今回は最後の最後まで徹底的にばらしたのですが、なんと最後まで「ドライバー1本」で分解出来ちゃうという、おそろしくシンプルな構造。

正確には、放熱系のパネルをきれいに分解しようとすれば、半田ごてが必要ですが、基本的には「ドライバー1本」で組み立てられるという、なんともすごい時代です。

で、これをひっくり返すと、こう。

eoskissdigitalx-003.jpgさらに、液晶部を固定しているネジを数本を外していきます。
(この写真は、あと2本という状態です)


中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 カール・ツァイス 初期型 その2 が入荷しましたが、残念ながらまたまた即売れ。今回も、試写がお蔵入りってな感じです。

前回より後の製造番号の個体だったのですが、なんか写りそうな予感がしたので早速夕方に「試写」。なかなかいい感じかと思いつつ、WEB担当者に、

「ECサイトにアップしといてね。ブログは、家に帰ってから晩にアップしておくわ!」

という段取りだったのですが......。
あー!っと言いましょうか、ほんと秒殺。あっと言う間に販売済となってしまいました。

今度の個体は、「274g」
planar_50mm_1.4-006.jpg前回も申し上げましたが、どうでもいい方にとっては「全くどうでもいい」話でありまして、

「量り」で写真を撮るんとちゃうぞ!わかてんのか!

と、怒らないで下さいね。

ただ、一つ言えることは、約40年前のものづくりにおいては「多少のばらつき」が少々生じていたことだけは確か!ということかと思います。

今の時代と違って、部品のばらつき・組み立てのばらつき・測定器そのもののばらつき・出荷基準のばらつき、などなど製品を取り巻く製造環境は、広い心でもって見てやる状況下にあったのでしょう。と同時に、日々物づくりが進化していくという側面もあり、ロット毎に改良が重ねられ、組み立て材料はどんどん変化していたものと思われます。

そのような要因がこのような神話を生んだ背景かもしれませんし、また神話は自分で確かめたいという人の欲求の賜物なのかもしれません。

当のこの私も、今回は「グっら~」ときた????かもしれません。
なんか、ファインダー覗いた瞬間に、

「おっと、もしかしてこの個体は~......、なんかピントのピークが......違うぞ?」

と思ってしまったわけですから(笑)


では、もう少し次ページでご紹介。

中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 カール・ツァイス 初期型 が入荷しましたが、残念ながら即売れ?しちゃいました。

簡単に言えば、ブログが遅れたわけなのですが、それでもご紹介。

実は、このレンズをブログで取り上げるの2回目。
欲しいという方は、なんとしてもいい個体を手に入れたいというレンズ。

ご興味のない方、価値を感じない方など、多々考え方・受け止め方もあろうかと思いますし、まあこんな世界もあろうかなと軽く流されても、それはそれ。

是非、「なんでそんなことで値段が高いんじゃ!」と怒らないで下さい。

できましたら、
「ふ~ん、そんな世界もあるんだね。まあ、俺には全然関係ないね~」でお願いします。
planar_50mm_1.4-001.jpg582番台の初期型プラナー(Planr) 50mm F1.4 AE が入荷したとなりますと、必ずある質問が飛びこんできます。

「すいません、重さ何グラムですか。できれば量ってもらえますか」

こうなりますと、嫁さんの出番。
「ちょっと重さを量りたいんで、量り貸して......」と頼むと、「何を量るの?」

「レンズ!なんですが...」
「はあ?」

というわけで、台所の「量り」を会社に持ってくるわけです。その結果が上の写真。

「276g」


この重さの意味するところはまあその世界の話で、私がどうこういう所ではないのですが、事実は事実。

じゃあ、後の時代に製造された同じAEタイプの場合は?
在庫としてあったのが、最後のほうの製造番号だったのですが、その個体を量ってみると、

planar_50mm_1.4-002.jpg「272g」

というわけです。
この4gの差。
聞くところによると、初期のプラナー (Planr) 50mm F1.4 の一部に非常に写りのよい個体があるということのようで、その系の方(マニアの方?)が探されているレンズと言われています。

販売価格(取引価格)は、4万円代ということが多く、通常のAEタイプの約2~3倍という場合が多かったように思います。

ただ、最近値動きをみておりますと、やや変化が。
今まで2万円代前半で販売していた普通のAE型が上昇中。つられ高でMM型も。
なんでか?ですが、それでも外国人(中国系)の方々の「爆買」の影響を多々感じる今日この頃です。

基本的に、ややコンタックス用 Zeiss レンズは品薄傾向。
もう生産されていない上に、海外流失が続いた結果でしょうか。
ちょっとおもしろくないと言いましょうか、「う~ん、このままでええんかな?」という気分です。

では、次ページでもう少しご紹介。
ただ、テスト撮影画像は無しということで。
理由は、すでに販売済み。

その写りはご購入者様の最大の楽しみですから。


中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

こんなの、今まで見たことないかも?
マミヤC用 ハードレンズリアキャップ のご紹介です!


mamiya-c-rearcap-001.jpgここ最近、新製品デジカメ・レンズ紹介ブログと化しておりましたので、久しぶりの本業「中古カメラ」ネタです。

上の写真のパーツ、みなさんお持ちですか?
なんか今までに取り扱ったことが無かったような気がするので、チョコとご紹介させて頂きます。

普通、マミヤC用のレンズリアキャップと言えば、通常は右側のビニールキャップ。
mamiya-c-rearcap-002.jpgあるいは、一つ一つの後玉に付ける丸型のビニール製キャップや、後玉の直径が小さいタイプ用に上の写真よりもう少し小さめのタイプなどがあります。

が、今回、こんなのあったの?というタイプが入荷しました。
特にマミヤなどの刻印がないので、間違いなく純正品といえる品物ではないのですが、造りはいたってゴージャス。こんなリアキャップ「着脱固定ピン」が付いている代物です。

mamiya-c-rearcap-003.jpg

中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

ペンタックス・スポット露出計 いわゆる「I型」 PENTAX SPOT EXPOSURE METER 最初期型 が入荷しました。

PENTAX-SPOTMETER-001.jpgペンタックスのスポットメーターの最初期型。

いわゆる後付けで「I型」と呼ばれている最初期型で、正式名称は日本語で「ペンタックス・スポット露出計」、英語で「PENTAX SPOT EXPOSURE METER」として販売されていました。

多くの「I型」と呼ばれている商品は、後継機の「II型」が発売された後、便宜的に「I型」と世間が呼ぶようになった物がほとんどで、はじめから「I型」として世に登場した製品はほとんどありませんね。

と偉そうなことを書きながら、ふと疑問が?
えっ?そういえば、「III型」と「V型」って取り扱った記憶があるのですが、「II型」や「IV型」って見たことがあたんだろうか?

「V型」は、これなんですが、
PENTAX-SPOTMETER-001.jpgトップカバーに「ASASHI PENTAX SPOTMETER V」のプレートが貼ってあって、色はライトグレー。電池は1個だけで動く、というのが一般的見分け方。

もう一方の「III型」は、色が濃い茶色。特にIII型と表示されているわけでなく、「ASAHI SPOT METER PENTAX」のプレートがあって、006Pと水銀電池の二種類の電池を使うので、今、積極的に使うには.........、という感じなんです。

ということで、この辺の歴史にはついては、また後日調べておきたいかなと思います。

PENTAX-SPOTMETER-002.jpgでは、本題の初期型のスポットメーターを見ていきましょう。

姿は上の写真通りなんですが、ファインダー部分がグリップかと勘違いしそうな感じ。写真を180度ひっくり返しますと、自然な姿かと思わせるフォルムがなんといっても特徴。

なんとも不思議な構造物なのですが、そこがいいところ。個人的には、こういうクラシカルといいましょうか、古い工場の中央制御室みたいな物品が大好き。

ブリキのおもちゃとは言いませんが、(言ってます)これが、正確な露出を測ることができる装置とは到底思えないところがグーで、「へ~、こんな物があったんだ」という産業の歴史博物館的価値を感じるところです。

もちろん性能は最新式で、当時のカタログには「世界最初の高精度の高級露出計」と謳われており、従来の写真用途のみならず「映画界・テレビ界」に向けて開発された露出計と紹介されています。




中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取
Rollei35 ローライ35 用のフラッシュブラケットが入荷しました。

究極の小型カメラと言えば、Rollei35 ローライ35。
距離計がなく、ピント合わせは目測式となるのですが、そこを経験という勘で乗り切るのが「粋」。

ビビッときた時の写りはほんま最高です。
被写界深度と撮影距離を「よ~く考えて」、写しましょう!

そんな Rollei35 なのですが、たまたま当時のカタログ(総輸入代理店:本庄)が手に入ったので眺めていますと、「センスの小型精密カメラ」というキャッチコピーで売り出されていたようです。
(やや意味不明な日本語コピー、たぶん直訳的翻訳の結果なのでしょうかね?)

当時の時代の要請は「小型化」
ローライは自社の設計部門に次のように指示して、このカメラを開発したそうです。

  1. "ローライ35"は精密カメラである
  2. "ローライ35"本当にコンパクトカメラである
  3. "ローライ35"は信頼されるハンディカメラである
  4. "ローライ35"は最高の解像力レンズを使用し、複雑化をできるだけ避ける
  5. "ローライ35"は距離計を必要としない単焦点レンズを使用する
  6. "ローライ35"は沈鏡胴可能な新型シャッターを採用する
  7. "ローライ35"は新型コンパクト露光計を内蔵する

そうして生まれたカメラが「Rollei35」だそうです。

さらに、カタログには、"ローライ35"はカメラの性能が、センスをあらわします と記載されています。

そしてそのセンスは、アクセサリーにも波及しているそうで、
「センスあるアクセサリー」として、ソフト黒レザーケース・フィルター・レンズフード・レンズキャップなどが紹介されいています。


今日ご紹介するアクセサリーもその一つということでしょう。ローライ35において、最も違和感を感じる部分を解消してくれる逸品です。

rollei35-bracket-001.jpgその違和感とは、下の写真の状態のこと。
説明書に、ストロボ撮影時は「上下」逆さまにして使用して下さいと書いてあるところがすごいところで、これだけ「おしゃれな」カメラなのに、なんで~というところです。

rollei35-011.jpgということで、次ページでこの「ブラケット」を詳しくご紹介しましょう。

中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

ハッセルブラッド の製造番号のお話し 兼 こんな偶然ってあるんですね!
びっくり!店の在庫品の中で連番じゃん!【 A16 フイルムマガジン 】の巻


店頭で接客しておりますと、時折、ハッセルのカメラをご覧になっているお客様から「この個体は何年製ですか?」ってなご質問を頂戴するときがあるのですが、そんな時は下の写真の製造番号から製造年を読み解きます。

hassel-a16-001.jpgこの個体の場合は、1971年製ということになるのですが、まあそんな難しい暗号判読というわけではなく、いたって簡単な文字列の組み合わせで表現されています。

「VHPICTURES」 = 「1234567890」


「V=1」・「H=2」・「P=3」・「I=4」・「C=5」・「T=6」・「U=7」・「R=8」・「E=9」・「S=0」
という風に文字に数字が割り当てられてるわけです。

だから、この場合は「UI」なので「71」、そんなことで1971年製という具合です。

そんじゃこの「VHPICTURES」って?となりますと、「Viktor Hasselblad Pictures」、創業者のお名前に由来しているわけですね。

そんなかんだで、ちょこっと当社が取り扱った個体の記号を調べてみますと、い~や色々とあるもんです。


中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取
「MINOLTA ミノルタ AF 85mm F1.4G の後玉がガタガタするのですが?」
というお問い合わせを頂戴しましたので、早速、調べてみました。


まず、当店でご購入頂いた中古商品には保証をお付けしておりますので、万が一不具合が発生した場合、中古カメラ保証規定に基づき「無償修理」でご対応させ ていただいております。ただ、大変申し訳けない話なのですが、修理に際しましては、どうしても「お時間」を頂戴せねばならず、その点はご容赦くださ い。

ご参照 中古カメラ保証規定 http://www.yaotomi.co.jp/blog/used/post-1.html

MINOLTA-AF85MMF1.4G-001.jpgまずは、ご販売した商品を確認します。
上の写真の「緑色のレンズ」の部分なのですが、後玉をクロスで拭きますと、確かに「ガタガタ」します。う~ん、ガタガタするというより、拭く力でレンズが波打つという感じです。

下の写真は、UNというメーカーからでている「レンズサッカー」というメンテナンス用品なのですが、この吸盤でレンズを引っ張ると、お客様のご指摘通り「レンズが緩んでいる」という感じで、0.5mm位前後します。

UN-001.jpgただ、前後には動くのですが、左右には回転しません。
おそらく、後玉の固定枠が緩んでいるというわけではなさそうです。

次は、同一他品との比較。
具合よく、他に2本同じものがありましたので、同じようにレンズサッカーで引っ張りますと、ほぼ同じような上下動があります。

これは仕様かな?ということで、現在「旧ミノルタ製品」のアフターサービスを担当されているケンコーさんに問い合わせてみますと、

「なぜ、上下動するかの答えにはなりませんが、一番最初の85mm から 1.4G(D) に至るまですべてそうなっていますので、異常ではありません」

とのことです。
過去たくさんの問い合わせがあった事項なのでしょう。さっと、お答えになられました。(笑)

お持ちのユーザー様で「?」と思っておられた方、そういうことなんでご安心ください。

多分、後玉のユニットがピントリングの動きと連動して回転する「フローティング機構(近接補正)」のためのヘリコイドの遊びなのでしょう。そこがガチガチの組み合わせになっていると、副作用としてピント合わせのスピードが遅くなりますから、一定のユルユル感のせめぎ合いの結果と思われます。


+++中古カメラ担当係+++ 

中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで

 

カメラの八百富・ネット店・中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズの通販ショップ

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005

カメラ買取・レンズ買取
コダック製じゃないですよ! フジフイルムも作っていたんですね! FUJI DISC CAMERA 50 フジ ディスク カメラ 50 が入荷しました。



fujidiskcamera50-001.jpg

すごく違和感の漂う姿。
「DISC]のロゴと「FUJI」のロゴが共存しております。

DISC CAMERA といえば「KODAK」、コダックとミノルタ以外は製造していなかったと思い込んでいたので、全くもってフジフィルムがハードやフィルムを製造していたとは知りませんでした。

いやはやカメラの世界は奥が深い。
といいますか、原因は「輸出専用・国内未発売」であったからで、調べてみますと「コニカ」も海外では参入していたようです。


※2015/05/04 追記

実は、MIRAX DISC 70F というカメラが入荷しました。輸入元は ARGUS(F.E.) LTD,. 極東アーガス。ということで、ミラックスも国内市場に存在していたようです。加筆訂正させて頂きます。

DSC_0282.JPG

ここで、ちょこっとディスクカメラの歴史を振り返ってみましょう。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 

【ディスクカメラ・Disc Cameraの概要】
 

ディスクカメラ(Disc Camera)とは、1982年にコダックが発表したディスク状(円板状)のフィルムの新規格であるディスクフィルムを使用するコンパクトカメラのことです。このカメラで使用するディスクフィルムとは、8.2×10.6mmのサイズのコマをディスクの縁に配置したもので、1枚撮影するごとにディスクが角度を変えていき、1枚のディスクは15枚撮りで、パソコン用のフロッピーディスクのようなケースに収納されていました。

中身は、通常のフィルムと同じネガフィルムで、もちろん現像というプロセスが必要。後年発売されたフロッピーディスクなどの磁気媒体を使用するデジタルカメラの「ディスクカメラ」とは異なります。

ただ、あまりにも一コマの面積が小さかったので画質が悪かった。あるいは、現像料やプリント料金が高かった。フィルムが観光地などで簡単に入手ができなかった。電池が内蔵式で、交換が簡単にできなかった。フィルムが15枚撮りしかなかった。などなど、売れない要因がたくさんあったため、わずか数年で市場から消え失せ、現在では現像設備もなくなり、昔の現像済みのネガすらプリントできない状況です。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



もう完全に過去の製品なのですが、カメラの買取をしておりますと、結構な頻度で出くわします。さすがに、単独で売りに来られることはまずないのですが、ガサッーっといっぱい売りに来られたら、結構な頻度で中に含まれていますね。

もちろん、そのほぼ100%がコダック製、時々こんなミノルタ製のクレージュモデルを見かける、そんな状況です。


fujidiskcamera50-001.jpg

たまに、電池が生き残っている個体に出くわして、「お~、これ生きてるで~!」ってな会話をスタッフ同士でするのですが、まあそれで終わり。そのまま、ジャンク扱いでの販売となります。

そんな扱いが通常なのですが、ごくごく稀にミノルタのクレージュ版でない通常のディスクカメラが入荷すると、「お~、珍しいやん」程度にやや驚くのですが、まさかフジフィルムまで製造していたとは!そりゃ、輸出モデルなんで仕方がないのですが、ほんまに売れなかったんだろうなと思う次第です。なんせ、コダック本家のアメリカで勝負を挑んでも、そりゃ結果が見えてます。

脱線ですが、そう「チャプター11」ということでコダックが逝っちゃいましたね。
今後のフィルムや印画紙生産にどんな影響が及ぶか予想もすきませんが、「変身」「撤退」とのリストラを断行した日本の2社と、いつまでも看板にこだわり、いつまでも看板を掛け替えられなかった会社との差がでちゃいましたね。いずれにせよ、なんとか事業継続に早く目途をつけていただきたいものです。

ということで、財産的価値があるカメラでは全くありませんが.、珍し料といったところでしょうか、まあKODAKの倒産話もあったのでお許しください。

ついでの脱線ですが、先日TBSのサンデーモーニングを見ていましたら、この倒産話を取り上げていたのですが、その中で、「KODAK」の社名の由来が紹介されていました。


コダックという社名は、力強くシャープな感じがすると同時に、創業者のお気に入りでもあった「K」をはさんだ単語を幾通りも考えた結果として生まれたものであって、単語そのものに特別な意味はない。


ということらしいですね。(へー、知りませんでした)

では、次ページでもう少しご紹介。
 

カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005


カメラ買取・レンズ買取

㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
今年最後の個別商品のご紹介になります。

CANON FL 19mm F3.5 R キヤノン 19mm F/3.5 レトロフォーカス が入荷しました


FL19mm3.5-001.jpg

レンズ諸元

発売年月 : 昭和40年(1965年)11月
マウント : 外3爪バヨネット式(FLマウント)
構成枚数 : 9群11枚
絞り羽根枚数 : 6枚
最小絞り :16
最短撮影距離 : 0.5m
最大撮影倍率(倍) : 0.048
フィルター径 シリーズIX(Ⅸ)
最大径x長さ : 82mm X 68mm
質量 : 500g
発売時価格 : 45,000円(ケース付)


このレンズの特徴は、「19mm」という飛びぬけた画角。

このレンズが発売される昭和30年台の最も広いレンズは「ライカマウント」の「25mm」。そこから先の超広角レンズはなかなか発売されなかったのですが、昭和39年8月にようやく「19mm」が登場し新たな世界が広がりました。

もちろんレンジファインダー機に取り付けるレンズですから、別に取り付けたビューファインダーを介して撮影範囲を確認する方式。今の時代では逆説的に人気を博している方式なのですが、パララックスの関係で、実用上は決して便利とはいえない方式でした。

そんなレンズを、当時市場が拡大しつつあるクイックリターン方式の一眼レフカメラ用にも供給。
常に実像を確認しながら撮影するという画期的な方式のカメラに、ミラーを跳ね上げて「ミラーボックス」内に後群ユニットを突っ込むという形で使用するという強行策?で市場投入。もう、なんで一眼レフカメラなのに外部ファインダーなんだというわけで、即刻翌年にこの「R」タイプのレンズが投入されたという話です。

ただ、ユーザーの中には距離計連動式カメラと一眼レフを併用するという方もおられたわけで、ライカマウント用の19mmを購入され、マウントアダプターで一眼レフに使用するというユーザーフレンドリーな一面があったことは評価しておかないといけません。

話を整理しますと、

  1. ライカマウント規格 19mm F3.5  ※マウントアダプターでFXに取付可能
  2. FLマウント規格 19mm F3.5 ※ライカマウントレンズと同じレンズ構成でマウント違い
  3. FLマウント規格 19mm F3.5R ※新設計レンズ

それぞれの発売年月

  1. 昭和39年(1964年)8月
  2. 昭和39年(1964年)8月
  3. 昭和40年(1965年)11月

ということで、撮影時ファインダーでの確認が不可能な超広角レンズと、確認が可能な超広角レンズがほぼ同時期にキヤノンさから発売されたというわけです。

これを可能にした技術が、「R」=「Retrofocus」(レトロフォーカス)というレンズ設計で、日本語で言えば逆望遠型光学系。この設計を採用したことによりミラーの干渉の起きないバックフォーカス量を確保でき、ミラーアップしないで通常使用できる超広角レンズとして世に供給されたのです。

今の時代からすれば、19mm位ならまあ普通の超広角レンズというレベルなのですが、なにせこのレンズが発売されていたのが昭和40年。現代基準でいうなら「12mm」の超広角レンズを入手するという感じ、いったいどんな写真が撮れるのか、わくわくする気持ちで購入されたのではではないでしょうか。

そして、この「R」=「Retrofocus」(レトロフォーカス)という単語、もともとはフランスのアンジェニューによって昭和25年(1950年)に市販化されたレンズ形式なのです。(正確には映画カメラマンが1932年に特許取得)
下の写真を見てもらいますと、銘板に「RETROFOCUS」と刻印されているでしょ。元来はひとつの商標だったのですが、現在では同様 のレンズ形式の一般名詞のように用いられています。

RETROFOCUS-001.jpgアンジェニューなら RETROFOCUS 、西ドイツのCarl Zeiss では Distagon(ディスタゴン)、東ドイツの Carl Zeiss はFlectogon(フレクトゴン)と銘銘され、またシュナイダー・クロイツナッハではレトロフォーカスのレンズをCurtagon(クルタゴン)、後にレトロフォーカス以外のレンズと同じAngulon(アンギュロン)と呼ばれていました。

ただ、日本メーカーでは設計形式でレンズの名称を変えるということはなく、通常の名称の中で位置づけられており、初期の有名なレンズでは、
  • Auto Takumar 35mm F3.2
  • Auto NIKKOR 28mm F3.5
  • Atuo NIKKOR 24mm F2.8

などがこの部類のレンズに該当します。


前置きが長くなりましたが、このレンズ、最近中古市場ではあまり見かけなくなりつつあります。10年ぐらい前ならそこそこ入荷したような記憶があるのですが、ここ最近はご無沙汰。収まるところに収まって、なかなか流通しないというところでしょうか。

そんな中、今回、珍しいフィルターホルダー付での入荷です。


カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005


カメラ買取・レンズ買取

㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。


「カメラ買取の山本山」 で困っちゃいました????って????


と、ふざけたタイトルではじめさせて頂きます。

以前にもお話ししたと思いますが、私どもカメラ店(古物商)はお客様からカメラを買取させていただきますと、法律の定めに従い「古物台帳」に「いつ・誰から・何を買ったか」記録しなければなりません。

これは古物営業法という法律の規制に基づく業務なのですが、最近この「古物営業法」違反で営業停止というニュースを新聞などで目にされた方も多いのではないかと思います。事件の概略は、万引きされたかもしれない品物を買い取ってしまったにもかかわらず、その通報を怠ったということなのですが、一般の方には「なんでかもしれないことで営業停止なの?」とややわかりにくい事案かと思います。

「盗品と知って買ってはならない」。

まあこれは当然の当然で、それが古物営業法違反になることは誰でもわかるのですが、今回のように「盗品かもしれない」という場合でも、我々古物を取り扱う業者は警察への通報義務を背負っているのです。(目的は犯罪の防止のため)

じゃ、どうやって古物商は「かもしれない」を判断すればよいのでしょうか?

その昔、大阪府警の方と喧々諤々議論?、最後にこう教えていただいたことがあります。

あんたがそうかもしれない」と思って買い取ったなら「通報」せないかん!

ただそれだけなのです。


警察の方いわく、
何も警察は「古物商」に窃盗犯を捕まえろと要請しているわけでない。そんなことをして「けが」でもしたら大変、とにかく「怪しい」ものを買わんといてくれたらええんや。怪しいと思うなら「買取せんこっちゃ!」。

さらに続けて、
そりゃ「お客さんに面と向かって、これ盗品かもしれないので買取できまんせん」なんて言えないことぐらい警察もようわかっている。そんな時は、めちゃめちゃ安い値段を提示して帰ってもらうのが一番。そうすると、窃盗犯ももしかしてら「俺、怪しまれた?」と思うわけで、それだけで犯罪防止につながるんよ。ようは、窃盗犯に盗品は簡単に売れるものではなないということを示してくれることが重要なんや!

ただ、万が一「かもしれんな」と思いながら買い取ってしもうたら通報してや。通報せいへんかったら違反やで、必ず覚えておいてや!あと、怪しいと思わんかったという言い訳はわしらには通用せんで。

たとえば、「ある新製品の発売日に、若い者が未開封品を売りにきよったら」、そりゃ明らかに怪しいわや!必ず、万引きや窃盗と思われるものは通報せなあかんぞ。


と教えられていましたので、今回のニュースを聞いて、「あ~あ、やっちゃったな」というところです。

一部の報道では「また持ってきてね」ってなトークがあった否や、なんては話もありましたが、もうそうなりますと「古物営業法違反」と「刑法犯の窃盗教唆」なんてなことになってしまうので、超大変。今回のケースはそこまでは至っていないようですが、おそらく、今回の摘発は警察から全古物商に対する警告的な意味合いも含んでいるのではないでしょうか。

いずれにせよ、この古物営業法は「盗品等の売買の防止」「速やかな発見を図るため」に作られた法律で、窃盗その他の犯罪の防止とその被害の迅速な回復が目的として制定された法律であることを、我々「古物商」は肝に銘じなければなりません。

そこで、ちょこっと下の写真をご覧ください。

werra-1001.jpg

さあ、皆さんなら、古物台帳にどう記載します?


「98699」ですか、それとも「66986」ですか?


あ~あ、つまらん「オチ」...... 「カメラの山本山」 失礼しました。

(追記)
一応、答えは次ページにお付き合いいただける方はどうぞ!(笑)

八百富WEBへのリンク  → 下取・買取 カメラの八百富写真機店


㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

【前回とは別品】 KONICA Hexanon 60mm F 1.2 コニカ ヘキサノン 二本目 
が入荷しました。

以前、2010年11月18日 に「かなりのど珍品!」ということで、

「カメラの八百富|KONICA Hexanon 60mm F 1.2 コニカ ヘキサノン」

をご紹介しましたが、今回、新たな製造番号の別物が入荷しました。

総生産本数が200本程度としかないといわれる珍品なので、もうしばらくは出会うこともないだろうと思っておりましたが、またまた取り扱えるとは。
こんな偶然、ある時はあるのですね。

では、さっそく「商品状態」を詳しくご紹介していきましょう。

hexanon-60mm-1.2-001.jpg今回は「茶色」のキットケース付での入荷。
下部に「KONISHIROKU」と刻印されている専用のキットバックです。

さあ、開けてみましょう。
hexanon-60mm-1.2-002.jpg
内部には「6点」が収容されています。
レンズ本体。フロントキャップ。専用ファインダー。純正フィルター3枚(UV・Y1・R1)。
以上、6点のセットとなっております。

hexanon-60mm-1.2-003.jpg


八百富WEBへのリンク  → 下取・買取 カメラの八百富写真機店


㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

富岡光学 TOMIOKA JAPAN AUTO CHINON 55mm F1.4 が入荷しました

AUTO-CHINON-55MM-001.jpg富岡光学といえば「CONTAX一眼レフ の ZEISSレンズ を作っていた会社」というのは有名な話で、メジャーブランドの精密機器メーカーの影に隠れてはいるのですが、まちがいなく戦前・戦中・戦後にわたってこの写真業界の発展に貢献した企業の一つです。

というと、もう存在しない会社のように聞こえちゃいますが、いえいえ、現在もしっかりと「京セラオプテック」という社名で事業を継続されておられます。

簡単に沿革をご説明しますと、日本光学工業(現ニコン)のレンズ設計者であった富岡正重が1924年(昭和7年)に同社を退社後、旧東京市大森区に設立した光学機器メーカーです。設立当初は、民生用のレンズを製作・販売していたのですが、戦争の拡大とともに、次第に光学兵器の生産に重きがおかれるようになっていました。しかし、1945年5月の空襲によって工場が焼失し、事業が停止していたのですが、終戦後の1949年に青梅市(奥さんの実家)に疎開させておいた設備の一部を用いて事業を再開させたそうです。

そして、1960年(昭和35年)には、35mm一眼レフ用レンズ、複写機用レンズを量産化を開始。その後はレンズの供給先だったヤシカの傘下に入り、カメラ用レンズや複写機用レンズ などを製造していました。そして、1974年(昭和49年)からはコンタックス用カールツァイスレンズの製造を開始、MADE IN JAPANは富岡製ということになったわけです。だからといって全てがZEISS一辺倒ではなく、早い段階から積極的にOEMの手法でグループ外への製品供給が行われ、今回入荷したこのレンズもその一つです。

では、次ページで商品詳細とテスト撮影のご紹介です。


八百富WEBへのリンク  → 下取・買取 カメラの八百富写真機店


㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

コンパクトさが魅力の広角レンズ ASAHI PENTAX 【AUTO TAKUMAR 35mm F3.5】 アサヒ ペンタックス が入荷しました。


PENTAX Q がらみネタで、本来業務であるはずの中古カメラ関連が超おろそかとなっておりましたが、そろそろ通常モードに戻らないと、ということで久方ぶりの中古カメラネタです。

今日ご紹介するレンズは、この写真のレンズ。非常にコンパクトに作られた広角レンズで、その大きさからでしょうか、いつも早く店頭から旅立っていきます。auto-takumar-35mmf3.5-001.jpg写りは、クラシックレンズのわりにはデジタルとの相性もよいようで、「お写ん歩」で過去に取り上げられたことがありますので、是非合せてご覧下さい。

http://www.yaotomi.co.jp/blog/walk/2010/04/auto-takumar-35mm-f35.html

こういう古いレンズに共通して言えることですが、やはりコーティングの技術がまだまだの時代ですから、逆光に弱く、どうしてもコントラストが落ちやすいです。そこは、是非「レンズフード」で補ってやって下さい。そうしますと見違えるような結果となる場合が多いので、汎用のラバーフードでもOKですから、取り付け下さいね。

とは言え、基本的には「このレンズは、こういう撮り方をすると、こんな感じ!いいでしょ」ってな具合の、よりよい光線状態を探しながら、そのレンズの長所を生かす写し方を楽しむレンズではないでしょうか。短所は「仕方がないさ」と大きな心で、さらりと流して下さい。

その中から1枚引用。

auto-takumar-35mmf3.5-001.jpgまずまずでしょ。

この一色足らないと言いましょうか、なんとも言えない色合いが「クラシックレンズ」の楽しみです。
完全無血の最高のレンズを目指す現代レンズもいいのですが、こういう息抜きができるレンズもまた魅力だと思います。

Auto Takumar 35mm F/3.5
レンズ諸元

レンズ構成 4群5枚
画角 63度
最短撮影距離 0.45m
最小絞り 22
絞り形式 半自動(開放セットは手動・絞り込みは自動)
フィルター径 46mm
大きさ 53mm(最大径)x33mm(全長)
重さ 135g
定価 11,500円


では、次ページでもう少し商品をご紹介させていただきます。



このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち中古カメラカテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはキャンペーンです。

次のカテゴリは入荷商品です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ